FC2ブログ


博論もの。新評論の北欧ものだが、ノルウェーもサーミもあまり「北欧教」シリーズでは取り上げられてこなかったテーマか。20年の英語教師生活から社会人院だそうだが、サーメ自体ではなく、サーメの教育という点に的は絞られている。キリスト教の教化教育、国民国家の同化教育を経て、その批判的アプローチから民族教育というプロセスは大抵の国の少数民族教育に共通しているのだが、世代ごとにバラバラの教育を受けたことにより、世代間に意識の分断が生じているところは検証されるべきであろう。そうしたエスニック・リバイバルで生まれた「近代サーミ」について書かれているのだが、近代サーミが「正しいサーミ」であって、同化サーミを「正しくないサーミ」とするラジカルな運動に繋がっているのかどうかは分からんが、ノルウェーの多文化主義がそれを阻んでいるという訳ではなかろう。サーミ自体が元々多文化であり、「近代サーミ」がサーミを単文化に収斂してしまう概念ならば、多文化主義を否定する事となるが、国民国家の中で権利を訴えるならサーミの単元化が必要になってくるという矛盾はあるか。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2018年12月01日Sat [04:13] ノルウェー  

森とコーヒー薫る街歩きノルウェーへ



イカロス旅のヒントブック。結婚移住の人らしい。英語圏留学中に出会い結婚移住という王道パターン。例によって、店、店、店だけど、ノルウェーまで行ってショッピングを楽しんだり、グルメを楽しんだりというのはやはり限られた人たちなんかな。オーロラとか観光資源には事欠かない国で、気候を除けば、世界一恵まれた国であることは確かなのだろうけど、そんなとこにわざわざカネを貢ぎに行くことはないか。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2018年08月30日Thu [04:31] ノルウェー  

世界から消えた50の国

世界から消えた50の国 1840-1975年世界から消えた50の国 1840-1975年
ビョルン・ベルゲ 角敦子

原書房 2018-07-12
売り上げランキング : 296400

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


吉田一郎の本かと思ったが、ノルウェー産らしい。初版は2000年とのことで、「消滅した国々」よりは古いが、ブログでやってたのはそれより前からだったかな。底本は英語だと思われるが、ノルウェー語の原書なのかな。1840-1975の区切りが何を意味するのかは分からんが、集めた国がそうなったということだけなのだろうか。50の国だから「消滅した国々」より少ないが。重なっていないのも幾つかありそう。琉球も入っているが、史料は「オキナワノート」か。判決の事実関係が違うぞと訳者からツッコミが入っているのだが、「オキナワノート」も英訳が更にバイアスかかっている可能性もある。自分が行ったことがあるのは満洲国と膠州、イキケくらいか。琉球はまだ行ったことがない。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2017年11月04日Sat [04:58] ノルウェー  

あるノルウェーの大工の日記

あるノルウェーの大工の日記あるノルウェーの大工の日記
オーレ・トシュテンセン 牧尾 晴喜(監訳)

エクスナレッジ 2017-09-29
売り上げランキング : 24390

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ノルウェー本自体あんまないけど。あまり読む機会のない類の本だな。タイトル通り大工さんの徒然なのだが、ノルウェー語で書いた本だと、商業ベースではないのだろう。エクスナレッジは建築関係だから、拾われたみたいだが、訳者はノルウェー語から訳したんか。珍しいものなので、興味深くはあるのだが、自分は日曜大工もできない人間なので、そのプロ行動に関してはよく分からん。この世界もノルウェーでは外国人が多いというのは想像に難くはなかったが、現場仕事でノルウェー語で意思疎通が出来ないのは昔気質が多いこの職業では憂慮されることらしい。ただ、外国人が多いのは今に始まったことではなく、昔からスウェーデンやデンマークといった近隣の国から大工を呼ばないと人手が足りなかったらしく、昼に温かいものを食う習慣のないノルウェー人にとって、温かい飯を現場で食うのはスウェーデン人になった気分なのだそうだ。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2017年08月01日Tue [06:02] ノルウェー  

最後のヴァイキング

最後のヴァイキング――ローアル・アムンセンの生涯最後のヴァイキング――ローアル・アムンセンの生涯
スティーブン・R. バウン Stephen R. Bown

国書刊行会 2017-05-29
売り上げランキング : 45415

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


アムンセンの評伝なのだが、原書は2012年だから、わりと最近。1872年生まれだから、2012年は生誕140周年か。カナダの作家らしいが、スコットとの因縁もあってか、イギリスでは長年、アムンセンの評価が低く、学校でもスコットが先に南極点に到達したと教えていたらしい。そうしたこともあって、再評価なのかもしれんが、アムンセン自体もイギリスを嫌っていたそうで、当時の人といこともあるが、英語は下手で、イタリア人やアメリカ人との探検ではしばし、意思疎通に問題が生じたという。関係ないけど、先日視た「世界そんなところに日本人」ではALSが進行して眼球しか動かせないノルウェー人が日本人妻とパソコンを通じて英語でコミュニケーションとっていたのだが、今のノルウェー人なら読み書きは英語の方が普通という人も多いだろう。そんなアムンセンだが、イギリス人の人妻と長年不倫関係にあったそうで、それ以外にも付き合っていた人妻が3人いたそう。人妻好きは日本でも多いけど、オバ専だからという訳でもないそうで、若い頃から探検一筋で、40歳を過ぎてから結婚する気にもなったが、10歳位下までの女性は皆、結婚しており、人妻に走ったらしい。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2017年07月02日Sun [04:40] ノルウェー  

