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2021年03月20日Sat [02:13] 北朝鮮  

朝鮮籍とは何か



在日は共和国公民という公式見解の下では総連は選挙権にはコミットできないし、朝鮮籍≠北朝鮮籍という概念を首背することもない。言わばこうした日本に於ける運動は民団の持ち場になるはずなのだが、韓国籍保持者には物理的不便が伴わないので、朝鮮籍は北とも南とも離れた在日の象徴としての雑滅危惧種である。その保護には朝鮮籍の認知と公認は不可欠となるが、それを阻む最大の要因が北朝鮮籍との混同であり、そのイメージを払拭させるには朝鮮籍に歴史的思想的意味を持たせる必要がある。中村一成の「思想としての朝鮮籍」はその点では片落ちであり、ラディカル過ぎではあったのだろう。北朝鮮の是認と朝鮮籍との混同否定の矛盾は否めない。ということでイルソン(自称)は今回小コラムのみ。非朝鮮籍でおそらく米国籍の人が編者であり、書き手も朝鮮学校出身者を含め北朝鮮とも韓国とも距離を置いている者がほとんどである。安英学はインタビューだが、この人は例外的に北朝鮮、韓国、日本といずれも距離が近く、おそらく在日の理想形であろう。文京洙はキツイのが来るかと思ったのだが、全くそういう話ではなく、三河島育ちのファミリーヒストリーで、これは面白かった。三河島脱線事故の現場は朝校の屋上から見たとのこと。興味深かったのが金雄基という人なのだが、韓国住民となることで、韓国政府の在外同胞策の問題点をも指摘しており、朝鮮籍の根源は日本統治時代の朝鮮籍であるが、北朝鮮籍との混同はむしろ韓国が図ってきたものとも言えよう。韓流は朝鮮学校出身者の消費も職も拡げたが、韓流に孕む韓国ナショナリズムへの抵抗の意味も朝鮮籍に見出している人もいるのか。

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2020年12月22日Tue [03:06] 北朝鮮  

金正恩の実像 



ニュージーランド出身のワシントンポスト記者だが、韓国びいきのケーポップファンということで、日本ヘイトでも有名になった人らしい。ソウルの後に東京、北京支局長とキャリアップした様で、ほとんど韓国と北朝鮮にしか関心を示すことは無かったみたい。アメリカ人向けに北朝鮮、金正恩を書くとしたら、やはり奇妙な三代目独裁者が支配するナチスと同等な国とするしかないということで、そうなっている。日本嫌いでも従北でもなく、韓国民族主義にコミットしている訳ではないので、安倍をヒトラーに準えたり、日本とナチスを同列化をしている訳ではない。所謂、日本には無関心を装うという韓国の基準であるのだが、北朝鮮は見ないことにするという風にはいかない。米国でも英国でもソウルのニュース・バリューの多くは北朝鮮が占めているので、そこは仕事をしているのだが、一般的なニュース・ソースとツアー取材、脱北者のインタビューといった素材しかない。藤本料理人にも会ったみたいだが、ギャラを払わなかったのか、使えないと判断したのか、何を話したのかは一切書いていない。

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2020年12月02日Wed [14:08] 北朝鮮  

レイシズムとは何か 



差別主義者認定を恐れているのかもしれんが、政治色の無い大学人で、こうした言説をきちっと批判できる人はいないんだろうか。ネット上の侮蔑表現や桜井誠の様な特殊事例を殺人教唆と位置付けるのは分らなくはないが、その認識の同列上に歴史認識を含めようとする意図はその元凶が日本による植民地支配にあるということを認めさせるところに狙いがあるのだろう。こうした人嫌を道具とした政治的運動に拒否反応があるのは今の日本人が歴史を反省していないことに求めるのは無理筋である。著者が人権で先進的とする欧米で暴力の連鎖が止まらない現実を見ると、人権後進的である日本が暴力が殺人が起きるからという理由で、「欧米並み」の人権政策を実施するのも本末転倒であろう。コロナでもそうだったが、むしろ、正義と規定された運動に疑問を呈することを許さない空気が暴力を誘発している様にも思える。差別があるなら個々に解決を摸索すべきで、それをパッケージにしてしまうと「似非」に利用されてしまうのである。著者が簡単に殺人を連呼するのも気になる。殺されるという恐怖はパラノイアを生むが、それが集団化することが暴力の連鎖に繋がろう。いすれにしてもレイシズムというのはあくまで実体験あって、机上の論理ではない。理論で武装したつもりになっても、実体験を伴わない言葉は何の重みも無い。他人や運動の口ではなく、自分の言葉で話すべきである。

