2017年07月21日Fri [04:44] マーシャル諸島  

海の放射能に立ち向かった日本人

海の放射能に立ち向かった日本人 ビキニからフクシマへの伝言海の放射能に立ち向かった日本人 ビキニからフクシマへの伝言
奥秋 聡

旬報社 2017-06-30
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旬報社だけど、NHKディレクターが著者で、ETV特集本らしい。それほど政治臭は無い。フクシマ関連なのだろうが、第五福竜丸以外のネタを発掘しようというのが趨勢なのか、フクシマ50も日本では当然の職務とされ、諸外国みたいに英雄化されることはなかったのだが、ビキニのときも果敢にも現地調査に向かった研究者がいたというお話。焼津のマグロ話も伝承されているのだが、被爆した乗組員の毛髪を検査する為に散髪させようとしたら、床屋が拒否したたため、役所の職員が髪を切ったなんてこともあったのか。当時のことであり、放射線専門の研究者も不足しており、別の分野からも科学者が動員されたのだという。

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2017年07月03日Mon [06:13] マーシャル諸島  

ビキニ核被災ノート

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ISBNもあるのだが、発売元が高知新聞総合印刷、発行所が太平洋核被災支援センターで、流通はしていない感じだな。朝日と毎日の記事にあったが、本の紹介は発行元のHPはなく、レイバーネットとかしかなかったので、リンクを張るのは避けておく。第五福竜丸ばかり有名になっているが。高知から漁に出て被災した漁船は何艘もあるらしく、その証言を高校生や元教員が集めていたらしい。

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2014年07月15日Tue [03:00] マーシャル諸島  

ブラボー

ブラボー: 隠されたビキニ水爆実験の真実ブラボー: 隠されたビキニ水爆実験の真実
高瀬 毅

平凡社 2014-06-18
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第五福竜丸もフクシマ以降、息を吹き返した観もあるのだが、この本の主人公である見崎さんという乗組員だった人はこれまであまり取材を受けてこなかったのかな。語り部をしている人に取材が集中していることもあるのだろうが、この人は手記を自費出版までしているのだから、マスコミとの接触を断ってきたという訳ではないのだろう。著者は一度断られながらも、ノーアポで焼津に行って、かなり詳しい話を聞けているのだが、ポイントは事前にアメリカの警告があったのかどうか、あったとすれば、日本政府がそれを把握していたかどうかという点か。少なくとも漁船の方はそんな事は露とも知らなかった訳だが、アメリカはソ連のスパイ説まで流したのか。ただ、本人はそれほど反米感情は無いみたいで、被曝当時もアメリカから何か連絡があるのを待っていたという。アメリカは相手が自分たちより弱いとみると、好意的に扱う傾向があったとのことで、それは何となく分かる様な。

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2014年02月25日Tue [03:04] マーシャル諸島 | 本・雑誌 |読書メモ  

ビキニ水爆被災事件の真相

ビキニ水爆被災事件の真相―第五福竜丸ものがたりビキニ水爆被災事件の真相―第五福竜丸ものがたり
ビキニ水爆被災事件静岡県調査研究会

かもがわ出版 2014-01-24
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かもがわということで懐かしの原水協PR本みたいだが、被曝ではなく被災としているのはフクシマと関連付ける狙いなのかな。当時の風評被害は今の比ではなかろうが、この頃は広島長崎の風評被害はもう無かったのだろうか。それはともかく、社会主義国の核は自衛の手段として容認した歴史など無かったことになっているのは、お得意の「歴史修正主義」だけど、案外、共産党だったら、政権獲っても知らん顔で原発再稼動させそうだな。

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2013年12月08日Sun [23:52] マーシャル諸島 | 本・雑誌 |読書メモ  

マーシャル諸島の政治史

マーシャル諸島の政治史 (世界歴史叢書)マーシャル諸島の政治史 (世界歴史叢書)
黒崎 岳大

明石書店 2013-10-30
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博論ものだが、このテーマだと使える参考文献は限られていそう。まあその分、大海を泳ぐ必要は無いのだろうが、大使も不在の駐マーシャル諸島大使館で現調はフィールドワーク三昧だったのかもしれん。人口14億で一党独裁の国があれば、人口8万で多党制の国もあるということで、政治史は成立するのだが、「基地依存」の島国でも対米関係が選挙を左右するということでもないらしい。むしろ中国が大きな争点となっているのだが、これは台湾との承認合戦や不法入国者、中国系人人口増と商業支配といった、太平洋島嶼国に共通して見られる「中国問題」。そうして地場を固めた後は軍事拠点というオチになるのだろう。この国のパスポートが中国人に売れたのは米国への移民が可能だったからだが、どうもそれは規制されることになったみたいで、もはや計画的人口移入の段階になっている様だ。太平洋唯一のスラムについても詳しい。

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2013年04月28日Sun [10:39] マーシャル諸島 | 本・雑誌 |読書メモ  

