2017年01月01日Sun [05:39] コロンビア  

サバイバー

サバイバー 池袋の路上から生還した人身取引被害者サバイバー 池袋の路上から生還した人身取引被害者
マルセーラ・ロアイサ 常盤 未央子

ころから 2016-08-25
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ピースボートの人の持ち込みで、ころからと安田浩一絡みということなのだが、これを「本質は女性の人権問題」論に持っていけるかどうか。民団系のころからは現代韓国の売春人身売買問題にはタッチできないだろうが、売春婦の社会的眼差しの厳しさという点ではコロンビアと韓国は近いものがある。日本は世界でも最も寛容な国の一つであると思うが、「本質は女性の人権問題」のズレはその辺の認識の違いなのかもしれん。コロンビア人がこれを以て日本を弾劾するとしたら、「白人」が「アジア人」に侮辱されたという人種的要因であって、日本政府弾劾には結びつかないのでは。クスリと一緒にオンナの輸出される商品という認識は残念ながら当地では一般的である。外国人研修生や従軍慰安婦との同質化を図りたいのだろうが、人権を直接犯している者を免罪して、政府に責任の所在を負わせるのは無理がある。

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2016年10月10日Mon [03:45] コロンビア  

コロンビアの素顔

コロンビアの素顔コロンビアの素顔
寺澤 辰麿

かまくら春秋社 2016-05
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大使もの。元々大蔵キャリアの人で、駐アルゼンチン大使館にも出たことがあるそうだが、国税庁長官まで順当に昇進し、退官後に駐コロンビア大使になったらしい。その後は横浜銀行頭取というから、順風満帆な人生ということになるが、大使退任本として、学術論文を用意してていたところ、アジ研の査読者から、マルクス主義を揶揄する様な箇所があるなど、独断的見解が多いから学術書として認められないと却下されてしまったらしい。誰なのか分からない査読者と揉めているうちに、横浜銀行の話があって、もう出版して公開論争しようということになり、問題の経済部分をカットした形で「アジアの眼」新書として出したらしい。それはこちらの本だが、やはり、中身の印象は薄かった様だ。今回のはそのカット分ということなのだろうが、学術論文という訳でもないのか。日系社会や社会福祉関係もある。アサド擁護の元シリア大使や、カストロキチガイのキューバの元大使某ほどではないが、大使在任中の大統領を無条件に賞賛する傾向はある。

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2015年08月29日Sat [19:24] コロンビア  

ハメス・ロドリゲス 信じる

ハメス・ロドリゲス 信じるハメス・ロドリゲス 信じる
ネルソン・フレディ・パディーリャ 金関 あさ

実業之日本社 2015-08-06
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銀河系のイケメンで日本戦でもゴールしたのに、日本ではイマイチ認知度が低い様な。コロンビアという国の関係ではなかろうが、この国のかつてのスターだったイギータとかリンコンみたいな裏社会との関係はとりあえず噂されていない。珍しい白人系の選手だが、親父は地元のサッカー選手でその後両親は離婚したこともあり、それほど裕福な家庭で育った訳ではないらしい。それでもストリートサッカーで腕を磨いたとかではなく、ジュニアチームに所属し、プレステで遊べるようなレベルである。「金髪」と呼ばれていたらしいが、これはスペイン語のrubioか。ハメスくらいだと十分「金髪」白人である。ちなみにバルデラマは両親兄弟みな黒人らしい。

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2014年06月13日Fri [23:18] コロンビア  

謎ときガルシア=マルケス

謎ときガルシア=マルケス (新潮選書)謎ときガルシア=マルケス (新潮選書)
木村 榮一

新潮社 2014-05-23
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先日読んだ講演集の訳者の著者。重なる部分も多々あるが、同じ人物の評伝なので当たり前か。こちらは数年前から企画されていたもので、校正が終わったところで訃報が飛び込んできたという。ガルシア=マルケスだけではなく、ボルヘスやダーリオ、バルガス=リョサ、更にはシモン・ボリーバルの人生までクロスオーバーさせているのだが、中南米の風土と西洋の文学、どちらがその作品に影響を与えかではなく、両者は不可分のものなのであろう。ガルシア=マルケスはカフカの影響が取り沙汰されているが、晩年に川端康成の「眠れる美女」にインスピレーションを受けて発表した作品もその消化は西洋文学的理解であった様だ。