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2020年11月22日Sun [15:12] 北朝鮮  

金正恩の機密ファイル 



Nスぺで放映されたもの元ネタは同じらしい。NHK版の本が情報が多かったらしいが、その分、放映時間の枠があるので、露出が少なかったとのこと。こうした北朝鮮の「情報商材」は国家の外貨稼ぎなのか、それを強いられる末端のシノギなのかよく分らん状態なのだが、北朝鮮も小中華の末裔だとしたら、文書として残す文化は未だ顕著はあろう(無論日本もそうである)。ただ、その内容と現実の乖離をどれだけ読み手が咀嚼できるのかというところなのだが、文書が上部への報告書なのか下部伝達なのか、単に記録としての報告書なのかが良く分らん。もちろん単なる「情報商材」に過ぎない可能性も少なくない。つまりはこれを「金正恩の機密ファイル」と呼べるのかどうかである。

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2020年11月16日Mon [14:50] 北朝鮮  

北朝鮮外交秘録 



文春は申相玉、金賢姫本も文庫に入れているが、「日本はない」も最近の「反日種族主義」も出していて、韓国では文春が日本を代表する出版社という認識は揺らいでいないか。あまり主流左派メディアから「極右出版社」とか評されることは無いみたい。この版権獲得もそうした背景があったのかもしれんが、脱北ものが国外に活路を求めるのはそれが人権観点で捉えられるからであって、その点に於いては慰安婦像の左派と同じではある。国内では左右の政治題材に留まるのだろう。一読して思うのはこれまでの断片的な情報を点と線を繋ぐ役割を果たしていることで、左派政権下で揺らいでいる韓国の北朝鮮情報の信頼性回復の意味があるのかもしれない。金正哲のエリック・クラプトン鑑賞ツアーなどは日本に抜かれたものであるが、張成沢や高英姫をめぐる一連の情報も韓国が把握していたけど、出していなかったのか、把握していなかったのかは不明である。著者と同年という金賢姫の生い立ちもこれで符号が合うのだが、どのように海外関係任務の人材が育成され、世襲されるのかという点でも興味深い。少年留学生制度は中国に倣ったとも思えるが、和光大が初めて受け入れた中国人留学生にも15歳くらいの人がいた様だ。ちなみに金賢姫とは平壌外国語大時代に被っているそうだが、本人を一度も見かけたことはないという。

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2020年09月01日Tue [02:28] 北朝鮮  

追跡金正男暗殺 



パッと見、産経の本かと思ったのだが、朝日。朝日は親韓左翼の代表というか元凶みたいにされているが、其の実、朝日は北朝鮮から弾劾されており、よって韓国左派政権とも微妙な関係にある。その点では東京新聞や毎日とは違う。このテーマはさすがに五味洋治の東京新聞には出来なかったろうが、朝日もソウル支局組とは別のチームが担当した様だ。マレーシアと北朝鮮がビザ免除協定を結んでいたというのは知らんかったのだが、1000人規模の北朝鮮人がマレーシアにいたのか。パーム油園の労働者も多かったみたいだが、表向きはビジネスマンであるが、何らかの形で工作に関与する人員も結構いた様。金正男が北朝鮮のパスポートを使っていたのは張成沢とのラインがまだ残っていたからみたいだが、ビデオで北朝鮮パスポートを示していた息子は今どこのパスポートを使っているんだろうか。マカオからは脱出したみたいだが、身の安全を確保してからは露出はしていない様だ。

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2020年06月22日Mon [00:11] 北朝鮮  

将軍様、あなたのために映画を撮ります

映画

アマプラ

なんか既視感があるのは大昔出た本と全く同じ内容だったからか。申相玉のテープが日本語なのは日本人が取材した素材だったからだと思うが、崔銀姫と二人で日本のテレビに出ていたことも覚えている。テレビの素材はもう無いのか使えなかったのか。如何にも日本人みたい人が登場しているけど、この人が最初に取材した人なのかな。インタビュー中、画面にテロップが入っていないから、崔銀姫と息子以外は誰が誰なのかがよく分らんかった。

