2017年02月19日Sun [05:37] 東アジア  

国際化時代「大正日本」

国際化時代「大正日本」 (日本近代の歴史)国際化時代「大正日本」 (日本近代の歴史)
櫻井 良樹

吉川弘文館 2016-12-27
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芳川の「日本近代の歴史」というシリーズ。この前に「日清・日露」が出ているんだな。第2巻は大日方純夫だし、最近の吉川の傾向に沿ったものなのだが、時代背景の整理には良いかも。大戦せ世界が疲弊する中、主体的に「国際化」していった日本なのだが、この時期から第二次大戦までの大国願望は今の中国を髣髴させる。当時も今も世界のルールは欧米で決めていることには変わらんのだが、当時なら領土権益、今なら経済の拡大が実質的な一極支配を崩す鍵ではあるか。

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2017年02月04日Sat [04:36] 東アジア  

トランス/ナショナルアクション映画

トランス/ナショナルアクション映画: 冷戦期東アジアの男性身体・暴力・マーケットトランス/ナショナルアクション映画: 冷戦期東アジアの男性身体・暴力・マーケット
李 英載

東京大学出版会 2016-12-29
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「帝国日本の朝鮮映画」の人か。「帝国」の方が修論で、こちらは博論。韓国のアクション映画というのは馴染み薄いのだが、日本同様に香港との関係が深く、合作も多く作られたらしい。韓国人男性に香港娘が恋に落ちるというのがパターンで、この辺は後に相手を日本人娘に変える日韓合作ドラマに踏襲される訳だが、その逆は許されないのが、韓国映画の身体であろう。日本映画は上映禁止で、ビデオがある時代ではなく、香港映画の様に日本の映画人が参加することもなかったろうから、直接的な日本映画の影響はなかったのかもしれんが、香港や日本時代の映画の記憶を通じて、日本映画と繋がっていたということはあるか。

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2017年02月02日Thu [06:59] 東アジア  

「対日工作」の内幕

「対日工作」の内幕 情報担当官たちの告白「対日工作」の内幕 情報担当官たちの告白
時任 兼作

宝島社 2016-10-11
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その手の本なので、面白半分のごった煮で良いのだが、日中新聞社長、人民日報支社長を名乗る女性の殺人事件関与疑惑とかスゴイのがあるな。これに該当する人物はたけしの番組にもよく出ている人らしいが、ググると尖閣暴動の時、保釣は害国と発言し、環球とかで漢奸扱いされているという記事ばかりヒットする。人民日報は無関係だと声明を出しているみたいだが、この本によると、殺されたのは愛人関係にあった日本人で、息子が実行犯とのことだが、そのマンションの隣の部屋が菅官房長官だったので、緘口令が出されたのだという。当人はタイホされていないみたいだが、どうも中国の権力闘争関係の匂いもする。橋龍、谷垣のハニトラも書いてあるけど、中国は当時の民主党政権を潰して谷垣政権を誕生させようとしていたのかなともふと思った。

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2017年01月26日Thu [05:17] 東アジア  

子どもとお金

子どもとお金: おこづかいの文化発達心理学子どもとお金: おこづかいの文化発達心理学
高橋 登

東京大学出版会 2016-10-10
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日中韓越の共同研究らしい。前橋国際大学というのは初めて聞いた。ただ、版元は東大出版会。こういうテーマは教育学ではよくあるのかもしれんが、国際比較は興味深い。ベトナムは知らんが、最近は中国でも韓国でも割り勘が市民権を得てきているものの、往々にして割り勘が一般的な日本人はケチだとか、情が無いと言われてきた。中国人や韓国人はそこに「道徳的優越感」を得ているのだが、歴史認識と違って、割り勘に劣等感を持つ日本人はほとんどいないのではなかろうか。撫順の奇跡を受け継ぐ会とか、統一教会、チュチェ研とかだと、割り勘は日本の悪習とされているかもしれんが、運動家はセックスまで割り勘にしたりするが、基本的に左翼は割り勘は平等だという意識だと思う。韓国人執筆者は割り勘が平等だと日本人に言われて驚いたのだそうだが、そこで反論してしまう自分の韓国人意識を気づかされたとも。ベトナムは中韓と日本の中間くらいの様だが、どうもその辺が各国の格差社会の特徴を現しているのかもしれない。日本人にとって、割り勘が悪いことではない理由が、人の上下関係を作らないというところにあるとしても、そうした平等感覚はやはり教育を通して子供の頃から習慣化されたものである。子どもとお金の関係は日本では厳格であるが、中国や韓国ではそうではなく、子ども同士でおごりあうのも一般的なのだとか。