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ぼくはスピーチをするために来たのではありませんぼくはスピーチをするために来たのではありません
ガブリエル ガルシア=マルケス Gabriel Garc´ia M´arquez

新潮社 2014-04-30
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ガルシア=マルケスの講演集で17歳から79歳までのもの。とはいってもその間20回ほどしか講演はしなかったそうで、それも講演といってもスピーチなのだが、タイトルにある様にスピーチではないというから、まあ公共の場での挨拶集みたいなものか。大物作家の死ということで、これから未訳のものが出てくるのだろうが、これは訳者も原著の存在を知らなかったらしい。ノーベル賞受賞式の分などもあるが、訳者のあとがきでは本の内容と関係なく、作家の軌跡が分かりやすく記されている。バルガス=リョサによる殴打事件はその背景がよく分からんかったのだが、離婚問題を抱えていたバルガス=リョサの妻にガルシア=マルケスが相談に乗ったというのが直接の原因とされているのか。まあもちろん「キューバ問題」が無関係ではないだろうが。

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2014年04月01日Tue [04:41] コロンビア | 本・雑誌 |読書メモ  

黄金郷を求めて

黄金郷を求めて―日本人コロンビア移住史黄金郷を求めて―日本人コロンビア移住史
イネス サンミゲル Ines Sanmiguel

神奈川大学出版会 2014-02
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原著は2002年で、コロンビアの日本人移民を扱った英文類書は無いらしい。日本語でも思い浮かばないのだが、西語ではあるのだろうか。著者は帝京大に長くいたコロンビア人らしいのだが、編訳企画者が所属する神奈川大学出版会から。この編訳者はALSで闘病中らしいが、形にしておきたい企画はまだまだあるのだろう。ワールドカップでコロンビアと同じ組に入ったことは偶然だそうだが、対戦するからと言ってコロンビア本は他に出そうにないから貴重である。在日南米人社会も今や一大エスニック社会を形成しているが、ブラジル人社会に吸収されないのは偽日系人が多いとされるペルー人社会くらいなもので、在日日系コロンビア人社会の様な少数組はポルトガル語世界に馴染んでいるという。2002年頃だと日本でのコロンビアのイメージもあまり芳しくない(今でもそう変わらんが)ところがあったので、在日コロンビア人の著者は期するものがあったのかもしれない。日本人移民導入を巡ってのコロンビアでの反応が如何に人種的偏見に満ちたものであるかは同様な事が生じたブラジルや米国より更に酷いものなのだが、この辺は著者が日本で受けてきた偏見の意趣返しにも思える。

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2014年02月02日Sun [23:33] コロンビア | 本・雑誌 |読書メモ  

失われた名前

失われた名前 サルとともに生きた少女の真実の物語失われた名前 サルとともに生きた少女の真実の物語
マリーナ・チャップマン 宝木多万紀

駒草出版 2013-11-26
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狼少女はインチキが定説となっているのだが、こちらは猿少女。果たして5歳の少女が一人で5年もジャングルで生き延びられるのかというのは大いに疑問なのだが、猿に助けられて生きてきたという。ハンターに発見されたものの、そのまま売春宿に売られ、逃げ出して警察に保護されたものの、また連れ戻され、ストリート・チルドレンとなって、マフィアの家で働かされ、保護された修道院も逃げ出し、最後は親切な人に助けられたというのは60年代のコロンビア・ククタとはいえ、出来過ぎな話な気も・現在は英国在住とのことだが、幸せな家庭を築いていて、娘が母の記録を残すことにしたのだという。これもパターンな気がする。

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2013年11月23日Sat [01:06] コロンビア | 本・雑誌 |読書メモ  

