2012年05月06日Sun [02:00] ジンバブエ | 本・雑誌 |読書メモ  

アフリカ人の悪口

アフリカ人の悪口アフリカ人の悪口
吉國 かづこ

日本文学館 2011-05
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ジンバブエ本もこれで2冊めだが、著者の姓は同じ。こちらの著者は亡くなった吉國恒雄の夫人。略歴にはエッセイ集から翻訳、小説、自伝まで著書が5冊並べてあって、なぜかその下に並べてある夫の著書4冊より多いのだが、その5冊はいずれも私家版とのこと。これも日本文学館の本なのだが、今までのは自分で製本でもしていたのだろうか。ただ、この本も書下ろしではなく、その中からセレクトしたものの様である。アフリカ人の悪口といっても、アフリカ人に対する悪口でも、アフリカ人が言う悪口でもなく、アフリカ人に対する愛情溢れた内容なのだが、あとがきを読むと、アフリカに来て嫌なこと辛いことの行き場の無い怒りをノートに綴ったものだとしている。そのノートのタイトルが「アフリカ人の悪口」らしい。アフリカ人といっても、そのほとんどがジンバブエなのであるが、例によってアフリカとか黒人とかに置き換えられるのは、ジンバブエが知られていないからではなく、そうすることに違和感がないからであろう。現地では日本という存在も確固たる認知度がある訳ではなく、旧英植民地ではアジア人=インド人なので、日本人は中国人に集約されるのが一般的。郵便局で日本はアジアではなくアメリカだと言われたなんた話も出ている。ムガベ妹のインタビューなどもあるが、ダンナについては事故で入院した話とか、腹痛で救急車で運ばれた話ばかりなのが気になる。

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2009年03月09日Mon [11:51] ジンバブエ | 本・雑誌 |読書メモ  

燃えるジンバブウェ 

燃えるジンバブウェ―南部アフリカにおける「コロニアル」・「ポストコロニアル」経験燃えるジンバブウェ―南部アフリカにおける「コロニアル」・「ポストコロニアル」経験
吉國 恒雄

晃洋書房 2008-08
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この日本で数少ないジンバブエ研究者の著者が亡くなられて、もう2年になるらしいが、ジンバブエ情勢が混迷を極めたその間、著者を失ったことは日本のジンバブエ理解の障害になったと言っても過言ではなかろう。インフレは未だに世界記録を更新中の様だが、妥協により政治は一応小康状態に入ったこの頃、遺稿集という訳でもなく、空白を埋める様に既出論文を集めたジンバブエ情勢本が出た。第一章は去年読んだミネルヴァの「イギリス帝国」シリーズに入っていたものだが、それを加筆修正したものだという。しかし、死後一年経って出た論文を誰が加筆修正したのだろうか。その他はいずれも90年代のもので、一番早いのは91年のもの。この頃はまだジンバブエ滞在中だったのか、ムガベ擁護ともとれる様な論考もある。ゼミの学生に「独立後の社会主義を批判的に分析せよ」という課題を出したら、全員が激しい指導者批判をして、著者をして、もっと成果をみなくてはいけないと言わしめたそうだが、これはジンバブエの大学の話だったのか。そんな課題ならそういう結果になるのは目に見えている訳だが、日本の学生にジンバブエの政治分析などは望めないのも当然か。論文のほとんどを英語で書いてきたという著者なので、とっつきにくいのはその日本語なのか、馴染みのないジンバブエ情勢なのかよく分からんところもあるのだが、京大医学部を中退して、サンフランシスコ州立大、ジンバブエ大と流れていったのもよく分からん事情がある。1947年生まれというから団塊の世代だが、還暦を前に亡くなったのか。この辺もちょっと気にはなる。

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