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2017年01月20日Fri [05:11] 東アジア  

発展するアジアの政治・経済・法

発展するアジアの政治・経済・法  法は政治・経済のために何ができるか発展するアジアの政治・経済・法 法は政治・経済のために何ができるか
松尾 弘

日本評論社 2016-09-21
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なぜかエジプトとイギリスも「入亜」。一章一国だが、テキストとしては使えないだろうし、どうも想定対象が分からん。慶應の法院の人みたいだから、法学部用テキストなのかな。司法試験ではなく、公務員試験対策かもしれん。日本評論社だが、特に色はなし。中国、香港、台湾も独立した章であり、APECスタイルなのかな。ミャンマーの国旗が旧国旗なのは何か意図した理由があるのだろうか。国名ミャンマーだが、公用語はビルマ語というのは「ビルマ民族」の言葉ということなのだろう。台湾の首都は台北市(最大都市)という表記。

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「戦争のできる国」ではなく「世界平和の要の国」へ「戦争のできる国」ではなく「世界平和の要の国」へ
金平茂紀 鳩山友紀夫 孫崎享

あけび書房 2016-05-25
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マニアにはたまらん売国スリートップだが、よく読むと東大出の3人の「知的レベル」の違いは浮かび上がるな。孫崎は中退だけど、外交官試験合格中退だから、東大法学部の中のエリート、工学部の鳩山、文学部の金平はそれぞれ専門バカやってれば良かったのだろうが、東大にありがちな自分が万能で、自分に従わない大衆や権力はバカというスタンスだから、その辺に転がっている石ころの様なもの。孫崎も反米で付き合っているんだろうけど、主流のアメリカ・スクールに対する恨みだけで、石ころを拾って投げつけてくるんだから、大したものではある。「友愛」とか「世界平和」がこれだけ空虚に聞こえるのは、それが習近平やプーチンの言っていることと重なるからであって、そうした国民の率直な感覚を無視する限り、石ころが爆弾に変わることはないね。

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2017年01月11日Wed [05:53] 東アジア  

アジア経済の変貌とグローバル化

アジア経済の変貌とグローバル化アジア経済の変貌とグローバル化
坂田 幹男 内山 怜和

晃洋書房 2016-11-20
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学部テキスト用っぽいけど、福井県立大院の師弟コンビの共著らしい。師匠が大商大に移ると、弟子も研究員となり、その後桃山学院の講師に採用された様だ。弟子の就職祝いではなかろうが、「アジア経済」の教科書として使える。師匠は北東アジア、弟子は東南アジアが専門の様だが、分担は明記せず、共同作業としている。コラムも多いのだが、章末ではなく、途中途中に入るので読みにくい。台湾のところでは本文では本省人で統一しているのに、コラムでは内省人になっていて、チェックが甘かったのか、どちらかが、「内省人」を主張したのか。福井県立大と言えば凌星光と島田洋一だが、それほど色は感じない。

