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2018年09月25日Tue [05:30] ブラジル  

移民の魁傑・星名謙一郎の生涯

hoshina-e1510727231630.jpg移民の魁傑・星名謙一郎の生涯―ハワイ・テキサス・ブラジル
飯田 耕二郎

不二出版 2017-11-15
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著者はハワイ日本人移民研究の人らしいが、主人公の星名謙一郎という人はハワイからテキサス、そしてブラジルへと渡った人とのこと。所謂移民とは違う系譜なのだが、宣教師をしたり、農場監督をしたりして、ブラジルでは出版をやっていたそうな。「農業のブラジル」という雑誌を発行していたらしいが、「実業のブラジル」という長い歴史がる経済誌と関係あるのかと思って、検索してみたら、「実業のブラジル」は「農業のブラジル」を吸収したもんどえあるが、その「農業のブラジル」は1950年代の創刊であり、1920年代に出ていたという件の「農業のブラジル」とは別物か。ブラジルには農業をしに来たのではないので、しばらく遊んでいたとのことだが、こうしたボヘミアンタイプの日本人は割とブラジルに多い。

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2018年08月26日Sun [05:59] ブラジル  

セレソン

セレソン 人生の勝者たち 「最強集団」から学ぶ15の言葉セレソン 人生の勝者たち 「最強集団」から学ぶ15の言葉
藤原清美

ソル・メディア 2018-06-04
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ワールドカップ本で出たみたいだが、あわや日本戦が実現するところだったから、版元としても逃した魚はでかかったろう。藤原清美はそんな事関係なくマイペースだと思うが、久々に名前を見た。2002年に露出してた時以来かもしれんが、よく続いているな。もうポルトガル語で笑われる事はないのだろうが。もちろん開幕前に取材したものだが、ジョルジーニョの日本分析がベルギー戦の敗因を予言していたかの様である。日本の選手は技術が高いので上手くいくと過信して攻撃を続けてしまう。まずは守備を固める戦術で行くべきだと。

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2018年07月09日Mon [04:47] ブラジル  

移民の町サンパウロの子どもたち 

29035666_1.png移民の町サンパウロの子どもたち
ドラウジオ・ヴァレーラ 松葉 隆

行路社 2018-05-01
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研究書かと思ったのだが、児童書なのかな。全然知らん人だったのだが、ブラジルでいちばん有名な医者で作家でもあるらしい。子ど時代の回想記なのだが、用語解説に、ブラジル紹介、訳者エッセイとかなり膨らましたもの。社会人向けポルトガル語講座に集う人たちが講師を中心として訳したものの様だ。その中のブラジル駐在経験者のエッセイがあったりするのだが、それは最近の話であって、舞台である1950年代とはあまり関連性が無い。ブラジル啓蒙本にしたかったのだろうが、「三丁目の夕日」にクールジャパンをくっ付ける様なもので、当時のブラジルの状況説明だけで良かったんじゃないかな。

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2018年02月15日Thu [04:54] ブラジル  

ホーザ

Rose ホーザ ブラジルからのおくりもの 日本でがんと闘ったバルの記録Rose ホーザ ブラジルからのおくりもの 日本でがんと闘ったバルの記録
佐々木 郁子

幻冬舎 2017-10-20
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東大図書館で定年まで司書をしていた人だそうだが、幻冬舎が一番信頼できるということで、幻ルネで自費出版したのだという。文学畑の人だが、図書館に一番所蔵されやすい自費本は幻冬系かもしれん。近場の図書館には筋が無いと怒ったりしているが、本題は全く別の話で、養女にしたブラジル人女性を看取った記録。ブログが元の様だが、代替医療系になるんかな。聖路加の緩和ケア病棟にいたそうだか、食事療法でガンは消えたのに、死因がガンであるとされたのが納得いかないという話を冒頭に書いている。病気になったから、養女にしたのではなく、26年前から母娘二人の生活だったとのことで、弟の葬儀よりも娘の検査付き添いを優先させたりもしている。娘は元々、サンパウロの文化会館で日本人駐在員家族と交流があり、その縁で日本に留学した人だそうだが、非日系で、ビザの関係で養子縁組したらしい。二人共、異性関係の話は全く出てこないが、日本人と養子縁組後に帰化というケーは結構ある。末期にはポルトガル語しか話せなり、言葉が通じなくなったそうだが、移民二世の子どもが末期の一世の親と言葉が通じなくなったという話はよく聞くが、こういうケースは初めて聞く。著者は30年位前に人民大に留学したという中国語の人だそうで、茜さんという中国人看護師さんも出てくるのだが、茜さんは娘と電車の中で知り合った友人だそうで、この三人が擬似家族関係みたいになっている。おそらくこういった血縁、国家ととは別の関係性で結ばれた人たちの方がより深い絆というものを意識するのであろう。

