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2020年02月07日Fri [15:23] 台湾  

むかし「日本人」いま『台灣人』 



明日香出版ではなく、早稲田出版サービス発行なのか。かつて台湾本を多く出していた早稲田出版は商号を予備校に売り払ったか何かだったと思うが、早稲田出版サービスはその継承先なのだろうか。「湾生回家」にも出演している人らしいが、その延長線上みたいな本だろうか。日本語人にとって湾生とはという問題提起をしているのではないのだが、当時の台湾人の思う「日本」と湾生の思う「台湾」には微妙なすれ違いはある様には感じている。当たり前だが、当時は子供であった人が大半なので、「先生」の思い出が強烈であり、良き思い出を持つ人の多くが教育を評価している。また戦後の国民党支配とのギャップが日本時代の美化に繋がっていることも否定はできないだろう。差別が固定化されていた時代に生まれ育った湾生が台湾人をどうみていていたか、というのは人それぞれだろうが、「先生」や「奥さん」といった目上の日本人に対する思慕が同世代である湾生の日本人に対して生じていることはないだろう。友情と軋轢のどっちが大きかったというのはそれぞれ自明のことと思われる。

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2019年12月06日Fri [13:12] 台湾  

台湾、ローカル線、そして荷風 



「東京人」連載らしい。「東京人」が台湾推しなのか、川本三郎がそうなのか分からんが、レトロ主義の「東京人」としては韓国と違って、台湾の方が安全圏ではあるか。後期高齢者の川本も台湾が好きになって何度も通うようになったそうだが、75歳だと、同世代の日本語族は原住民くらいか。何でも映画化された「マイ・バック・ページ」が翻訳されたみたいで、その関係もあるらしい。台湾の出版関係は日本語マスト的なところもあるが、案内は片倉佳史ではなく、黒羽夏彦だったようだ。日本でも菖蒲に行った時、台湾料理店を見つけ思わず入ってしまったそうだが、たどたどしい日本語の店員に台湾に行ったことをアピールしたところ、笑顔を返されたとのこと。その「台湾料理店」の料理が台湾料理で、店員が台湾人であった可能性は1%くらいだろうが、爺さんはそんなことは知る余地もないか。

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2019年11月18日Mon [02:21] 台湾  

恋する赤い糸

恋する赤い糸: 日本と台湾の縁結び信仰
伊藤 龍平 陳 卉如
三弥井書店
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修論もの。台湾人が台南の大学に提出したものを日本人指導教官とリライトしたのだという。この日本人教官は何冊か同様の共著を出している。三弥井書店は民話系なのだが、赤い糸伝説は台湾と日本を繋ぐものであるが、大元が中国にあることはこの種の話に共通したもの。台湾では道教などの信仰と結びつき伝えられていったのに対し、日本では非宗教的な恋愛の言い伝えとして、現代までその由来をよく知らずに広まっているのは興味深い。クリスマスも戦後に非宗教的なバカ騒ぎとして広まり、国鉄のCMによりなぜか恋愛記念日の様に皆が思うようになってしまったのだが、赤い糸話はその先駆けとも言えるか。

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2019年10月03日Thu [13:28] 台湾  

台北歴史地図散歩

台北歴史地図散歩
台北歴史地図散歩
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ホビージャパン
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そそるカバーだが、ホビージャパンなのか。カバーはオリジナルなのかどうか分からんが、これは台湾中央研究院デジタル文化センター製作出版の日本語版。韓国でこの企画ができるかどうか分からんが、少なくとも公的機関が製作することはなかろう。歴史地図重ね合わせ本はちょっと前に日本で流行っていて、私も東京ものは何冊か目を通したのだが、その辺と比べてもかなりのボリュームである。ただし、その分、実用向きではないのだが、今の時代、重い本を持ち歩いて街探索という人もいないだろうから、これで良いか。

