2018年02月20日Tue [03:22] 韓国  

ナショナリズムから見た韓国・北朝鮮近現代史 

叢書 東アジアの近現代史 第4巻 ナショナリズムから見た韓国・北朝鮮近現代史 (叢書東アジアの近現代史)叢書 東アジアの近現代史 第4巻 ナショナリズムから見た韓国・北朝鮮近現代史 (叢書東アジアの近現代史)
木宮 正史

講談社 2018-01-31
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叢書 東アジアの近現代史 第4巻。南、北を問わず朝鮮人はナショナリズムが強い民族であるということは、恐らく万人が思っていることであろう。実際、慰安婦問題も本質はナショナリズムであることをナショナリズムに抵抗感がある日本人が見抜いているからであって、ナショナリズムとナショナリズムのぶつかり合いという見方は正しくない。逆説的だが、ナショナリズムが嫌いな日本人が韓国に親近感を覚えないのであって、韓国に呼応する日本の左派が支持を得ないのは日本のナショナリズムは否定しているのに、韓国のナショナリズムには無批判というダブルスタンダードという要素が一番大きい。別に日教組教育のお陰ではないが、左翼は嘘つき、右翼はダサいというのはごく一般的な日本人ではないかと思う。そうした背景を鑑みると、この本の問題提起は正しいのだが、著者の言わんとするのは韓国のナショナリズムは一枚岩ではなく、時の政治や国際情勢による方便であるところも大きいということ。抗日、用日というのもその一種であるが、日本と違って、ナショナリズムは正義とされているので、その危険性には無自覚である。左翼の国際主義も北朝鮮の民族主義に呑み込まれている状態であるから、ナショナリズムは万能薬みたいなものである。

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2018年02月18日Sun [05:01] 韓国  

まど・みちお詩と童謡の表現世界

まど・みちお 詩と童謡の表現世界まど・みちお 詩と童謡の表現世界
張 晟喜

風間書房 2017-03-31
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博論もの。まどみちおなので、台湾人かと思ったら韓国人であった。指導教官は川村湊らしい。台湾時代については台湾人の先行研究があるみたいで、その引用が多いのだが、韓国人童話作家との比較などをしている。元々、児童文学の系統の人なので、タイトル通り文学的表現分析がメイン。台湾時代についても書いているが、歴史認識系の話は無い。先日読んだ、まどみちお本はまどの戦争協力を断罪するものだったが、その手の話は興味ない訳ではなかろうが、あえて取り上げなかったのだろう。韓国で慣れ親しんできた児童文学と日本の児童文学は全く違っていたというのだが、その辺を掘り下げてくれていたら、良かったかもしれん。

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2018年02月17日Sat [04:23] 韓国  

夢のあとさき

夢のあとさき――帰郷祈願碑とわたし夢のあとさき――帰郷祈願碑とわたし
黒田 福美

三五館 2017-07-24
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この人ももう62歳か。例の朝鮮人特攻隊慰霊碑を巡るゴタゴタの背景がよく分からんかったのだが、意外な展開であった。夢に出てきた朝鮮人が云々というくだりは、女優としては別に変わっていないのかもしれんが、普通の読者にとっては、スピ系とか宗教入ってそうなヤバイ人っぽく感じられるだろうな。その辺は祖先の亡霊に取り憑かれている韓国人化したものかとも思ったのだが、韓国人からも変な人扱いされたらしい。ということで、4分の3くらいは★1的であったのだが、ラストスパートが慰安婦像ゴタゴタに通じる話であったので、取り戻した感じ。ちなみに慰安婦像の話はほぼ出てこずに、一箇所「彫像」という記述だけしているので、特攻兵石碑と慰安婦像を同列に置くことを避けたのかもしれん。とはいえ、反日の文脈に於いて左翼と右翼が手を結ぶというのは慰安婦像と同じなので、示唆したものなのかもしれん。大統領から勲章を受ける「韓国愛」の人なので、嫌韓感情を呼び起こすことだけはしたくないということである様だが、特攻兵像の反日ゴタゴタは体制(市長)打倒のパフォーマンスなので、メディアが去れば、デモ隊も去る。そうした運動に長けた韓国の「市民団体」の本質は見抜いているのだが、そうした「市民団体」を民主主義だとか、正義だとか称揚している日本の「市民団体」もそれがやはり運動の一形態なのかな。

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2018年02月09日Fri [05:16] 韓国  

韓国は消滅の道にある

韓国は消滅への道にある韓国は消滅への道にある
李 度〓

草思社 2017-09-14
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また界隈がヘイト本だと騒ぎそうなタイトルであるが、著者が韓国人で、元朝鮮日報の保守系言論人となると、従北界隈だけが反共和国ヘイトだと認定できるか。つまりは韓国はこのままでは北に赤化統一されてしまうのがそのタイトルの意味なのだが、実際、今の現状をみると、それもまんざら嘘ではない。慰安婦とか反日とかの尺度だけで、韓国を見るのは構わんのだが、それも本質は南北、反共対左翼の国内対立であって、日本はその抗争に踊らさられているだけというのはあるか。日本からは無いにしても、韓国からの米軍撤退は有り得る話だから、そうなると日本の防衛費負担は厳しくなる。リアリズム的にも韓国の保守派に肩入れするのが日本の取るべき道ではあるのだが、もはや日本の韓国に対する不信感は韓国の左右の区別を超えているので、肩入れ出来るような勢力が見当たらない。

