世界読書旅
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■ コロニアリズムの超克
2008年07月15日 (火) 02:32 * 編集 *
コロニアリズムの超克―韓国近代文化における脱植民地化への道程コロニアリズムの超克―韓国近代文化における脱植民地化への道程
(2007/10)
鄭 百秀

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このタイトルは別に姜尚中にあやかろうとした訳ではないんだろうが、姜とは大違いの硬質な本だった。著者は在日ではなく韓国出身の様で、これが日本語では初の著書になるみたい。博論ではなく、既出の論文をまとめたものらしいが、金史良を中心とした植民地朝鮮日本語文学の終戦前後の葛藤を論ずる。前に読んだ台湾日本語文学の同じテーマの本は「大日本帝国のクレオール」だったのだが、タイトル(台湾の方は、英語原書なので日本語タイトル)からして、韓国と台湾では日本語コロニアル文学の受け止められ方がかなり違うことが窺える。金史良のテキストは読んでいないので、よく分からないのだが、大陸で抗日戦線に参じたことにより、「親日」のみそぎを済ませたという評価が韓国ではあるのだろうか。芥川賞の次点となったのも、その出自が影響したのではなく、候補になったこと自体が朝鮮出身作家ということが関係している様だ。当時の状況は今の中国の「中華民族」政策と類似したものがあろう。金は越北後に金日成賛美の作風を残しているらしい。光復後に林和ら植民地作家たちと座談会を開き、日本語の創作活動について「総括」したとのこと。台湾と違って、朝鮮語へのスイッチがスムーズだったことは、「日帝がハングルを禁止した」という言説だけではなく、作家と読者の教育言語も再検討する必要がありそうだ。著者は李御寧を「自民族中心主義」と捉えている様だが、韓国出身のニューカマー研究者が、日本で朝鮮人作家による「コロニアリズム文学」に出会うことは新鮮なことなのかもしれない。
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■ 帰郷 
2008年07月05日 (土) 01:31 * 編集 *
帰郷―満州建国大学朝鮮人学徒青春と戦争帰郷―満州建国大学朝鮮人学徒青春と戦争
(2008/02)
前川 惠司

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副題に「満州建国大学朝鮮人学徒 青春と戦争」とある。これも大変な大河ドラマなのだが、著者は朝日の元ソウル特派員で定年退職という人。主人公は建国大出身で、サハリン在留となった呉昌禄さんなのだが、元首相とかいろんな人の話が入り乱れていて、元新聞記者の割には、文体的にも乱れている感じがした。それも450ページ超もあるからだと思うのだが、思いの外、早く読めたのも、記者もの特有の平易文ということなのだろう。三一さんの朝鮮ものだから、当然「三・一運動」の話など出てきて、朝日的でもあるのだが、「従軍慰安婦」についてなど、おやっとさせられることも書いている。週刊朝日に初めて「拉致疑惑」を書いたのもこの人だそうだ。ちょっと赤報隊事件のことを思い出したのだが、あれって北とは関係ないんだろうか。韓国と右翼は繋がりがあるとよく言われるのだが、右翼とされる赤報隊が、あの時期になぜ「反韓国盧泰愚来日阻止」を掲げたのかよく分からん。事件当時、著者はソウル特派員に出てたみたいだが、逆にそれが安全圏になったのかもしれん。それにしても、満洲組の朝鮮人は、大陸、ソ連、北、南いずれも安全圏ではなかった様だ。それも「日帝」の影なんだろうが、自分自身がその僕となったことをよく分かっているから反「親日」を装う必要があるのだろう。その中で、サハリン残留組にはそうした無理が見られないのも、日帝の絶望より、戦後の絶望の方が深く刻まれているということか。日本を素直に懐かしいと思ってくれる人がいることは幸せなことなのだろう。その幸せを額面通りに受けとめるには、この長い物語を読み解く必要があるのだが。
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■ 韓国はなぜ反日なのか 
2008年06月28日 (土) 22:10 * 編集 *
韓国はなぜ反日なのか―内側から見た韓国の“真実”韓国はなぜ反日なのか―内側から見た韓国の“真実”
(2008/02)
吉井 英一