核の難民

核の難民―ビキニ水爆実験 「除染」後の現実核の難民―ビキニ水爆実験 「除染」後の現実
佐々木 英基

NHK出版 2013-03-23
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Nスペ本ならぬ、BSのドキュメンタリーWEBで放送したものの書籍化らしい。ロンゲラップの帰還問題は日テレのドキュメントの方でも観たのだが、NHKも作っていたのか。NHK出版で著者はディレクター。フクシマ関連本とも言える。除染の効果というものはよく分からんところもあるのだが、ロンゲラップ島で除染作業が始まったのは1998年だそうで、つい最近の話である。除染の効果ではなく、除染する前から、放射能の測定値が平均になっていたとのことで、くぁメリカ政府と地元首長は島民の帰還を推し進めているのだが、44年もの間、除染が行われていなかったというのも驚き。これは放棄が前提であったからではなく、アメリカ政府は島民がそのまま住んでその影響に関するデータを収集することが目的だった様だ。そうした背景があると、島民が帰還に対して疑心暗鬼に駆られるのも無理は無い。

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2013年04月16日Tue [03:43] マーシャル諸島 | 本・雑誌 |読書メモ  

放射能難民から生活圏再生へ

放射能難民から生活圏再生へ: マーシャルからフクシマへの伝言放射能難民から生活圏再生へ: マーシャルからフクシマへの伝言
中原 聖乃

法律文化社 2012-10-31
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フクシマ以降、注目されているロンゲラップでフィルワしてきた著者。時勢としてでもなく、福島と結びつけるのは必然なのだろうが、現場主義で行くと、カネと尊厳といったところに問題が収斂されてしまうは致し方ないか。補償金で経済も社会も廻るようになる事の悲劇は、もしかしたら被曝の悲劇より深刻な打撃を与えているのかもしれないが、カネに汚い人たちという外部の印象も、被害者を絶対正義として理想化しているからかも。南太平洋の自殺率にの高さに関しては文化人類学では有名な話であるので、被曝がその一因であっても主因とは言えないのかもしれんが、ケーススタディとして取り上げてみれば、見えてくるものがあったかも。

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2013年01月31日Thu [00:34] マーシャル諸島 | 本・雑誌 |読書メモ  

ふるさとはポイズンの島

ふるさとはポイズンの島 ビキニ被ばくとロンゲラップの人びとふるさとはポイズンの島 ビキニ被ばくとロンゲラップの人びと
渡辺幸重 島田興生

旬報社 2012-12-14
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これもフクシマ銘柄じゃないけど、写真の人はもう40年近くこのテーマで撮っているらしい。もっともこの海域で甘えリカが核実験をしたのは1946年からで。1954年の広島の1000倍規模という実験で島民は避難を余儀なくされたものの、3年後にアメリカが「安全宣言」を出して島民が帰島。ところが実際は放射線は危険値のままで、1985年に再び避難という経緯。こうしてみると双葉町なども50年、100年規模で考える必要があろうが、一方で広島、長崎の様に人間が戻ることが都市を再生させるということもあるので、やはり住民帰還ということを前提とせなばならんだろう。

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マーシャル諸島ハンドブック―小さな島国の文化・歴史・政治マーシャル諸島ハンドブック―小さな島国の文化・歴史・政治
(2007/11)
中原 聖乃、竹峰 誠一郎 他

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マーシャル諸島も遂に単体デビューかと思いきや、とんでもなく分厚い「マーシャル諸島核の歴史」という本が上下二巻で既に出ていた。やはりこの島に手を出すのはそっち方面の人たちの様で、この著者二人も「第五福竜丸平和協会」に属する「平和団体」の人たちらしい。思えば、パラオの非核憲法とか、南太平洋の「ヒバクシャ」といったテーマは80年代に大変盛り上げっていて、あのピースボート前科者議員とかも、その手のことをしていた記憶があるのだが、中国とか、印パとか、北朝鮮とかが、核実験だとか、核保有国だとかを宣言しているわりには、さっぱり盛り上がらない。それはなぜかというと、「冷戦が終了したから」という大変分かりやすり理由なのである。つまり社会が「右傾化」したからというのもある意味、正しいのであるが、結構、精神的に影響を受けていた80年代の反核運動は、ソ連とか北朝鮮とかが、工作したものだったということは、今や定説。北や中国の核に「平和団体」の抗議の矛先が向かわないのは今も昔も同じなのだけど、ビキニとかロンゲラップは、反米を目的とした反核運動にとって象徴的なものである。運動の先頭に立っていた人たちは、政治の手段が変われば、何事もなかったかの様に去るのみなのだが、幸か不幸か、その運動に意義を感じた若者は、現地に飛びこんで、現地の声を通わせることで、「運動」を生きたものにしようとする。とはいえ、マーシャル諸島は三里塚じゃあるまいし、若い衆がそう簡単に「参戦」できる場所ではないので、「調査」に入った少数の者は、核問題に限らす、その国の「専門家」としての役割を担う必要が出てくる。そこに過激化の余地はないのだが、どういう入り口にせよ、マーシャル諸島という国を紹介してくれるのはありがたい。昔、この国のパスポートを売り歩いていた中国人の知り合いがいたのだが、そのウリは、マーシャル諸島の国籍があれば、アメリカで自由に働けるというものであった。中国人にとっては魔法の杖みたいなものなのだが、当然安からぬ金額の「投資」が必要であった。おそらく、日本で日夜働いて、このルートで無事アメリカ入りした中国人も少なからずいるはずだが、この本を読む限り、「中国」を巡る事情はかなり複雑化している様子。南太平洋の国はどこでも「中国」問題があるのだが、スラムまであるというのはどうもピンとこない。「歩き方」が出てるのかどうか知らんが、とにかく、かなり親切なハンドブックなので、マーシャル諸島に行こうと思っている日本人(中国人より少ないだろうが)は必携である。

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