2012年05月17日Thu [00:58] ガボン | 本・雑誌 |読書メモ  

現代の<森の民>

現代の「森の民」―中部アフリカ、バボンゴ・ピグミーの民族誌現代の「森の民」―中部アフリカ、バボンゴ・ピグミーの民族誌
松浦 直毅

昭和堂 2012-04
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博論をもとにしているというのは決まり文句であるがと全くその通りのことを記しているのだが、ガボンもピグミーもフランス語もよく知らなかったという著者が、物乞いやら盗難やら虫やらに悩まされたことを淡々と記していて、この辺は博論とは違うだろう。ただし、それも前半までで、慣れて迷いが消え、現地の儀礼を受けるまでになると普通の博論フィールドワークの展開で、読み物としては前半ほど面白くない。ピグミー研究は日本でかなり盛んに行われている様で、先行研究も網羅されている。個人的には3年前に出たコンゴのピグミー本が面白かったのだが、これは著者が「フォトジャーナリスト」だからか分からんが、無視されている、このタイトルは著者の第一印象が反映されているものの様で、ピグミーらしくない人たちというのが今や主流らしい。サンコンが初めて日本に来た時に日本人がちょんまげ和服姿でないことに驚いたなんてことを言っていたが、ギニアの外交官として来日した者がそういう反応なのだから、ピグミー研究者がガボンでそういう反応であってもおかしくないか。

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