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2017年01月08日Sun [05:39] 東アジア  

日本人が知らないアジア人の本質

旅行記・滞在記500冊から学ぶ 日本人が知らないアジア人の本質旅行記・滞在記500冊から学ぶ 日本人が知らないアジア人の本質
麻生川 静男

ウェッジ 2016-06-21
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リベラルアーツ研究家という肩書なのだが、工学博士らしい。アップルシードが著者エージェンシーとしてクレジットされている。500冊から学ぶとしているけど、巻末の書籍リスト100冊ちょっとしかないぞ。イザベラ・バードが中韓disに使われることが多いけど、イザベラ・バード自体は別に日本を称賛していた訳でもない。「アジア人」という概念も分らんのに本質などあるかいなとも思うのだが、昔は海外に行くこと自体が大事だったし、ネットもなければ、来日外国人も少ないから、海外に行ったというだけで、本が書けた時代もあったか。昔より現代でやったら面白かったと思うが。

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2017年01月04日Wed [06:00] 東アジア  

ルポ ニッポン絶望工場

ルポ ニッポン絶望工場 (講談社+α新書)ルポ ニッポン絶望工場 (講談社+α新書)
出井 康博

講談社 2016-07-21
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タイトルはソレだが、別に鎌田慧とか最近のユニクロの人みたいに「潜入取材」をした訳ではない。単純な搾取と差別の問題に収斂させるつもりはない様だが、結果的にそうなってしまっている。ベトナムでブラジルでもそうだが、今の情報社会で、現地の甘言に騙されたなんていうのは話半分にしといた方がよい。出稼ぎ労働者が差別されるなんてことはその国では、日本などと比べ物にならないくらいの常識であるので、その覚悟がないはずはない。研修生でも、就学生でも、デカセギでも自ら選択して来日した人を「可哀そうな人」扱いするべきではない。

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2016年12月28日Wed [04:52] 東アジア  

なぜニッポンは歴史戦に負け続けるのか

なぜニッポンは歴史戦に負け続けるのかなぜニッポンは歴史戦に負け続けるのか
中西 輝政 西岡 力

日本実業出版社 2016-03-25
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西岡力は親がマルクス主義者で、「社会新報」を取っていた家の人らしいが、反共に目覚めたのは韓国に留学してからの様だ。当時の韓国の反共気運は共産主義者が内ゲバに明け暮れていた日本から見れば、マトモに見えたのかもしれない。反日がカードにならなったのは、日本時代を知っている人たちがまだ大勢いた時代であったからで、適当なことを言えば嘘か本当かはすぐバレる。西岡が韓国人女性を映画に誘ったら、「イヤよ」と断られ、てっきり日本人だから断られたのかと思ったが。単にその映画が嫌いだだけであったらしい。

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2016年12月27日Tue [05:26] 東アジア  

人種神話を解体する 3 

人種神話を解体する3 「血」の政治学を越えて人種神話を解体する3 「血」の政治学を越えて
川島 浩平

東京大学出版会 2016-09-30
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全3巻。例の「ヘイトスピーチ」効果でもトランプ効果でもない様だ。むしろそうした流行言葉を以て安易にレイシズムを解釈する向きに批判を加えたものと言える。在日朝鮮人研究の人が問題提起しているのは在日内部での差別認識。声を上げる者が在日を代表してしまうことで、逆に在日が不可視化されているところはあろう。かつての本名運動なども、先鋭的な日本人がリードしたものだったが、在日の主体性を決めるのは運動体や組織である以上、個々人の価値観は無効化されてしまう。差別を必要とするのは実のところ、右翼ではなく、左翼であって、新たな差別を探し出すことによって生き永らえている。

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2016年12月25日Sun [04:14] 東アジア  

ファストファッションはなぜ安い?

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伊藤 和子

コモンズ 2016-04-23
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伊藤和子という人は従軍慰安婦を国連に売り込み、次はオタク文化児童ポルノ認定で、かなり敵が多い人みたいだが、ユニクロ中国工場潜入もこの人が関係していたのか。ただ、中国政府を摘発ということではなく、あくまで日本資本の弾劾であって、中国の法律に違反いていることの告発だから、中国共産党のどこかに協力なり、黙認なり、要請を受けてのものであろう。告発されたのは香港の元受けであり、委託元のユニクロである。委託先の中国工場は名前すら出てこないが、地元との合弁ではないのか。

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