2013年01月18日Fri [13:23] リベリア | 本・雑誌 |読書メモ  

祈りよ力となれ

祈りよ力となれ――リーマ・ボウイー自伝祈りよ力となれ――リーマ・ボウイー自伝
リーマ・ボウイー キャロル・ミザーズ 東方雅美

英治出版 2012-09-18
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劉暁波とEUの間のノーベル平和賞の人だけど、リベリア大統領と共同受賞ということではないのか。イエメンの女性人権活動家と合わせて女性3人なのだが、何か微妙なバランスが意図された感も。大統領か著者の組織かどっちがか単独受賞の予定が熟慮の末、イエメン人を加えて個人3人になったんじゃないのか。アフリカ初の女性大統領となったサーリーフはチャールズ・テーラー政権にも関係していたことがネックになって、中和が図られた様な。この著者が欧米に作られた者かどうかは別にして、アメリカ人が作ったドキュメンタリー映画の主人公になったことで、一躍名が知られる様になったことは確からしい。難民キャンプ生活から大学で学位をとって、トラウマ心理士になったのはわりと最近のことみたいだし、そこから一気に運動家となる過程がよく分からんかった。タイトル通り、バックにキリスト教があって、自分のトラウマをみんなで語り合うというカウンセラーという職もアフリカ的なものではなかろう。日本でもこういうキリスト教の告解スタイルが取り入れられているのだが、どうも普及しないのは文化の違い。

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2009年11月18日Wed [13:35] リベリア | 本・雑誌 |読書メモ  

国境なき医師が行く

国境なき医師が行く (岩波ジュニア新書)国境なき医師が行く (岩波ジュニア新書)

岩波書店 2009-09
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「国境なき医師団が行く」という本は既に出ている様だが、これは個人に特化したものなので、このタイトルで良いのだろう。ということで、今やフランス共和国帝の体制側に組み込まれた団体に参加して、リベリアに行った医師の岩波ジュニアなのであるが、偉い人の教訓話という感じが受けない面白い本であった。著者は自分の医療行為の失敗をも綴っている。昨日も在米医師のを読んだし、今まで医師の書いた本をかなり読んで来たが、意外にこういうことが書いてある事は少ない。というか記憶に無い。これも日本の医者の「父権主義」とか、訴訟沙汰を避けることや患者の秘密を守るということもあるだろうが、医師の自己顕示欲とも関係しているのだろう。また、英語力のハンデで帰国させられそうになったとも率直に書いており、これも医師の海外ものとしては珍しい。というか自分に英語力が無いということを書いているものは、誇示するものは多くとも、今までのものの中では記憶に無い。医師は職業柄、英語で診療行為くらいはできるものなのだろうと私も思っていたのだが、外国人旅行者の付き添いで、都心の大学病院とかに何度か行った経験からいうと、実は平均的学生レベルと大して変わらんのではないかという気がした。連れて行った患者が女性だったので、診察室まで連れて行って、後は任せようとした時など、「君い、困るよ。一緒にいてくれなきゃ」とか怒られてしまって、逆に驚いたこともあった(この患者は別に私の家人でも恋人でもないお客さんだったので、この時は非常に困った)。そういうことから鑑みると、著者は平均的日本人医師よりはかなり上のレベルの英語力があると思われるが、日本では薬を商品名で呼ぶ習慣があるが、現地では薬品名であるとか、同僚が発したジョークを聞き返したら、解雇寸前などという特殊環境下ではそんな程度では使い物にはならないのだろう。もっとも、そうした失敗話は最後の感動話の布石とも言えるべきものなのであるが、特殊環境下に付き物のコイバナはジュニア新書と家族の手前上、書けなかったか。オトナは読んですぐピンと来るだろうけど。

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