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2019年09月26日Thu [15:53] 台湾  

台湾が独立する日

台湾が独立する日 日台米中問題の核心
田代正廣
彩図社 (2019-04-30)
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「内省人」表記で思い出したが、前にもサイズ社で出した人か。「内省人」に自信があるのか、何のクレームも無かったからか分からんが、今回も「内省人」で一貫している。台湾人(内省人)という表記も。アドバイスを受けたという永山英樹がその辺を指摘しないとも思えんので、ポリシーなのかもしれん。内モンゴル、外モンゴル表記も論争があるが、本来、日本語で外省人と対になるのは本省人ではなく、内省人ではあろうし、本と外より、本と内の方が差別的意味合いが少ないということも言えるのかしれん。かつて台湾は「フォルモサ」、「タイワン」名義で五輪に参加していたという事は知らなかったが、1956年のメルボルンが「フォルモサ」、1960、ローマが「タイワン」だっtらしい。この辺、ウィキペディアの日本語と中文(簡体字)では説明が違うのだが、あとで調べてみる。

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2019年09月20日Fri [14:19] 台湾  

親日台湾の根源を探る 

親日台湾の根源を探る―台湾原住民神話と日本人
諏訪春雄
勉誠出版
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勉誠は中国クラスタ界隈から最近糾弾されているし、「親日台湾」言説も忌み嫌う人たちが多いので、このタイトルだと(読まずに)ネトウヨ本認定されそうだが、著者は日本近世文学研究の大家。元々、中高教員だったこともあり、新書、選書のライト系フィールドに強く、85歳になってもその感覚は衰えていない。台湾原住民は大陸では大陸起原説、学説的にはマレー、ポリシネア系説が支持されている様だが、台湾原住民が親日なのは縄文系であるから、元々内地には同胞意識があったのではないかという説は初めて聞いた。アイヌと琉球の縄文繋がりは今や帝国言説ではなく、ゲノム的に解析された科学であるのだが、アイヌが清より内地に親近感を抱いたのは内地が渡来人である弥生人により原住民の縄文人が征服された自分たちと同じ境遇であったからだという。こうした伝承はもちろん学問によって受け継がれたものではないのだが、むしろだからこそ、時の政治やイデオロギーで左右される学問的バイアスとは無縁とも言える。最後の方で「ネトウヨ」認定される可能性もあるかもしれんが、読み物として面白かった。

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2019年09月16日Mon [18:57] 台湾  

ポストコロニアル台湾の日本語作家 

ポストコロニアル台湾の日本語作家 黄霊芝の方法
下岡友加
溪水社 (2019-02-28)
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博論ではなく、日本近代文学から、日本語教師、日本語作家研究という流れの人らしい。中文は台湾に来てからとのことだが、実際、外籍日本語作家研究に外国語は必要かという命題はあろう。黄霊芝は呉建堂の台北歌壇の同人でもあったが、短歌よりも小説、俳句の方に比重があり、こちらは台北俳句会の主宰者。呉濁流も俳句派で、台北俳句会に毎回顔を出していたそうだが、話が長く、結構バトルがあったらしい。こうした日本語族はほぼこの世を去りつつあるが、体制言語である日本語が反体制言語となる中、中文への転向が物理的に可能であった作家がいたからこそ、台湾の日本語文学界が壊滅しなかったという事も言えるのかもしれん。北朝鮮でも将来、帰国者の日本語文学界というものが生まれる可能性はあるか。

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2019年08月29日Thu [13:25] 台湾  

沖縄処分



このタイトルは高文研が決めたのだろうか。サブタイで整合性を取らせているのだが、タイトルで釣っている嫌な感じ。ワック本の煽りタイトルと同じことを左翼もやっているということだが、商売である以上それは否定しない。著者は朝日のチャイスクだった人だと思うが、前の高文研本2冊(台湾、港澳)もそれほど色は無い。今回も台湾本であるが、沖縄に関しても色はそんなに付いていない。戦前の沖縄では台湾が一番近い文化先進地域であったので、就職、進学以外にも多くの沖縄人が移り住んでいたのだが、引き揚げ時には別の国になっていた日本と沖縄で、取り残された人や家族が分断されてしまった人たちがいたというのは周知の通り。戦後の闇貿易もフォローされている。待たれるのは台湾から沖縄に移り住んだ人たちの記録で、久米三十六姓など中国のプレゼンスが高い沖縄に於いて台湾とのより近い関係は日本や米国を含めて、沖縄を再構築させるものではなかろうか。