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2020年06月19日Fri [21:07] 北朝鮮  

太陽の下で

映画

アマプラ

「金日成のパレード」方式だが、もはや何の驚きもない。

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2019年12月21日Sat [17:34] 北朝鮮  

北朝鮮と観光 



毎日新聞から出ているので、記者本かと思ったのだが、学者本だった。澤田克己と共著本を出している関係か。ウィキによると、学部中退飛び級で修士らしいけど、そんな事ができるんだな。総合旅行業務取扱管理者ともあるが、これは昔の旅行主任者か。宅建主任者が宅建士に変わったのは無論知っているのだが、試験に落ちた旅行主任者の名前が変わった事は十何年も知らんかった。とはいえ、著者も旅行業に従事していた訳ではない様で、中韓留学や専調をしていたらしい。自身の北朝鮮の渡航歴について書かれていないのが気になるが、色々と支障があるのかもしれん。あとがきではバックパッカー時代は高くて行けなかったということを示唆しているが、行かなかったとも行ったとも書いていない。その辺はともかく、かなり面白い本であった。北朝鮮観光事業そのものから、北朝鮮旅行記まで考察しており、政治体制や経済事情については殆ど触れることがないが、それは「マニア」にとっては必要な情報ではない。淡々とテーマだけを追求する研究書の王道ではあるが、国家が全ての観光事業を管理する「共産主義型観光」は今はもう他に例を見ないので、生きた教材としては貴重である。

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2019年11月16日Sat [12:52] 北朝鮮  

ドキュメント朝鮮で見た

ドキュメント 朝鮮で見た〈日本〉: 知られざる隣国との絆
伊藤 孝司
岩波書店
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小泉訪朝ショック以降、さすがに自粛していた岩波がここまでの北朝鮮体制本を出すのは珍しいな。禊が済んだのか、韓国が新たなパトロンになったからか分からんが、結局、「嫌韓ヘイト本」糾弾している連中推しなのはこういう本。韓国にしても北朝鮮にしても、「行ってもいない」「取材もしていない」批判が常套句なのだが、実際、シンパが行って、取材して、見せられたものだけ、当局の説明通りに書きましたみたいな本が「ヘイト本」のカウンターになるはずもない。そこまで日本の読者は甘くない。『金日成のパレード』みたいに徹底すれば評価にも値するが、寺尾五郎はムリなので、中途半端に本多勝一的なことをしたところで、今の情報化社会では通用せんだろう。

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2019年09月18日Wed [14:43] 北朝鮮  

歌は分断を越えて



阪南大学叢書というのも初見だと思うが、いつもの新幹社の民団読み物だった。著者がマスコミからの転職組の阪南大教員という関係なのだろうが、阪南大は出版部門は新幹社に下請けしているのか。梁勇基の出身校ぐらいということしか知らんが。でもって、在日声楽系歌手というと、よく本を出している田月仙かと思ったのだが、違う人なのか。ソプラノ歌手とオペラ歌手の違いもよく知らんので、全く別世界の人なのかもしれん。日本人の著者ということもあるけど、北朝鮮、韓国、日本、在日の相対化はできていると思う。在日の不遇はナザレ園の日本人妻と並列化されているが、日本人妻の様に成人後に母語を失う様な在日はどれだけいるんかな。「公式」以外の北残留日本人妻も気になる。あと「北朝鮮国籍」であるが、1970年代に川崎市で公式に取得できたとあるが、この詳細を知りたい。「北朝鮮国籍」とか「北朝鮮籍」は「日本人の無知」を蔑む言説でよく使われるけど、「帰国者」は「北朝鮮国籍」を認められて「帰国」した訳だし、民団も「北朝鮮国籍」を確認しているのだから、これは「総連言説」なのであろう。

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2019年08月31日Sat [02:58] 北朝鮮  

パチンコ利権 

パチンコ利権 - 瀕死の業界に未来はあるのか? -
宇佐美 典也
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北朝鮮から韓国に時代の趨勢が代わって、パチンコ関係を追求する向きが無くなってきている観もあるが、今やパチンコも総連から民団のシノギの意味合いが強くなっているんじゃないか。鳩山もパチンコ財団の広告塔になっているが、社民も総連ももうグダグダだから、伝統的な日本のシノギは韓国が握る事になるんだろう。パチンコ依存症に対する業界の仕打ちが書かれているのだが、人権、正義の闘士達は北の時も今もダンマリだね。

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