日本人のための平和論

日本人のための平和論日本人のための平和論
ヨハン・ガルトゥング 御立 英史

ダイヤモンド社 2017-06-08
売り上げランキング : 2505

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


嘲笑される、一方にだけ甘いと言われると先手を切って批判を封じようとしているのだが、全くのその通りにしか感じない。鳩山みたいに基地外扱いされないのは単にノルウェー人だからということではないのか。とはいえ、ノルウェーでもスウェーデンに甘いとか、共産主義者だとか言われるそうで、「平和学」の正体見たりである。嫁は日本人らしいが、このパターンは大抵上から目線になりやすい。そもそもノルウェー自体がEU非加盟で、NATO加盟国なんだから、日本はアメリカの隷属をやめ、東北アジア共同体で中国に隷属せよというのは言っていることが矛盾していないか。まさか自国のレイシストテロを日本のせいにしている訳ではないだろうが、ノルウェーには差別が無いなどとは言わせんぞ。尖閣は日中で共同所有、北方領土はロシアと共同管理、竹島は韓国と共同管理と何で、所有と管理と違いをつけるのか分からんが、韓国でそんな事言えたのか。北朝鮮の拉致は復讐である、慰安婦は30万、日本が6000万人虐殺した、10億ドル払えば考えてやってもよいという北朝鮮の要求を理に適っているとかつて書いたことももう消せないから、そのまま掲載したのだろうか、相手の言い分を聞くなら、安倍だろうが、右翼だろうか日本の言い分も聞くべきだね。それが対話つうもんだろう。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2014年10月07日Tue [08:46] ノルウェー  

ノルウェーを知るための60章

ノルウェーを知るための60章 (エリア・スタディーズ132)ノルウェーを知るための60章 (エリア・スタディーズ132)
大島美穂 岡本健志

明石書店 2014-08-28
売り上げランキング : 288156

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


「北欧を知るための」から。これで4カ国独立を果したのだが、アイスランドはどうなるかな。知名度的には出てもおかしくないが、「北欧を」ではオマケ的な扱いだったかな。内容量は版元ではなく、ネタがどれだけ集まるかで決まるみたいだが、多すぎる場合はコラムに押し込む。その点、この「ノルウェーを」は随分と力が入ったものである。石橋を叩いて渡らないというのがノルウェー人の性格みたいだが、それに編者が倣った訳ではなかろう。もっとも、それは人口が少ない資源持ちの富裕国家だから先進的となれるのであって、同じ性格と言われる韓国だと弊害の方が顕著になる。別に韓国と比べる訳ではないが、ノルウェーはかつて支配されたデンマークとの関係は良好で、デンマーク語とノルウェー語はほぼ通じるものらしい。フィンランドの様にロシアに事大することなく、NATOに加盟しながらEUにも加わらないというのも「バランサー」ではなく、バランス感覚に長けた国であることの表れであろう。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2013年06月17日Mon [02:48] ノルウェー | 本・雑誌 |読書メモ  

文化を育むノルウェーの図書館

文化を育むノルウェーの図書館: 物語・ことば・知識が踊る空間文化を育むノルウェーの図書館: 物語・ことば・知識が踊る空間
マグヌスセン矢部 直美 和気 尚美 吉田 右子

新評論 2013-05-10
売り上げランキング : 292569

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


北欧教の新評論もノルウェー本にはあまり手を付けてなかったのだが、デンマークに次いで、図書館シリーズが来た。北欧の人たちは厳冬期の関係もあろうが、無類の読書好きというのは共通しているみたいで、それに応じた社会資本が潤沢に投下されているのも共通している。ということで、ノルウェーの図書館の「先進性」も驚くには至らないのだが、前々から疑問に思っていた、北欧の読書言語とその使用言語の市場の狭小さとの関係は英文書籍でカバーされているのもあるが、デンマーク語、スウェーデン語、ノルウェー語、アイスランド語(たぶん)の書籍が言語の近似性から相互乗り入れ可能というのもあるらしい。フィンランド語だけは別系統だが、少なからずの人がスウェーデン語には乗り入れ可能なので、その他北欧諸語も読むのに大きな障害はないのだろう。もっとも、国によって、その温度差はあるみたいで、ノルウェー語は二系統体制で、その主流となっているのがデンマーク語に近い言語であるというのは知らなかった。何でもニュース番組などでは「二言語」体制で行うことが定められているそうで、アナウンサー2人が関東と関西の言葉で繰り消す様な感じらしい。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2013年01月17日Thu [23:53] ノルウェー | 本・雑誌 |読書メモ  

