2016年02月04日Thu [01:16] 西サハラ  

難民キャンプの内幕

難民キャンプの内幕  西サハラ紛争とティンドゥフ難民キャンプの内幕 西サハラ紛争とティンドゥフ
松本 祥志 エルモスタファ・レズラズィ 中川 恵

日本評論社 2015-12-14
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モロッコのプロパガンダ本なのかな。西サハラに関してはポリサリオ戦線を支持するというのが「正しいこと」になっていて、モロッコは占領国というのが日本の一般的な見方であって、政府見解もそうかと思うのだが、モロッコ人研究者とその友人らしき日本人研究者が顔を揃えて(巻末に全員の顔写真アリ)投じたポリサリオ戦線とその後ろ盾であるアルジェリアを批判する本。ムハンマド五世大学と札幌学院大の交流事業なのかもしれん。ポリサリオ戦線からモロッコに「帰還」した人を紹介したりしているのだが、難民キャンプがアルカイダなどの「過激派」に影響される様になって、ポリサリオ戦線側にも内部対立があり、その辺をモロッコが付け入っている感じか。子どもたちはキューバに送られて教育されるそうだが、キューバのアフリカでの革命支援も、もうこ「国」だけか。東ティモールのポルトガル語みたいに、西サハラのスペイン語も植民地言語から独立解放言語と反転している訳だが、ある意味キューバから帰国した子供たちが「イスラム過激派」の思想に惹かれるのも必然の様な。

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2015年08月02日Sun [12:53] 西サハラ  

ラストコロニー西サハラ 

ラストコロニー西サハララストコロニー西サハラ
平田 伊都子 川名 生十

社会評論社 2015-05-25
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著者は
かなり昔から西サハラをやっている人なので、何回目かの増補改訂版かと思ったのだが、新作なのか。カダフィがああなってしまった以上、もう西サハラしかないのだろうが、支援者としているのが鳩山由紀夫、江田五月、福島瑞穂辺りだと、もう先が見えない。鳩山などは政権に就く前にダライラマに会ったりもしていたのだが、すっかり中国共産党の代弁人となってしまった現在ではそうした過去はなかったことになっている。西サハラも中国の動向意向ということになるのだろうが、中国もアラブの春が飛び火しなかったモロッコに対しては現実的選択をするのだろう。福島瑞穂は来日した西サハラの大使に対して、社会主義インターだの、非同盟諸国だのアナクロな言説を説いていたらしいが、西サハラもこんなのが相手ではお先真っ暗である。

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2012年06月24日Sun [00:02] 西サハラ | 本・雑誌 |読書メモ  

雲の人びと

雲の人びと雲の人びと
ジェミア ル・クレジオ J.M.G. ル・クレジオ Jemia Le Cl´ezio

思潮社 2012-04
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ル・クレジオという人の本を読んだのは初めてなのだが、これは二人のル・クレジオの共著であって、前者が嫁、後者がノーベル賞作家らしい。嫁が西サハラ出身とは知らなかったのだが、この二人の宗教はどうなっているのか。小説ではなく二人で当地を旅する話で、ずっとモロッコの話かと思っていたのだが、解説では西サハラの話であるという様なことが書いてあった。まあモロッコとフランスにしてみれば、それは同じことなのだろうけど、嫁は独立戦争英雄の家系だと言うし、よく分からんがこの夫婦は西サハラの方にコミットしているらしい。なぜか今福龍太が最後に登場しているのだが、今福とル・クレジオ(ダンナ)は旧知の間柄でスペイン語が共通語らしい。これも知らなかったが、ル・クレジオ(ダンナ)はここ数年ソウルの大学の客員教授として韓国に滞在を繰り返しているそうで、今福ともソウルで会うのだという。韓国が悲願の国策である韓国人ノーベル賞獲得作戦の一環としてノーベル賞受賞者を高額で韓国に招聘するというニュースは聞いた事があるが、これもその一つなのか。このノーベル賞作家が韓国の老詩人をノーベル文学賞に推薦しているのかどうか知らんが、ソウルを評価する発言をしている一方、今福には韓国で済州島は日本の放射能雲の影響があるから行かない方が良いという噂が出ていると言って怒っていたらしい。

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2012年02月23日Thu [00:23] 西サハラ | 本・雑誌 |読書メモ  

世にも奇妙なマラソン大会

世にも奇妙なマラソン大会世にも奇妙なマラソン大会
高野 秀行

本の雑誌社 2011-02-02
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西サハラ本も何冊か出ているし、ジュンク堂で座り読みできそうなサイズのものも見つけてはいたのだが、初の西サハラ本は高野秀行かいな。しかもタイトル通り、西サハラ(正確にはモロッコ占領下ではなく、アルジェリア領内の難民キャンプ地区の様だが)でのマラソン大会に参加するという如何にも高野らしい政治戦争思想信条とは外れたもの。表題作も含め「本の雑誌」掲載のものが他に数本。先日読んだ石井光太なんかとコンセプトは似ているけど、高野と石井では例え、同じところに行って、同じものを見て、同じ経験をしても全く違う作品として仕上がる気がする。作風的には高野はギャグ路線で、石井が社会派なのだから、当然、石井の方がリアリズムであろうはずなのに、それも全く逆で高野の話は概ね事実であったろうと思えるのに、石井のは創作にしか思えないのはどういうことなのか。まあ人間の生活なんてそんなものであって、社会の暗部とかそんなものは外部の他人が作り上げたもにに過ぎないからだろうね。

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