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コレはちょっと酷いんじゃないの。トンデモに反応するのもトンデモだけど、著者は「環境汚染防止技術者」というのが本業で、1985年から1995年まで韓国企業数社に技術指導を行ったことがあるとのこと。80年代の反日は、もはや伝説化している感じもあるけど、この人も韓国人よろしく、海の向こうからたまに出てくる「妄言」に、過去のトラウマが甦るのだろうか。「嫌韓流」以降というか、日韓ワールドカップ以降というか、2ちゃんねる以降なんだろうけど、韓国人を批判しても「差別」ではないという流れが出来たのは結構なことなのだが、歴史認識を批判するのはよしとしても、「韓国人の特徴」と称してアナクロなレッテル張りをしてしまうとひいてしまう。なんでも現代に自分の技術を盗まれた(と主張)をはじめ、何度も韓国人には痛い目にあったそうだ。技術指導を日本式の叱責スタイルで行うことは、他の「アジア諸国」と違って、韓国も同じ文化的土壌があるのかもしれないが、日本人が叱責するとなると話が別な様な気もする。それにしても、何か言うと「日帝36年」の枕詞で、議論をふっかけてくるというのも、根本敬のマンガみたいに分かりやすい話だ。「馬鹿野郎」などとも言っていたらしいから、向こうからしても分かりやすい日本人だったのだろうけど。歴史認識編では、金完燮や呉善花などを種本としているらしい。イザべラ・バードの本はどうも最近、その筋で「古典」扱いされている様だ。まあ独島靖国教科書慰安婦の四点セットは当然なのだろうが、ついでに南京まで論じてしまうのはオーバーワーク気味か。日韓の「ネチズン」が電脳空間でズケズケとやりあっているのは結構なことだと思うのだが、どうも「キーセン観光世代」のジイサンがあからさまに言うと角が立つ。とはいえ、「ネチズン」の中の人たちも実は「キーセン観光」対「386」だったりして。
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■ コリアタウンに生きる 
2008年06月19日 (木) 21:56 * 編集 *
コリアタウンに生きる 洪呂杓ライフヒストリーコリアタウンに生きる 洪呂杓ライフヒストリー
(2007/04/20)
高 賛侑

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総連系の著者なのだが、中身は洪呂杓という人のオーラル・ヒストリーとなっている。徳山物産という会社はなんか聞いたことがあるが、そこの創業者で、今は猪飼野のコリアタウン建設に勤しんでいるという人が主人公。戦前の日本で生まれた(らしい)後、帰国来日帰国で、結局、例の四・三事件で済州島から戦後「密航」して「在日」に落ち着いたらしい。この辺は平均的な在日の履歴であろう。それで、親がやってたドブロク造りを手伝い、パチンコ屋を始め、カネが出来たところで町工場を始め、景気が悪くなると畳んで、同胞に店に働きに出て、軒先を借りてトックを売り出し、それから冷麺などにも幅を広げ、会社組織にして食品工場を作って、卸を始め、東京や韓国にも進出し、韓国料理の店も出し、中国にも進出して、事業を子どもらに譲った後、コリアタウン建設に余生を捧げるという、まるで絵に描いた様な「在日人生」である。ついでに若い頃は共産党細胞で、朝連で戦闘し、後に総連役員となり、こどもは皆朝鮮学校にやり、やがてワンコリア・フェスティバルにも奔走する。これは完璧だ。「アパッチ族」については、「ゴミ捨て場から拾った」。「帰国船」については「やり過ぎなところもあった」としている。本人とは関係ない日立就職差別、指紋押捺なども出てくるのだが、日本人拉致や北に帰国したという弟については黙して語らずみたい。日本人にチマチョゴリ着せて、韓国舞踊を踊らせるだけが「共生」ではないと思うのだが、「同化」や「帰化」を非難したり、「コリアタウン」建設に反対した日本人を差別だと糾弾するのはどんなもんだろうか。自分たちの土地が「韓日併合」となることにアイデンティティ的に抵抗があるのは、日本人住民も同じだと思うのだが、日本人の場合、それは「差別」になるのだろうか。猪飼野は元々渡来人が住んでいたからなんてしているのは、まるでイスラエルみたいな言い草だし。
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■ 韓国現代史60年 
2008年06月11日 (水) 11:01 * 編集 *
韓国現代史60年韓国現代史60年
(2008/02)
徐 仲錫