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2018年02月02日Fri [03:36] 韓国  

「韓国からの通信」の時代

「韓国からの通信」の時代―韓国・危機の15年を日韓のジャーナリズムはいかにたたかったか「韓国からの通信」の時代―韓国・危機の15年を日韓のジャーナリズムはいかにたたかったか
池 明観

影書房 2017-09-28
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韓国語の原著は2008年らしい。それ以前に身バレはしてたけど、正式なカミングアウトが2003年。自伝的なものを日本では出していたのだが、この本は岩波では出せなかったんかな。影書房という完全な従北版元になったのは、そこしか無かったからだろうが、見事に北朝鮮の事は出てこない。ラングーン事件も大韓航空事件も「北朝鮮の仕業と決めつけた」と書いているので、さすがに岩波でも赤ペン入ってしまいそうではある。金大中救出運動の流れを汲む昔の従北派の系譜が今の従南派で、ろうそくデモ民主主義モデルを掲げている訳だが、さすが日本では一般大衆に相手にされることはない。とはいえ、それで本当に安倍政権打倒できてしまっては彼らの存在意義もなくなる。どこでも一定数存在する洗脳されやすい宗教体質の層が獲得を狙うのは現実的ではあろう。ただ、もう朝日や岩波の読者が韓国の盲目的信者という訳にいかないので、影書房で落ち着いたといった感じか。

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2018年01月31日Wed [04:20] 韓国  

韓国の憂鬱

韓国の憂鬱 (日経プレミアシリーズ)韓国の憂鬱 (日経プレミアシリーズ)
峯岸 博

日本経済新聞出版社 2017-08-09
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日経プレミアということで、日経ソウル支局長らしい。さすがに大手紙特派員クラスになると、韓国が先進的民主主義社会だとか、言い出す人はいなくて、韓国の分断社会を批判的に捉えるしかないか。神奈川新聞とか沖縄ニ紙辺りであれば、従北がメインストリームの様に報道するのだろうが、韓国人もそれほど単純ではなく、「ツートラック」式は反日親日だけではなく、北に対しても矛盾なく、作動している様だ。感情的であるという意識もあるみたいだが、これだけ混乱が続くと、果たしてこれが進歩主義なのかという疑問は湧くだろう。

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2018年01月27日Sat [05:59] 韓国  

日韓文化交流の現代史

日韓文化交流の現代史 グローバル化時代の文化政策:韓流と日流 (早稲田大学エウプラクシス叢書)日韓文化交流の現代史 グローバル化時代の文化政策:韓流と日流 (早稲田大学エウプラクシス叢書)
鄭 榮蘭

早稲田大学出版部 2017-11-10
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博論もの。というか、早稲田のこのシリーズは早稲田の博論を刊行するためのもの。アジ太の博士らしい。2004年に杏林大の学部出だそうだが、ニューカマーなのかなあ。生年含め、個人的な話はあまり書いていない。ただ日本の文化政策などを研究テーマにしているみたいだから、在日ではなさそう。この日韓文化政策比較は、かなりよくあるテーマみたいで、一昨日読んだのもそうだったし、岩波全書か何かでもあったな。いずれも韓国人だけど、国策としての韓国の文化政策が念頭にあるというより、アニメや映画などの日本文化に興味がある人が日本に留学に来るというパターンであろう。子どもの時に触れた日本文化が「禁断の果実」であれば、尚更なのだが、何かとギスギスする日韓間に於いて、文化が希望の光であることは確かか。

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2018年01月26日Fri [03:21] 韓国  

父の謝罪碑を撤去します

父の謝罪碑を撤去します 慰安婦問題の原点「吉田清治」長男の独白父の謝罪碑を撤去します 慰安婦問題の原点「吉田清治」長男の独白
大高 未貴

産経新聞出版 2017-06-02
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これも桜系なので、界隈からはヘイト本扱いなのだろうけど、意外と面白いものだった。韓国に勾留中だった元自衛官は帰国できるみたいだが、吉田清治の息子が一杯食わされたのか、一杯食わしてやったのかよく分からんな。いずれにしても、こういう形ではなく、受理される可能性は低いかもしれんが、遺族として法に訴えることもできたろうし、陳情という手なら引き受ける議員は幾らでもいただろう。世論アピールにもならず失敗と言わざるを得ないが、吉田家が謎過ぎて、アンタッチャブル観もある。大高未貴もどれだけ裏を取ったのか、全然取らなかったのか知らんけど、吉田清治の息子二人はソ連留学組で、現在も翻訳で生計を立てているという。昭和44年にモスクワ大からハリコフ工科大というのはあり得るだろうけど、親父はノータッチで、総評の推薦で行ったという。吉田清治の養子となった朝鮮人が全駐労の幹部になったとか、息子は留学記を出して当局に睨まれ帰国、そしたら公安にスカウトされて、ソ連船の監視役になったとか、何が何だかの話が続くのだけど、吉田清治にはふさわしい話でもある。大高未貴は吉田清治はKCIAに操られたという結論ではなく、示唆しているのだが、当時のKCIAは反共と反北朝鮮、反体制派潰しが仕事で、今みたいなジャパン・ディスカウント工作なんてやっている暇あったかな。

