![]() | 私はコロンビア・ゲリラに二度誘拐された 志村 昭郎 ランダムハウス講談社 2004-12 売り上げランキング : 335,640 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
コロンビアで二度も誘拐されてしまった日本人の手記。元山梨県議で、コロンビアで農園を経営していたという著者が誘拐されたというニュースが伝わった時は、変わった人がいるなと思った記憶があるが、解放後にコロンビアへ舞い戻り、また誘拐され、また生還したとなると、やはりタダ者ではない。同様のケースである村松治夫さんは二年以上も解放されず、結局は遺体で発見されてしまったが、この事が、この本の出版を「解禁」した様だ。著者のその監禁生活が牧歌的であるのは、犯人が「革命軍」を名乗っていても、政治信条でも宗教的使命にも依らない、ただの営利誘拐であるので、予想通りであるが、70才を越えた著者もゲリラに「ラバウル小唄」を教えたり、少女ゲリラと水浴びをしたりと楽しそう。心配してコロンビアに駆け付けた妻に離縁を宣言したり、「自力」でボゴタの事務所に帰還して、支援者を仰天させたりというのも真似できるものではない。「自己責任」も「スウェーデン・シンドローム」も超越したベテランから、凡人が学習できる危機管理は結局「空手を習う事」くらいであろうか。