グアバの香り

グアバの香り――ガルシア=マルケスとの対話グアバの香り――ガルシア=マルケスとの対話
G.ガルシア=マルケス P.A.メンドーサ

岩波書店 2013-09-28
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原著は1982年で完訳が出ていなかったらしい。ダイジェスト訳がどこかに掲載されたのだろうか。対談もので、相手は同じコロンビア人の旧友。ノーベル文学賞受賞など想像も付かない頃だった様だが、後にそれは現実となり、中国のガルシア=マルケスと呼ばれた人まで最近受賞した。安倍公房とガルシア=マルケスはアメリカにビザ発給拒否されている身なので、政治的事情で受賞は難しいのではと言われていたこともあるのだが、それはあまり関係なかった様だ。両者とも過去に共産党員であったことはあるのだが、別にプロ文学を書いている訳ではない。ただ、この当時はガルシア=マルケスは社会主義者を自認しており、それは現在の南米左派政権支持にも繋がっている。

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2012年03月18日Sun [02:12] コロンビア | 本・雑誌 |読書メモ  

ビオレンシアの政治社会史

ビオレンシアの政治社会史―若き国コロンビアの“悪魔払い” (アジアを見る眼)ビオレンシアの政治社会史―若き国コロンビアの“悪魔払い” (アジアを見る眼)
寺澤 辰麿

アジア経済研究所 2011-12
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アジ研アジアを見る眼もここ数年は一年一冊がやっとか。サイズは新書版なんだけど、別に粗製濫造とは一線を画すということでもないだろうが。ジェトロと合併してアジアの楔が取れたという訳ではなく、昔からアジ研は米国と欧州以外がフィールドになっているのだが、こちらはジェトロでもアジ研の人でもなく元大使の大使もの。大蔵官僚出身らしく、国税庁長官まで勤め上げた後、コロンビア大使の話があったという。今は横浜銀行頭取に天下りしたそうだが、国税庁長官退官後すぐに同等かそれ以上のポストはあったろうし、さすがにコロンビア大使就任には躊躇したらしい。結局誘拐されることも無く、3年の任期を無事終えた訳だが、それ幸いなのか、コロンビアは人々が穏やかなのに、なんで暴力が代名詞になっているのかということで、この本の執筆に至ったらしい。例のデンマークが一位となった世界幸福度調査でコロンビアは何と第三位であり、端的に言えばコロンビア人は日本人の何倍も幸福に感じている人が多いということになる。その上でガルシア=マルケスら知識人が自虐的に暴力を語るので、暴力的なイメージが定着しているというのだが、まあ大使の日常では見えるのも無理ないか。私などはコロンビア人の明るさにどうも刹那的なものも感じたのだが。

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2011年08月23日Tue [14:41] コロンビア | 映画 |映画  

