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2021年04月20日Tue [18:52] 台湾  

日本・台湾の高学歴女性



ハードカバー論集だが、賞味120ページほど。フェミやリプロダクティブ・ヘルスといった運動系のものではない。ジェンダー系ではあるのだが、男女格差を賃金格差の問題とする場合、賃金格差とは学歴格差の問題であるという三段論法にはなるか。学歴の問題は研究者にとってやりにくいものかもしれんが、偏差値的意味ではない高学歴が社会に正当な評価を受けていないという現状認識とそれでも好きな道を選んだというジレンマは顕在する。ジェンダーギャップ調査の低位と女性の幸福度の高位というアンバランスが日本の特徴であるのだが、その辺がこの研究でも如実に現れていて、台湾では女性も所得の多さが幸福度の素因であるのに対し、日本ではそうなってはいないと。そもそも女性の賃金が低いから所得に幸福を求めることはできないという見方もできるだろうが、実際は日本の女性はそこまで所得の追及に貪欲ではないと言ってよさそうだ。政治家も企業役員も現状に於いては所得の額が関係するので、ジェンダーギャップ指数はそもそも日本の女性にとっては不利というか別の土俵である。学歴の下方婚、上方婚といった用語も使われているのだが、台湾に比べて日本は同類婚が多いらしい。ぶっちゃげ金銭よりも、精神的な充足感を求める傾向があるのだと思うが、リアルの結婚生活で一番問題となるのは子育てではあろう。台湾の高学歴女性は養父母、家政婦がその負担を担っていることは軽く触れられているだけなのだが、これも女性限定の問題にしてしまうと、ジェンダー的に都合が悪いというのはあるか。

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2021年04月15日Thu [03:30] 台湾  

李登輝秘録



産経連載ものだが、生前の出版なのか。奥付は令和2年7月31日第一刷、8月23日第3刷となっている。逝去は7月30日。まるでタイミングを図ったみたいな出版だが、1月あまりで第3刷はさすがである。本人の寄稿も幻の講演原稿というのも掲載されている。産経は、蒋介石、毛沢東と秘録シリーズ出しているのだが、当然、本人から直接チェック受けたりはしていないだろうから、こちらは秘録とはいえ、公認録である。李登輝が60年代に訪日した時に王育徳と会っていたという話は金美齢とかが書いていたかな。その頃から密かに日本の台独界隈からは同志として見られていたとあるが、そんなことあるんかな。台独ではないが反体制でブラックリストの戴国煇も訪ねたそうだから、国民党の了承か密命はあったのだろう。台北市長時代に郭茂林を呼んで、都市計画を任せたときも会話は当然日本語だったらしいが、早逝した長男も日本語を勉強していて、来日した時に「少数支配の法則」という本を見つけ、父の為に買って帰ったとのこと。原田鋼という元中央大学長の本らしい。

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2021年04月13日Tue [03:06] 台湾  

台湾一周!!途中下車、美味しい旅 



双葉の旅系文庫は書下ろしなんだな。下川裕二の方針という訳ではないだろうが、旅本は旅先でなくとも、交通機関で読めるサイズにしてもらいたい。この著者はほとんど毎年、台湾旅文庫を出している。文字通りの処女作のカバーに載っているのが元ダンナか。この本にも結婚の話が出てくるので、別に消し去りたい過去ということではなさそう。沢木耕太郎流に言えば、その国に行くという事はその国に好きな女がいるということなのだが、別れても好きな人なのかどうかは分らん。単に台湾が仕事になったというだけかもしれんし、好きなのは人より食べ物といった観もあるが、日本語を話せる老人の店に狙いを定めて、スーツケースを街歩きの間強引に置かせてもらうというのは悪手だなあ。

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2021年04月01日Thu [02:48] 台湾  

李登輝 



日本の議員もインターンとかで外国人秘書入れたりしているのだが、李登輝の場合、日本人秘書は必要上に駆られてではあろう。宗男のムルアカもそれなりに仕事してたみたいだが、李登輝はそうしたカネ絡みの話は聞いたことがない。驚いたのは自分名義の銀行口座は持っていなかったということで、給与とかは現ナマで受け取っていたということなのか。最近、林鄭月娥が米国の制裁で銀行口座が使えなくなり、現ナマを積み上げて生活しているなんていうニュースがあったが、李登輝はハンバーガーとコーラが好きで、ファーストフードチェーン店の優待券を貯めて使っていたのだという。そうなると秘書の給与はどこから出ていたのということにもあるが、資金管理団体みたいなものがあるのかな。李登輝友の会も相当な会費収入があるだろうし、「遺産」は相当なものではなかろうか。国民党は世界一の金持ち政党などと言われていたのだが、蒋経国は私物化しそうにない人物を選んだということか。