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2018年01月09日Tue [02:51] ブラジル  

リナ・ボ・バルディ

リナ・ボ・バルディリナ・ボ・バルディ
和多利恵津子(ワタリウム美術館)

TOTO出版 2017-11-22
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イタリア出身のブラジルの建築家なのだが、ブラジルに移住したのは32歳の時なのか。1945年のことなのでイタリアは苦ししい状況下であり、ブラジルへの移民はこの時期も多かったか。リオからサンパウロに移ったのは資金的事情とのことだが、サンパウロ美術館のオープンが1947年。この建物は今でもパウリスタ通りのランドマークとなっているのだが、設計したのがボバルディである。リオではなく、サンパウロが建築をリードしたのは、新興都市ということもあったのだろうが、ポンペイアのSESCも手がけるなど文化施設を得意とした人。70年代二度、来日したそうで、当時のことだから、「中国のマルキシズム」批判もした様だ。さすがに建築界は左翼の天下というふうではなかったか。

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2017年12月14日Thu [04:55] ブラジル  

多文化共生地域福祉への展望

多文化共生地域福祉への展望: 多文化共生コミュニティと日系ブラジル人多文化共生地域福祉への展望: 多文化共生コミュニティと日系ブラジル人
朝倉 美江

高菅出版 2017-10-30
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運動圏や学術界は近年の在日外国人問題を在日朝鮮人を先行モデルとして位置づける事に何の疑問も抱かないのだろうが、その当事者自身の意識まで「在日外国人」という括りで同一視してしまうのはどんなものなのか。差別の解消や権利獲得を運動によって解決するという目的性を在日ブラジル人に強いるとしたら、それもまた乱暴なものである。その上で、韓国での「市民宗教団体」による活動を先進モデルとするのであれば、やはり運動圏の論理に盲従しているとしか言えない。理想化された多文化共生がブラジルの社会に存在してないし、その延長線上にデカセギがあるので、その目的に合致したもの以上のことを運動圏が忖度する必要もなかろう。第二世代以降はまた変わってくるが、日系社会でもニッケイとガイジンの分け目がある訳で、在日ブラジル人と日本人の分け目があることは別に自然なことであり、その辺を差別とか融合といったもので解消する理由もなかろう。物理的支援策はあればこしたことがないが、日本人の意識改革までブラジル人が求めるかどうか。

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2017年08月15日Tue [06:00] ブラジル  

遥かなるブラジル

遙かなるブラジル: 昭和移民日記抄遙かなるブラジル: 昭和移民日記抄
與島瑗得 畑中雅子

国書刊行会 2017-06-13
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国書刊行会だけど、持ち込みなのかな。26年前にブラジルで亡くなった人の日記だが、この本を出した妹さんに何か心残りがあったのかもしれない。場所は違うが、ちょうど私がいた時期と重なるので、思うところはあるけど、まず癌だと知らずに亡くなったというのがちょっと意外。寄生虫で腸を切断するなんてことがあるのか分からんけど、私の身内もブラジルで告知されたし、日本にいる妹さんが知っていて、本人が知らないなんてことがあるかな。最後の1年は体調の話ばかりで辛いのだが、コロール・ショックとかあって、スーパーが毎晩襲撃されていた時期。現金を持っていても仕方ないので、モノに変えちゃうから、キューバとかベネズエラみたいにモノが無くなって、スーパーが襲撃される。日記に毎日ドルの公定レートと闇レートが掲載されているのだが、これを見て商人は防衛する。闇レートというのは実際は公認の闇レートであり、闇も公定なのである。入院してもクスリや医療器具が手に入らなかったりするから、日本に帰れる人は帰るのが基本で、この人が日本どころか、サンパウロやリオの病院に転院するのも拒否したというの何かの信念があった様にしか思えん。

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2017年07月25日Tue [05:40] ブラジル  

貧困と連帯の人類学

貧困と連帯の人類学 ブラジルの路上市場における一方的贈与貧困と連帯の人類学 ブラジルの路上市場における一方的贈与
奥田 若菜

春風社 2017-02-23
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博論もの。ブラジリアの路上市場のフィルワ。路上市場とはフェイラではなく、常設の露店か。この辺は日系人もあまりいないし、地元民もいない所だから、日系や上層のフィルターを通すことなく、飛び込むしか無いのだろうが、やはり留学生の研究調査はあくまで、そこに生きる人達にとって、別世界の話である。そういった点は著者も重々承知なので、無理に親しくなって、「ねえワカナ」みたいな会話を織り込んでいないのが良い。貧困の定義は皆が貧困であれば、成立しない訳だが、そこで差別は「心の貧困」にかかってくる。騙したり、不正義であったりといった価値観は露天商に生じないとも思われるかもしれんが、その小宇宙にはそのルールがある訳で、食事やトイレでの店番を頼んだりできるのも信頼関係があってのことである。それが全国民的に広がれば、それこそアジア的成功もあるのかもしれんが、ブラジルには国内に世界が幾つもあるので、そうそう簡単に統一はできないのである。