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2018年01月23日Tue [23:44] 韓国  

帝国と戦後の文化政策

帝国と戦後の文化政策――舞台の上の日本像帝国と戦後の文化政策――舞台の上の日本像
朴祥美

岩波書店 2017-10-26
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博論もの。韓国人のプリンストン大提出とのこと。アメリカに行く時に何をテーマにするか決めてなかったが、飛行機の中で崔承喜を思い立ったらしい。帝国・戦後日本の文化政策と現代韓国の文化政策とを比較するのは興味深いテーマであるのだが、崔承喜受容も日本、朝鮮、米国では大きな違いは見られよう。米国では崔承喜はSai Shokiと表記されていたのは、孫基禎のケース同様、当時にあっては当然のことであったろうが、唯一Choi Seung Heuiと表記していたのが朝鮮総督府の「ソウル・プレス」であったというのは興味深い。抗日的な新聞に対抗するという意図があったようだが、崔承喜のWIKIにも「日本植民地であった当時、崔承喜を朝鮮語読みで呼ぶことは、考えられぬことである。」と記してあるので、この辺は「歴史修正主義者」になっても良いのでは。当時から朝鮮の舞姫として売り出されていたのだから、そこに帝国オリエンタリズムがあったとしても、朝鮮人であることは名前からしても疑い様がない。

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2018年01月17日Wed [04:43] 韓国  

「地政心理」で語る半島と列島

「地政心理」で語る半島と列島「地政心理」で語る半島と列島
ロー・ダニエル

藤原書店 2017-10-21
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訳者がクレジットされていないのだが、この著者はいつも日本語で書いているのだろうか。「竹島密約」は淡々とした考察であったが、こちらはタイトル通りの朝鮮民族心理について。小倉紀蔵の名前も出て来るが、日本で主流の韓国人の頭の中を論じたもので、まるで小倉、古田である。道徳的優越心とか、当為論、正義とキリスト教といったキーワードは韓国人自身は無自覚だと思っていたのだが、そうでもないのか。さすがに事大主義だけはないが、日本向けのサービスという訳でも無さそう。おそらく、それらの言葉に日本人的にネガティブな意味を持たずに、むしろポジティブなものと捉えているのかもしれん。正義だの原罪だのを振り回す原理主義者に日本人は辟易しているのだが、日本の自称リベラルの忠韓派の人同様、日本人は改宗可能だと見ているのだろうか。とはいえ、著者が原理主義者ではないことは確かであって、北朝鮮が金日成が抗日したという神話に韓国人が正しさを見出している点も指摘している。

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2018年01月02日Tue [14:15] 韓国  

忘却の引揚げ史

忘却の引揚げ史《泉靖一と二日市保養所》忘却の引揚げ史《泉靖一と二日市保養所》
下川 正晴

弦書房 2017-07-21
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毎日の元ソウル特派員の人らしいが、毎日のコリア・プロパーは朝日とは一線を画している人が多い様な。二日市保養所に関しては従軍慰安婦問題のカウンターとして利用されている部分もあって、「正義」の側の人達は無視を決め込むのだが、図らずしも、それが女性の人権は普遍という連中のスローガンを否定する風になっている。その辺が慰安婦問題に関する日本人の違和感の最たるところなのだが、日本人慰安婦や二日市保養所を無視することは結局のところ朝鮮民族主義の運動なのではないかという疑問が生じるのではあろう。挺対協と朴裕河の件もそうなのだが、泉靖一や上坪隆(伊東秀子の実兄らしい)といったイデオロギー抜きの現状認識で動いた人たちの再評価はその点に於いても必要なことであると思う。

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2017年12月28日Thu [05:37] 韓国  

日本人の朝鮮観はいかにして形成されたか

叢書 東アジアの近現代史 第3巻 日本人の朝鮮観はいかにして形成されたか (叢書東アジアの近現代史)叢書 東アジアの近現代史 第3巻 日本人の朝鮮観はいかにして形成されたか (叢書東アジアの近現代史)
池内 敏

講談社 2017-10-31
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竹島にしても「朝鮮」呼称にしても、イデオロギー抜きで論ずるのは難しいのだが、むしろ過去にあった問題の所在が、国際情勢によりイデオロギー化されたと考えれば分かりやすいか。最近のニュースで言えば、北朝鮮「漁船」の漂着があるが、朝鮮人の漂着民は過去数百年続いていたことであり、その送還や窃盗を巡っても外交交渉が行われていたのである。韓国も北朝鮮もそれらを帝国の時代に収斂するのは優越性を持つ為でも、正史化されているからでもあるが、日本としてはその根源である侵略史観を紐解くには日本人の朝鮮観を近代以前に遡る必要はあるか。

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