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2021年03月30日Tue [17:43] 台湾  

愛する日本人へ 日本と台湾の梯となった巨人の遺言 



相当追悼本は何冊も出たかと思うが、この辺の制作陣は準備はしてたんかな。台湾では神格化されていないのは当然として、「過去の人」となって長かったから、これから再評価されるということもなかろう。おそらくそれが本人の望むところだったと思うが、晩年は自分に出来るのはもう「日本」ぐらいだと自覚していたフシもある。虚像として囁かれていたマルクス主義者の過去も認めていた訳だし、第一言語である日本語での思考も別に隠したりすることはなかった。ある意味、ポリコレにもダブスタにも自由であった人で、その辺は絶烈な権力を持っていた国民党の総統時代の遺産を上手く活用したとも言える。台湾団結連盟が泡沫化したのも時代の趨勢だが、李登輝の総統選挙が過渡期であったことも幸いしただろう。日本にとってはもう出てこないタイプの政治家であることは間違いなかろう。

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2021年03月21日Sun [16:45] 台湾  

台湾のお弁当



台湾大好き編集部本。日本大好き編集部とか韓国大好き編集部だと左右から総攻撃を受けそうだが、台湾大好きは今のところ、五毛の攻撃対象にはなっていないか。お弁当はBENTOとしてクールジャパン事業に組み込まれているっぽいのだが、こうしたお弁当は台湾では「便當」とは区別されているものなのだろうか。作るものと買うものというのがぼんやりとした区別であるのだが、別に作ってきたものでも便當とは呼んでいた訳で、日本経験がある人がお弁当を作る習慣があるという訳ではなかろう。中華圏でネックになるのが冷や飯問題なのだが、レンチン必須という感じでもない。台湾だからといって、どこでも外で飯が買える環境ではないし、日本からしてみれば夢環境の台湾の外食事情も住んでいる人からは意外とマンネリ、味が濃い、不健康といった声が聞こえてくるものである。

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2021年02月18日Thu [03:08] 台湾  

おかえり台湾



この人も台湾専科みたいになっているが、初代の渡辺満里奈と、そう年の差がある訳でもないのか。おそらくは祖父、親父より今の人たちには有名な存在かと思うが、これから文芸畑に行くことはあるんだろうか。去年の5月出た本なので、「おかえり台湾」で行けると踏んだのかもしれんが、1年経ってもそれは無理そうな感じ。台湾ものには珍しくタイアップはJALなのだが、フラッグシップとかアナログな売りをしていて苦笑してしまう。日本アジア航空の黒歴史は忘れないという向きもあろうが、今やANAの方が格上感はあるから、何か物悲しくなるね。

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2021年02月10日Wed [20:04] 台湾  

台湾の歴史と文化



なんか中九新書で台湾というのは珍しい気もするのだが、そうでもないのか。テキスト的に長く使われた伊藤潔の本が1993年らしいが、それ以降は無かったんかな。何でもこの本の企画も10年前に出されたそうで、著者がかなり迷いに迷った観も伺える。歴史学者ではないのでと逃げを打っているのだが、単純なテキストにはしたくなかったのか、当初は「物語台湾の歴史」だったのか、同時代の登場人物に当時の歴史を集約させるというスタイル。もしかしたら「物語台湾人」だったのかもしれんが、思いのほか日本人が多くなってしまい、果たして湾生は台湾人か、台湾人とは本島人、本省人のことにみ指すのか、はては本省人の定義とは、原住民はどうなるといったことが重ねってしまって、成立しなくなってしまったのかもしれん。

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2021年02月07日Sun [01:17] 台湾  

月イチ台北どローカル日記



ブログ本だろうか。全く知らない人なのだが、デザイン業界では有名な人らしい。どこで何食ってといったことを淡々と記録しただけの日記なので、その人を知らんとキツイものがあるのだが、飛行機で通えば、東京に住んでも、台北に住んでも同じということで、月の半分くらいのペースで、台北に家を借りることにしたらしい。で、この事態でどうなったかは去年初頭の本なので、分らんのだが、台湾に住民登録していた訳ではないみたいなので、都度隔離で突破は今のところできないのではないか。家賃は月9万円ほどとのことなので、飛行機代が浮くと思えば、そのままにしておく手もあるが、現地の知り合いもいるみたいなので、おそらくは引き払ったのだろう。こういった人たちはかなりいたとも思われるが、撤退としては日本より台湾の方が融通が利くかもしれん。日本人は親切にしてもいい気になるだけなおで、親切損だと台湾人に言われたそうだが、そんなことを言う人が台湾にもいるんだな。

