グアンタナモ収容所 地獄からの手記 モハメドゥ・ウルド スラヒ ラリー シームズ 河出書房新社 2015-11-19 売り上げランキング : 348837 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
現在も収監中という著者の手記はどうやって持ち出したのかと思ったのだが、既にアメリカ政府によって検閲済みで、墨が入っていた。それをまた編者が編集し直したとのことで、モーリタニア人が慣れない英語で書いたという原本とはかなり違ってきているらしい。そうした障害は考慮しなくてはいかんが、グアンタナモに捕らえられている人たちには一応、外部との連絡手段はある訳か。この著者も義勇軍に参加したということは認めている訳で、問題はその容疑である9.11と関係あるのかということなのだが、それは実証しようがない、実証しようとすると、米国側も詳細を明かさなくてはならくなって、支障があるということで、この様に人道上の問題として釈放に結びつけるしかないか。黒塗りになっているのは個人の固有名詞がほとんどと思われるが、検閲文学の雰囲気は出ている。
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