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「民主化運動記念事業会」というのが「企画」としてクレジットされている。まあ、そうだろうと思ったら、やっぱりそうかの韓国左翼史観。この著者の前著は朝日から出たのだが、さすがにこれはやり過ぎなのか明石から。新しい大統領になってから韓国でも「逆コース」の流れになったのか、ニューライトなるものも登場してきた様だ。弾圧された過去を免罪符に、やりたい放題だった著者の様な「進歩派」のアンチテーゼとして、従来の「保守」とは一線を画す「ニューライト」が若手に拡まるというのも、韓国も左右が拮抗した「普通の国」に近づいている証なのだろう。然るに、「進歩派」が「保守」で、「右傾化」が「革新」という奇妙な逆転現象は、「九条死守」と「憲法改正」の日本と同じ構造なのだが、ナショナリズムが「革新」と結びついているのは韓国が奇妙なのか、そうではない日本が奇妙なのか。世界の常識としては「左翼」も「愛国主義的」なのだが、日本の左翼が、民族主義や全体主義の外国勢力と組んで「反日活動」に没頭するというのも、日本の左翼は、まだ「夜明け前」ということなのかもしれない。当然の如く、日本は著者にとって打倒すべき対象になっている様だが、その論理である「進歩的民族主義」というものは、やはりよく分からん。「主体思想」の別バージョンなのだろうが、著者は日本でナショナリズムが右翼と結びついているのに対して、韓国のナショナリズムは「進歩的民族主義」だから別物だと言うのである。つまり左翼と繋がるナショナリズムは良いということなのだが、日本の左翼が「過去」に縛られて、ナショナリズムを絶対悪としていることを知っての上での弁明であろう。韓国にしてみれば、「日本」という存在自体が自然の「摂理」として「右傾化」しているのだから、九条とか、従軍慰安婦とか、教科書の市民運動をやったり、「韓流」を好きになったり、韓国のエセキリスト教にでも入って、「過去」を反省しない限り、原罪を背負った日本人は救われないということだろう。つまるところ、日本人の「進歩的民族主義者」は認められないということだ。
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■ 日韓企業戦争 
2008年05月29日 (木) 21:56 * 編集 *
日韓企業戦争 国際市場で激突する宿命のライバル日韓企業戦争 国際市場で激突する宿命のライバル
(2007/11/01)
林廣茂

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『幻の三中井百貨店』を書いた人か。元々、韓国相手のマーケティングをしていた人らしいのだが、昔取った杵柄みたいな感じのビジネス書となっている。これは今亡き『現代コリア』に連載されていたものらしく、韓国に対する愛憎が入り乱れていて、「嫌韓」とは一線を画す、古き良き「哀韓」といったところ。韓国が日本のライバルだと思ってあげることが、韓国に対する最大の愛情だとこの人たちは分かっているのだが、それを現実的に認めるには韓国の経済力はあまりにも非力である。ついては韓国の問題点を指摘するので、韓国のビジネスマン諸君は心して聞いて貰いたい。といったところであろうか。これを傲慢だと捉えることは出来るのだが、「日本を越えるには日本を学ぶ必要がある」とう声もまだまだ高いことを現場にいた人は知っているのだろう。それは中国でも同じことなのだが、経済成長を過信して、日本を見くびり始めた時に、その国の衰退が始るのは、日本がアメリカの背中を捉えた時と同じ歴史である。最後の方はほとんどお説教みたいなものだろうが、こういうのは韓国式の愛情表現なのかもしれない。『現代コリア』というのも、ある意味「韓流」でやってきたのに、日本式の軽薄短小な「韓流」の波に押しつぶされてしまったということかもしれない。
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■ 禁じられた歌 
2008年05月13日 (火) 00:47 * 編集 *
禁じられた歌―朝鮮半島音楽百年史 (中公新書ラクレ (269))禁じられた歌―朝鮮半島音楽百年史 (中公新書ラクレ (269))
田 月仙