コロンビアを知るための60章

コロンビアを知るための60章 (エリア・スタディーズ90)コロンビアを知るための60章 (エリア・スタディーズ90)
二村 久則編著

明石書店 2011-06-29
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明石のことだから、ベネズエラの方が先に出るかと思ったのだが、チャべス・シンパの書き手でも起用してエラいことにでもなったのかな。いずれにしてもギアナ3国との共同はよしてほしいところだが、まずはコロンビア。この国も麻薬かゲリラかガルシア=マルケスかといった程度でしか本にはならず、早田氏のエスメラルダス本があるけど、それもC級ネタ本みたいなものだから、こういう総合ものが出てくるのは革命的。実際、コロンビアはかなりマトモな国に復活してきている様で、元々、あの辺では文化水準の高い国として知られていた訳だから、条件さえ整えば、周辺の新サヨクを新自由主義が置き去りにすることができるかもしれない。そんなこんなで満を持した刊行であるので、かなり力が入っている。コロンビアの佐野碩という章もあって、これは知らんかったのだが佐野はコロンビアでも3ヶ月程指導した経験があるらしい。手元に最近出た「現代メキシコを知るため60章」もあるのだが、パラパラめくってみたところ、佐野が27年間滞在したメキシコではその章どころか佐野の名前も見当たらない。1950年代にプロ選手だったという日系人の章もあるのだが、この人も初耳だ。朝鮮戦争に志願した為に代表からは外れたというのだが、まだ健在なのか。となると、南米の日系人選手としてはセルジオやホルへ・ヒラノなどよりずっと先駆者となるな。戦前に日本に留学したという画家もコロンビアを代表する人だそうで、意外にコロンビアと日本の繋がりは深い。あくまで自分の実感覚で異論があるかもしれんが、街角でチーノ口撃にあうことはコロンビアでは少なかった気がする。山間の黒人町に入って、これは言われるぞと緊張したら皆ニコニコだったりもした。海あいの黒人町では言われまくったが、全て向こうからの会話で逆にめったにお目にかかれないチーノと話たくて好奇心を抑えられないという感じもした。一度、カリかどっかで、これは中国人からもらった手紙なのだが、この住所は本当にあるのかと聞かれて、福州だかの漢字の住所を見せられたことがあったのだが、私は日本人で、中国人ではないので分からんねと言うと、ああそりゃそうだな。とあっさり引き下がって逆に驚いたこともあった。このパターンだと中国と日本は違うのかとかという風に「近隣諸国」ではなるのだが。

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2011年08月12日Fri [01:27] コロンビア | 本・雑誌 |読書メモ  

エメラルド王

エメラルド王エメラルド王
早田 英志 釣崎 清隆

新潮社 2011-06
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ジーコスモスの大神と違って、一応、合法な稼業で成功した早田氏だが、映画に懲りず、まだこんなのを出すか。AV監督出身の死体写真家という著者に書かせた訳だが、脚本というか原案は早田なのだろう。展開がB級アクションそのままで、ポルノまがいのお約束描写もあったりして、こういうのはエンターテイメント・ノンフィクションとでもいうものか。しかし、1940年生まれだともう72歳。本当にカネは使い切りたいのかもしれんが、別に虚業じゃないんだから、このスタイルに拘らなくても良いんじゃないかな。エメも中国が最大の顧客にもうなっているか、そのうちなるんだろうけど、香港相手だったら、あの映画は名刺代わりになるのかな。インド人もそうかもしれん。ユダヤ人は苦笑するだけだろうけど。

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2011年05月19日Thu [16:35] コロンビア | 本・雑誌 |読書メモ  

百年の孤独を歩く

百年の孤独を歩く---ガルシア=マルケスとわたしの四半世紀百年の孤独を歩く---ガルシア=マルケスとわたしの四半世紀
田村 さと子

河出書房新社 2011-04-09
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前に毎日記者がガルシア=マルケスに取材拒否された挙句、作品のモデルとなった女性を探し当てるという本を読んだが、こちらはその対極にある様な本。もしかしたら、勝手に不実そ責め立てられ、扇情的なタイトルをつけられた本を出されたことに怒ったガルシア=マルケス側が対抗手段として用意したものなのかもしれん。ガルシア=マルケス本人はそこまで日本語の本などをチェックしていないだろうけど、この本の著者がガルシア=マルケス及びその兄弟たちとの長い付き合いを強調し、彼らの案内で作品の舞台を訪ね歩くと言うのは半ば「公式」のものといったところだろう。おまけに中上健次が高校時代の同級生で、ラテンアメリカ文学への道に入っていた著者にガルシア=マルケスとの出会いのきっかけを作ったのが中上だったという。こうなると国内的にも毎日記者の開高健賞受賞とも張り合えるビックネームの背景があるのだが、それ以前にただ日本人、外国人だというだけで誘拐のターゲットになってしまう土地柄だけにかなりしんどい旅ではあった様だ。まあそれもこれもガルシア=マルケスの作品が実在のモデルを配したものであることからくる事情なのだが、文豪ももう84歳か。ロサンゼルスで現在療養中とのことだが、いつアメリカのブラックリストから解除されたんだろう。

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