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2021年02月03日Wed [16:05] 台湾  

愛国心



もう87歳になるのか。さすがにテレビで見かけることは無くなったけど、中国の圧力ではないだろう。ドナルド・キーンもそうだけど、高齢での帰化受理は有名人じゃないと難しいのかも。台湾と日本が戦うことになったら、日本に付きます言えるのが愛国心であって、帰化しても台湾に愛着を持ちづけることに矛盾はないとのこと。その時が存命のうちに来るのか分らんし、どれだけ後期高齢者が戦えるのかというのはあるのだが、帰化条件に忠誠を求める国が多数であるから、それは普通と言えば普通。日本が緩いと言えば緩いのだが、基本、日本は帰化人にそれを期待していないというのはあろう。愛国と言えば、ちょっと前まで右翼の専売特許であったから、福島瑞穂が朝生で愛国心は持っていませんと慌てて否定したという状況もおかしくはなかったのだが、今は愛国と言えば中国のイメージだから、漢字国の妙とは言え、どうしても全体主義的語感は生じるんだよな。

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2021年01月14日Thu [03:36] 台湾  

詳説台湾の歴史 



「認識台湾」の時は結構衝撃的ニュースとなったのだが、本土化教育も完全に定着したみたいで、これは高校公定歴史教科書らしい。民国100年だからそれでも10年前か。外国の教科書シリーズは明石の十八番であったのだが、台湾しかも本土化ということで、明石は手を出さずに、「認識台湾」と変わらず雄山閣。この版元は金日成本とかも出しているのだが、カオス系ということもなく、右だか左だかよくわからない稀有な学術系版元である。台独日本人運動家として有名な訳者であるが、慰安婦とかの記述に注釈は付けているものの、特に色が出ている訳ではないと思う。日治時代の記述が多い感じはするが、かといって、オランダ、鄭氏、清朝、国民党時代が短い訳ではない。分量的には妥当だと思う。日本の教科書に近い感じがするのは「近隣諸国」の中で日本の歴史教科書が一番ニュートラルであることと関係しているのだろう。

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2021年01月06日Wed [16:58] 台湾  

台湾メディアと日本



龍谷大のプロジェクト本らしいが、代表の元NHKの教員と佛教大の台湾人の二人が中心の小規模事業らしい。龍谷大と佛教大というのはたまたまかと思うが、異端の創価大を除けばあまり仏教系大は中国との関係性が深いイメージはない。留学生や中国人教員はそれなりにいると思うが、孔子学院設置校も今のところないか。ただ、台湾と関係が深い大学も拓大くらいしか思いつかないので、この辺の色分けは日本の大学は難しい。編者の元NHKは台湾親日説は中国の発展に嫉妬したネトウヨのツボにハマったものだとしているのだが、その程度の分析能力の人間なのか、中国の見解に従っているのか、NHK基準なのか、大学教員ポリコレなのかは分らん。たぶん大学教員しぐさであろう。反中言説退治、台湾は親日ではないを目的化してしまうと、台湾の親中マスコミ言説を一般化することになってしまうのだが、その辺、後ろを固める台湾人が上手くバランスを取っている。多文化共生が専門らしい元NHKの論説はオマケ程度に見ておけばよかろう。面白いのは聯合報、自由新報の日本担当インタビューが半分くらいを占めている点で、台湾の日本報道の実像がものすごくよくわかる。政治的信念を両者ともそれほど大きく持っている訳ではないみたいで、要は日本についてよく知らない本社の上司の目を窺うという点では日本のマスコミ事情とあまり変わらん。聯合報も今や駐日は一人体制で、台湾のメディア全般そうみたいだが、所謂外信部みたいなものは存在しないらしい。その規模を考えればそうなるのは必然だが、基本、CNNとかBBCとか外電からの切り抜き、日本だとNHKとかになるのだが、そこに新華社とかCCTVが今、入ってきているので、ソースとしてどう扱うかという問題になる。駐日はいなくても、在日の協力台湾人みたいのを抱えているのが台湾メディアの特徴であるが、実はメディアに限らず、台湾の会社にはここに連絡してくれみたいな駐日連絡人がいるというパターンが多い。多くが知り合いとか親戚とかなのだが、日本の会社も今はコーディネーターとか社外の人間に現地を任せたりしていることが多いのだろうか。

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