2010年10月25日Mon [16:33] ソロモン諸島 | 本・雑誌 |読書メモ  

「白紙召集」で散る

「白紙召集」で散る―軍属たちのガダルカナル戦記「白紙召集」で散る―軍属たちのガダルカナル戦記
笹 幸恵

新潮社 2010-07
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これも「歴女」の一種なのだろうが、バターン死の行進は女ひとりでも出来たで名を売った人か。マルコポーの時と同じユダヤ人組織に抗議された文春も、ホロコーストという「核心部分」ではなかったから廃刊まで要求はされなかったみたいだが、何か焚書批判された組織と強権に屈服したとされた文春の仕切り直しの談合だったみたいな観も。ということで、この著者もその後めでたく文春から処女作を上梓した訳だが、特攻隊戦没者慰霊平和祈念協会理事なんて座に就くなど、このキャラが定着した様だ。野口健と遺骨拾いなどもしているそうだから、そのうち自民党辺りからなんて話も出てくるかと思うが、今回は全国ソロモン会に同行してのガダルカナル行き。そろそろタイムオーバーが近づいてきたので、自費や企画で当事者による戦記ものが出版ラッシュだが、代を継ぐのはその息子世代である団塊とか日教組世代ではなく、団塊ジュニア世代くらいまで行かないと、偏見刷り込みなしで伝えきれないだろう。中共の指令なのか中帰連も撫順の奇跡ナントカで団塊ジュニアまで若返らせたけど、こちらはさすがに無理があったのか、最近の時局ではダンマリを決め込んでいる。この著者も千田夏光の著書を何の留保もなく引用したり、左傾化した生還組の話なども伝えるなど、別にこういうジャンルでやっているかといって「全身保守」ということもない。日本の場合は敵ではなく、戦争の悲惨さ憎むというのが大勢なので、日本兵も軍属も米兵も現地人も朝鮮人徴用者もニュートラルに描かれる訳だが、中国とかのやり方をみても憎しみを代に継ぐには、当時の関係性をそのまま引き継ぐしかないのかなという風に思った。

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