中央公論新社 2008-02
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この著者は「南北統一」文化人の代表格みたいな人で、金日成の前で歌ったり、「朝鮮籍」初の韓国公演をしたり、韓国で「日本語の歌」を歌おうとして問題になったりと、とにかくマスコミ受けすることをやる人という印象がある。おそらく仕掛け人がいるんだろうが、どういう意図を以って動かしているのかは気にかかる。W杯の開幕式に呼ばれたのも政治的なものだろうが、例の新大久保駅の韓国人留学生を讃える歌を出したのは「拉致報道」と関係あるらしい。ということで、あまり良い印象は持っていなかったのだが、去年「自伝」を出して、小学館ノンフィクション賞というものを受賞してたそうな。その流れで、この新書ということになったのだろうが、例の「親日罪」に批判的だったり、意外と「中立的」であった。北に対しては「自伝」の方で言い尽くしたのか、控えめであるのだが、日本に対しても構えたところがない。まあ音楽家なんて「お客」を楽しませてナンボだから、間違っても「読者」を不快にさせることはしないだろう。昭和 42年頃に家にカラーテレビがあって、声楽の個人レッスンにこどもの頃から通っていたというのだから、かなり裕福な家の娘であったことは窺える。当時の朝鮮学校の教育がどうあれ、「差別」の原体験は、あまりないのではなかろうか。そうした育ちのよさが、その計算された活動を支えている様にも感じる。しかし、韓国人歌手の日本初の大ヒットという『カスマプゲ』というのは聞いたことがないな。普通は『釜山港に帰れ』だと思うけど、そうではなかったのか。
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■ 21世紀の「朝鮮通信使を歩く」 
2008年05月05日 (月) 03:18 * 編集 *
21世紀の「朝鮮通信使を歩く」―ソウル~東京友情ウオーク21世紀の「朝鮮通信使を歩く」―ソウル~東京友情ウオーク
(2007/12)
金井 三喜雄

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なんか前にも同じ様なのを読んだなと思ったら、やはり第二弾の「韓日」ウォーキング大会だった。似たようなことをしている定年組はもう一人いたのだが、こちらは元朝日の方。日韓友好年から「朝鮮通信史」とテーマを変えてきたのも、朝日的な戦略があるのかもしれない。ということで、平均年齢65歳という「21世紀の朝鮮通信使」の皆さんの歩行記録と、「韓日友好」的な朝鮮通信使の「歴史」学習などがたっぷり。韓国内も日本国内も太極旗掲げて歩いたみたいだが、韓国内は当然、日本国内でも日の丸は当然ナシ。ピースボートの船が北に入港した時、北のこどもたちが人共旗だけを振って出迎えたという面白いシーンを思い出した。それでも日本では民団が沿道に韓国旗を用意して声援を送った様だが、韓国で韓国人が日の丸を振るなんてことは確実になさそう。しかし、大阪で「朝鮮通信使」の幟を持って歩いていたら、「朝鮮」と書いてある旗を持ってデモしてると通報されたらしい。北朝鮮支持かと間違えられたとか苦笑したみたいだが、民団、朝日、東亜日報後援となると、反北朝鮮とみえて、朝鮮民族主義の文脈では親北朝鮮とも言えるから、「朝鮮」の旗を持ってデモしているというのも言いえて妙。それにしても、前のヤツは倒産した生活情報センターから出ていたのだが、回収できた印税でもあったのだろうか。今回は角川系みたいだけど、相変わらずカラー写真満載で金かかっていそう。参加者とか民団、朝日、関係した自治体などで捌ける公算でもあったのかな。
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■ マッコルリの旅 
2008年04月22日 (火) 13:54 * 編集 *
マッコルリの旅マッコルリの旅
(2007/07)
鄭 銀淑