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2019年08月26日Mon [17:26] 台湾  

台湾物語 

台湾物語: 「麗しの島」の過去・現在・未来 (筑摩選書)
新井 一二三
筑摩書房
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一二三さん台湾ものは初か。というか、日本語著書は80年代に出た留学記だけだったのが、帰国して明大教授になってから、中国語関係の新書一つと、映画関係が一つあっただけか。中文では台湾の版元から何冊も出している。「中国で一番有名な日本人」の人よりも中文著書は多いはずだし、中文作家と認識されている日本人はこの人くらいではないか。でもって、台湾ものを出すということになるとややこしくなるのかもしれんけど、元々、大陸向けに書いていた訳ではないので、おそらく中文で出した台湾ものとスタンスが大きく違うということはないと思う。大陸以外の中文圏という大きな範囲であれば、外省人文化が上位文化となる訳で、日本や台湾の最近の趨勢とは逆なのだが、日本語で書いても、その辺を修正する必要はなかろう。本省人視点に偏りがちな日本の「台湾界」に於いてはこれもまた有意義な書である。省籍矛盾はもう古いということは20年以上前から言われていることであるのだが、分断は省籍ではなく、台北とそれ以外というのが最近の事情なのか。藍緑も実際色んな形で入り乱れていて、統一、独立も一枚岩ではないというか。むしろ両者とも泡沫に成り下がっているので、もはや分断は南北(東、島はまた別)問題なんかな。

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2019年07月17日Wed [13:32] 台湾  

台湾へ行こう! 



えにし書房が高文研に対抗した様なスタディーツアーガイドを出してきたな。高文研も台湾は片倉佳史だったので、バリバリ歴史認識ではなかったのだが、日本時代の遺産建築という点では今の台湾人認識により近いもの。つまりは本土派の歴史の一部として日本時代を捉えるという点であるが、金門島に多く割いているのはその辺へのバランス感覚かもしれん。白色テロ関係にも多く言及しているが、こうした「弾圧者」が反共という名の親日であったことが韓国ほど意識されていないのも台湾の民主化と韓国の「民主化」の違いではあるのだろう。金日成を蒋介石と同律に考えるなら、北朝鮮が民主化されたら日本が再評価されるという可能性もわずかにありそうだが。

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2019年07月05日Fri [03:44] 台湾  

「国語」から旅立って



新曜社のYAシリーズなのだろうか。よりみちパン!セの意味はよく分からんが、かつては理論社、イースト・プレスから出ていて、昨年から新曜社なのだとか。そうなると、三社とも続行会社であるが、最近はあまり聞かない感じもする。学校図書室納品として固そうなこのシリーズは出物になるんかな。養老とか湯浅誠とか時の人のを出して来たみたいだが、今の学校の現況としてはこの著者の需要はありそう。「国語」を身近な響きに感じる日本人は中高生くらいまでであろうが、我々の様な者には「国語」とは即、中国語であり、即ち「台湾華語」である。著者が旅立ったのは「日本語」としての国語であるのだが、普通話を経て台湾の国語に回帰した訳ではないのか。日本語を日本と分離して道具として使うという宣言はポリコレ的には正しいかとは思うが、「中国人」から見れば、中国語を放棄して、日本語を使う言い訳にも思えるだろう。言語とナショナリズムは多くの国が旧植民地の言語を主として利便性を理由に公用語として残しているところからみても不可分ではないのだが、母語という括りではアイデンティに混乱を生じさせるのかもしれない。

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2019年06月27日Thu [19:33] 台湾  

辞める前に有給休暇で走ってやる! 



幻メディコン。最近は幻ルネではなくて、こっちの方に自費は誘導されるのかな。どこかのメーカーにいた人らしいのだが、退職前に溜まっていた有給を消化して、台湾でマラソン大会や環島してきたという話。65くらいだと、まだガラケー主義か。台湾はどこでもWi-Fiがあるということで、スマホではなく、タブレットを買って持っていったが、空港でSIMをレンタルしようとしたら、それはSIMが入らない型なので、断られて困ってしまったというのがよく分からん。ルーターごと借りれば良い話だが、Wi-Fi自体がよく分かっていなかったんかな。結構トホホな話もあるのだが、この世代ではリア充であろう。マラソンや自転車というのも健康的であるが、酒はやはり止められんし、止めるつもりもない。

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