ムンクの世界

ムンクの世界ムンクの世界
新人物往来社

新人物往来社 2012-11-22
売り上げランキング : 930489

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


「叫び」はパロディーで色んなバージョンを見るのだが、ムンク本元のでも一つだけではなく、何種類もあったのか。売れたから、シリーズ化したのかもしれんが、あのポーズと顔の輪郭は同じでも目の大きさが異なっている。何でもあのモデルは叫んでいるのではなく、聞こえた叫び声に耳を塞いでいる状況らしい。しかし、この人は一貫して人物画ばかりなのだが、こういうのは性格と関係しているのだろうか。ムンクの最期は自宅近くの埠頭がテロで爆破され、家のガラスが割れたことにより、風邪をこじらせてということなのだが、これは戦死になるのかな。ちなみにテロはドイツに対するパルチザンによるもので、国の英雄が国民的英雄を殺してしまったということ。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2012年09月09日Sun [01:05] ノルウェー | 本・雑誌 |読書メモ  

こんちき号北極探検記

こんちき号北極探検記 ホッキョクグマを求めて3000キロこんちき号北極探検記 ホッキョクグマを求めて3000キロ
あべ 弘士

講談社 2012-07-27
売り上げランキング : 163899

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


旭山動物園の元飼育係にして、絵本作家である人らしい。昔のヘタウマとはちょっと違うヘタヘタという感じなのだが、最近はこの手の絵がもてはやされているのかな。振り仮名も付いているし、児童向けなのだろうが、酒の話がやたら多い。しかし、男10人に女1人で一ヶ月クルーズって、どうなんだろう。女が40歳で男(うち日本人8人)の平均が50歳くらいなのだが、この料理担当というイタリア人女は乗組員のスウェーデン人男と既にデキているということなのか。南米の麻薬運搬船とかは料理兼セックス担当で女を1人乗せるという話は聞くのだが。スバールバル諸島って例の日本人も自由に経済活動が行えるってトコか。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2010年06月29日Tue [02:03] ノルウェー | 本・雑誌 |読書メモ  

ノルウェーを変えた髭のノラ

ノルウェーを変えた髭のノラ―男女平等社会はこうしてできた―ノルウェーを変えた髭のノラ―男女平等社会はこうしてできた―
三井 マリ子

明石書店 2010-04-22
売り上げランキング : 38336

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


反ミスコンの旗手三井マリ子か懐かしいな。結局、国政は一回挑戦しただけで政治からも撤退し、名誉職みたいなものを続けていたらしい。知名度は健在なんだろうから、出るところから出れば国政も芽があったのだろうが、ここまで妥協を許さぬ性格だと、「チルドレン」とか「ガールズ」扱いされることは断固拒否するか。今回はノルウェーのクオータ制の啓蒙本だけど、さすがに「女性党」みたいな泡沫政党でもこれを綱領に掲げるのも無理がある。実際、「チルドレン」とか「ガールズ」もクオータ制みたいなもので、料理研究家だの肝炎訴訟原告といった国会議員である必然性に疑問がある人たちを立てているのだから、クオータ制を義務化したらそれこそヤワラちゃんが何人いても足りない状態になるだけではないのかな。Qちゃんみたいに本当に見識がある人は政治を勉強した人が政治家になるべきといって辞退するのだが、そうなると現在でもその傾向を示している様に世襲が息子から娘に広がるだけになるだろう。怖いのはなし崩し的にクオータ制が外国人とか同姓愛者とか世のマイノリティ全てに広がる可能性で、そうなれば民族衣装を着てお飾り的に議席に座る国会の全人代化が完成してしまうのである。三井マリ子が社会党に背を向けた事情もちょっと書かれているのだが、自分が勤務した底辺校の実態を実名で書くならセクハラ社会党議員も実名で記すべきではないかな。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2010年02月09日Tue [00:15] ノルウェー | 本・雑誌 |読書メモ  

ノーベル平和賞の虚構

ノーベル平和賞の虚構ノーベル平和賞の虚構

宝島社 2009-12-09
売り上げランキング : 235512

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


意外にも中国語プロパーであった著者は米国陰謀ものを得意としているのだが、今回俎上にあげられるのはノーベル平和賞。この賞は佐藤栄作や金大中がカネで買った賞であって、せいぜい金正日が外されたり、池田大作が買う事が出来なかったりする程度の「常識」が備わっているくらいなもの。今回、オバマが受賞した事により、その虚構性が一段とクローズアップされた訳だが、ノルウェー人が密室で5人で決めるというという賞の価値はノルウェーという小国の利害関係によって成り立っていることが分かる。その意味ではグリーンピースやシーシェパードが受賞するという線もないのかもしれないが、アルゴアの受賞をみても、米国の環境ビジネスと直轄した「不都合な真実」がある訳で、オバマ受賞も「良い戦争」を免罪して、北欧の兵器産業を維持して行くという方針があったらしい。地雷撲滅キャンペーンが受賞したのも生産国の責任から、日本を含む「世界」の責任として処理費用を捻出させるという米中露の「談合」の結果らしいが、今回も核兵器保有国(つまり常任理事国ね)の談合により既得権益を温存させたのではないかという疑念も。それもまた一種の陰謀論なのかもしれないけど。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