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ポスト呉善花の座も近い著者だが、語学留学したのは大学院終了後ってホントかよ。相変わらず全く日本人の文章なんだけど、今度はオヤジキャラで、韓国マッコルリ紀行。韓国人女性がこういう場でマッコルリを飲むものなのかどうか分からんが、あちらでは日本人女性の焼酎好きなどとは訳が違うのではなかろうか。私は酒を飲まなくなったので、何の感慨もないのだが、「酒母」がいる店で、一杯500ウォンのマッコルリをクィーとやるのはオツなものなのだろう。ただし、そこにいるのは根本敬の好きそうな濃いオヤジばかりである。何年かコンビを組んでるらしい「日本人男性カメラマン」との関係も気になるが、そんな「場違いカップル」が闖入すれば、イジラレルのも当然だろう。しかし、単独では親切なくせに、仲間の前で「男気」を発揮しようとして、反日大会にしてしまう韓国人というのは分かる気がする。そこで危険を察知した酒母が話題を別に飛ばすというのも、仕事のうちなのだろうが、何だか目の前にその光景が浮かぶような話ではある。また、兵隊たちが軍服で酒盛りをしているというのも、ありがちな光景なのだが、こういう風景は日本(少なくとも基地外)では見られない。香港の茶餐庁でも、パトロール中の警官が飲茶しているのと、よく一緒になったのだが、考えてみれば、日本では警官にしても、郵便局員にしても制服姿で外でメシ食ってるのを見たことがない。どういう内規があるのか知らんが、休憩時間はわざわざ着替えて外へ出るのだろうか。その意味では韓国とか香港の方が大らかと言う事なんだろうが、自衛隊員が迷彩服でファミレスとかに入ったら、「市民団体」が抗議したりするのかもしれん。米兵は相変わらずやり放題みたいだけど。
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■ 母と娘の韓国留学日記 
2008年04月17日 (木) 01:03 * 編集 *
母と娘の韓国留学日記母と娘の韓国留学日記
(2006/07)
窪田 和子、窪田 彩乃 他

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「韓流大好き!」というケータイサイトが募集して、「オーディション」で選ばれた母娘が三ヶ月間、高麗大の語学コースに留学した日記。なんでも娘さんの夢を叶えるため、お母さんは離婚も覚悟し、23年間勤めた病院の看護師も辞めてオーディションに臨んだとのことだが、そんな悲壮な覚悟をしなくても、高麗大の語学コースなんか誰でも入れるじゃなかろうか。「韓流大好き!」が滞在費とか出してくれるのかどうか知らんが、オーディションって一体何を審査したんだろうか。日記をケータイサイトに連載するのが条件だったのかもしれんが、三ヶ月だから、とりたて何か起こる訳でもなく、母の監視も世間の監視も入っているので、まあ巷のブログ以上のものは何もない。それにしても「日韓の架け橋」っていうのも、ここまで皆が合唱するとお題目みたいで気持ち悪いな。本人に悪気はないんだろうが、「日帝」も「強制連行」も、「拉致」も「統一協会」も日韓の架け橋と言えば、架け橋なんだよね。親韓と親日だけの日韓関係ありえないし、そういう関係にあるのは日帝とか統一みたいに、どちらかが、どちらかに隷属する状態にのみ成立してるんじゃないかという気がする。男と女でも、家族でもそうだが、やはり愛憎半ばした関係というのが普通じゃなかろうか。いつも相思相愛の関係なんて絶対にありえないし、距離を置くことで、相手も自分も冷静に見つめられるというものだと思うのだが。
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■ 僕は在日「新」一世 
2008年04月04日 (金) 11:24 * 編集 *
僕は在日「新」一世 (平凡社新書 397)僕は在日「新」一世 (平凡社新書 397)
(2007/11)
ヤン テフン