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2017年07月22日Sat [05:06] ブラジル  

日比野克彦とブラジルでTURNした39日間

日比野克彦とブラジルでTURNした39日間
618m.jpg

これもPDFで公開されているのか。沖縄県のぺらぺら広報と違って、ちゃんとした本になっているし、日比野克彦はある程度メジャーだと思うのだが、ISBNは無し。発行は東京都歴史文化財団。よく分からんが、日比野がブラジルの日系自閉症学校か何かでワークショップしたといったもので、その報告書となる様だ。リオパラリンピックの連動企画みたいで、東京都としては次の為にもこういう宣伝はしとかなくてはならない。なんで日比野なのかは奴が大のサッカー・ファンだからということかもしれんが。

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2017年06月17日Sat [05:00] ブラジル  

ヴィニシウス

映画
ヴィニシウス 愛とボサノヴァの日々 [DVD]ヴィニシウス 愛とボサノヴァの日々 [DVD]
ドキュメンタリー映画 ミゲル・ファリアJr.

紀伊國屋書店 2010-12-21
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9回も結婚してるのか。

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2017年06月05日Mon [05:20] ブラジル  

「勝ち組」異聞

「勝ち組」異聞─ブラジル日系移民の戦後70年「勝ち組」異聞─ブラジル日系移民の戦後70年
深沢 正雪

無明舎出版 2017-03-02
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ルセフが大統領の時に「真相究明委員会」が出きて、そこで戦時中の日系人迫害も対象になっていたのか。本丸はルセフを拷問した軍であったろうから、戦時中の事などはオマケみたいなものだろうが、アメリカの日系人強制収用と連動していたこともあり、政府が公式に謝罪したアメリカに差をつける訳にはいかなかったか。ただ、その辺の話はブラジルで知られているものではないし、「勝ち組」関係も其の実、この本で取り上げられている「コラソンイス・スージョス」が2000年に出て話題になるまで、闇ヒストリーみたいなものではあった。「コラソンイス・スージョス」は映画化もされて、自分の記憶ではAERAに紹介記事も出たのだが、翻訳はされていないのか。タイトルからして、センセーショナルな興味本位のものであることは想像付くのだが、日系人の間からも反発があったらしい。今で言えば、ISのホームグロウン・テロリストみたいなものという見方なのだろうが、我々がホームグロウン・テロリストを理解していない様に、臣道連盟を単純なテロリズムで理解するのは間違っているか。

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2017年05月23日Tue [04:41] ブラジル  

日系ブラジル人芸術との思想

日系ブラジル人芸術と〈食人〉の思想: 創造と共生の軌跡を追う日系ブラジル人芸術と〈食人〉の思想: 創造と共生の軌跡を追う
都留ドゥヴォー 恵美里

三元社 2017-03-29
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ドキっとするタイトルだが、日系ブラジル人芸術家が食人する訳ではなく、「日系ブラジル人芸術家」と「食人の思想」は別パート。著者は日系ブラジル人ではなく、日系フランス人である様だ。日系人に限らず、ブラジル人芸術家にとってフランスは宗主国みたいなものであるのだが、フランスが受容した日本美術の流れはブラジルにおいて、日系人芸術活動とあわせて二つのチャンネルがあったということになる。その意味においてか、日系人芸術家はブラジル人芸術家の範疇にありながら、日本というエスニック性を強調される度合いが大きいのだという。ただ、これは芸術活動に限らず、日常の社会活動においても日系人は常に日本人とカテゴライズされる訳で、在日日系ブラジル人が言うところの「ブラジルでは日本人と言われ、日本ではブラジル人と言われる」というのはそうした意味合いである。ポルトガルとかイタリアといったマジョリティのエスニックはブラジル人性をインディオや黒人との混血文化(人種ではなく、あくまで文化の混血性である)に求める必要があり、「食人の文化」すなわち野蛮性のワナビーが生じてくる。日系人芸術家でそうしたトロピカリズモに走った人たちがそう多くないのも日系人にはその必然性が無かったということか。

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