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ニューカマーの韓国人は、在日より親日であるとは、よく言われることなのだが、この著者が堂々と在日「新」一世を名乗るのも、在日とニューカマーの間の微妙な関係が背景にある様だ。「ポスト在日」は、通婚同化で消え行く在日三世、四世ではなく、今や二世が登場しようかというニューカマーが担うことになりそうだが、そこで日本人は「強制連行」の頚木から解放されるという訳にはいかないだろう。著者は海外自由渡航解禁世代で、それ以前の「密航」系が「在日」に収斂されたのに対し、あくまでも「自由意志」で日本に来て、残った以上、それほど日本に対する気負いも敵意も存在しないのは当然だろうし。むしろ最後の「反共教育」世代であるからにして、日本に自由の空気を感じることもある様だ。日本に来た著者の受け皿が在日社会であった様に、現在の韓国人の留学生などはニューカマー社会が受け皿になっていることも多いのかと思う。そこにまた軋轢が生じるというスパイラルは、同胞社会を頼って、世界を渡り歩く韓国人の通過儀礼みたいなものなのだろう。著者の様にそこから抜け出し現地社会に溶け込むことを韓国人の価値観では是としているのかどうか分からないのだが、少なくとも、アメリカ人になることは賞賛されても、日本人化することは非難される向きが多いのではなかろうか。その意味で、「嫌韓流」の徹底批判などバランスをとる必要があったのかもしれないが、実は林信吾にうまく嵌められたのかもしれない。
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■ もう日本を気にしなくなった韓国人 
2008年03月29日 (土) 20:35 * 編集 *
もう日本を気にしなくなった韓国人 (新書y 179)もう日本を気にしなくなった韓国人 (新書y 179)
(2007/09)
伊東 順子

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前の新書からもう6年も経ったのか。別に転向したという訳ではないのだろうが、著者にとってこの年月は大きかった様だ。韓国人がワールドカップを契機にナショナリズムという病から解放されたとしているのだが、その病の絶頂であったワールドカップで、韓国のナショナリズムという病を発見してしまった日本に「嫌韓」の嚆矢が生じたのも皮肉な話である。そこから両国のベクトルが反対方向に向かっているというのは、韓国で生活している著者の実感としてあるのかもしれないが、日本で生活していない分、日本の情報を2ちゃんなどのインターネットに中に求めてしまっていて、ミイラ取りがミイラになってしまった感もある。日本中が嫌韓で溢れかえっているなら、ニューカマーのコリアン・タウンが出現することもないだろう。とはいえ、この本は当たりである。まるで黒田勝弘に挑戦するかのようなタイトルだが、黒田に対しての敬意も表しており、先の毎日記者の「脱日説」と合わせて、韓国人の対日観が一枚岩でなくなってきたということだけは確かなようだ。同時に、著者の様な立場をとる者も、韓国に滞在して「嫌韓」を発信する日本人もいる訳で、日本人も自由に韓国に向き合うことができる時代になったということは進歩なのだと思う。それにしても、新書という限られた紙幅で、この中身の充実ぶりはスゴイ。宗教について、深く触れていない理由まで書いてあるのだが、これはアフガン人質事件の最中であったこととも関係している様だ。「ナショナリズムという病」の説明としては、ほぼ完璧であると思うのだが、ナショナリズムの正悪二元論を超越した「ナショナリズムという愉しみ」というものも理解する必要はあると思う。
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