2016年04月21日Thu [02:07] ルワンダ  

隣人が殺人者に変わる時 和解への道 

隣人が殺人者に変わる時 和解への道―ルワンダ・ジェノサイドの証言隣人が殺人者に変わる時 和解への道―ルワンダ・ジェノサイドの証言
ジャン ハッツフェルド

かもがわ出版 2015-05
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第3弾が出ていたのか。生存者編、加害者編に次いでは和解編なのだが、というか、前2冊に収まりきらなかったものを集めたものではないかな。和解と言っても、現政権がツチの国外亡命集団によって支配されていることは変わらず、土着のフツが被支配者層を形成している異常、ツチの歩み寄りでもない限り、その非対照的構造が崩れることはないか。そんな中で経済成長や女性議員のクウォータ制などで、支援国側の評判も良く、結局、その悲劇を生んだ対立構造が解消されぬまま温存されているのである。

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2015年06月02日Tue [09:40] ルワンダ  

ルワンダ・ジェノサイド生存者の証言

ルワンダ・ジェノサイド生存者の証言―憎しみから赦しと和解へルワンダ・ジェノサイド生存者の証言―憎しみから赦しと和解へ
ジョセフ セバレンジ ラウラ・アン ムラネ Joseph Sebarenzi

立教大学出版会 2015-04
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たしかに「ルワンダ・ジェノサイド生存者の証言」ではあるのだが、実際はカガメ時代の政争がメイン。著者は暗殺予告を受けて亡命中の元国会議長。ルワンダも未だにジェノサイドが枕詞になっているので営業上、この邦題は致し方ないのかもしrんが、立教大学出版会なんだから、もっとマシなタイトルもあったんじゃないかな。立教ということではないのだろうが、著者はプロテスタントで、現在アメリカで教鞭をとっており、アフリカ的要素はほとんど感じられない。家族観(というか建前)、愛情表現などはほとんど白人みたいなものだが、まあ文章にすればそうなるか。

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2014年06月02日Mon [03:15] ルワンダ  

隣人が殺人者に変わる時加害者編

隣人が殺人者に変わる時 加害者編隣人が殺人者に変わる時 加害者編
ジャン・ハッツフェルド 西京高校インターアクトクラブ

かもがわ出版 2014-04-15
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西京高校インターアクトクラブ というのが訳者としてクレジットされているので、てっきり高校生が訳出したのだと思ったのだが、訳者はその顧問である人らしい。かもがわだから日共系かもしれんが、国際ロータリークラブであるとのことで、西京高校内部のものなのか、そもそも西京高校とは関係あるのかどうかは分からん。とりあえず、著者はフランス人で、前著は被害者側だったが、今回は加害者編ということである。全くの純証言集であるのだが、読んだはずの前著もそうであったかは記憶に無い。

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2013年07月31日Wed [02:01] ルワンダ | 本・雑誌 |読書メモ  

ゆるしへの道

ゆるしへの道―ルワンダ虐殺から射してくる、ひとすじの光ゆるしへの道―ルワンダ虐殺から射してくる、ひとすじの光
イマキュレー イリバギザ スティーヴ アーウィン Immacul´ee Ilibagiza

女子パウロ会 2013-04
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前著のルワンダ虐殺ものはアイスランド語から日本語まで訳されたという著者。これは第2弾で、2008年原書らしい。ようやく翻訳が出たが、女子パウロ会か。処女作を日本で出したPHPが手を出さなかったのは、第一弾の売れ行きがイマイチだったからではなく、この本が完全に宗教書になってしまっているからだろう。虐殺のトラウマはカトリック信仰で乗り越え、るというストーリーは向こうで受け入れやすいものなのだろうが、日本では女子パウロ会が手をあげるしかない代物。

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2013年07月24日Wed [02:29] ルワンダ | 本・雑誌 |読書メモ  

隣人が殺人者に変わる時

隣人が殺人者に変わる時―ルワンダ・ジェノサイド生存者たちの証言隣人が殺人者に変わる時―ルワンダ・ジェノサイド生存者たちの証言
ジャン ハッツフェルド Jean Hatzfeld

かもがわ出版 2013-04
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日本でも山口の事件みたいなものが起こるのだが、隣人は別に善人とは限らず、人間である以上、殺人者がいても不思議ではない。殺される側の理不尽よりも殺す側の論理を検証する方が再発防止になるとは思うのだが、特に国家、民族を背景とした事件は被害者の「正義」を訴えるためだけの議論になりがちである。本書はフランス人ジャーナリストがまとめた生存者の証言集で、原書は2000年に出たものとのことだが、現地の教育支援をする団体が翻訳したものらしい。かもがわなのでその系統かもしれんが、当該団体の目的は「虐殺」の全体像を映し出すことではなく、「虐殺」の悲劇に訴えるところにあるのだろう。

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なぜ、世界はルワンダを救えなかったのか―PKO司令官の手記なぜ、世界はルワンダを救えなかったのか―PKO司令官の手記
ロメオ ダレール Rom´eo Dallaire

風行社 2012-08
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待望なのかどうか分からんが、2003年原書の元PKO司令官の手記がようやく翻訳刊行。この人もPTSDで自殺未遂したりして、ニュースになったし、本国カナダではノンフィクション賞をとってベストセラーというから、日本でも大手が版権獲得に動いてもおかしくはなかったのだろうが、さすがにこの分量だと二の足を踏むか。小フォント2段組500ページ、注柵、図版ほとんどなしの翻訳もの手記ではさすがに読了だけで精魂尽きてしまった。そういう声が原書にもあがったのかどうか分からんが、構成が異なるペーパーバック版が後に出たそうで、できればそっちを訳して欲しかった。ということで、こちらでは両親の生い立ちから綴られるのだが、ケベック出身のフランス語系カトリック連邦主義者のこの著者の原著は仏語・英語どっちなのか。国連ルワンダ派遣軍の司令官になったのもそうした背景があってのことなのだが、言語的事情も混乱の要因になっていたことはあまり言われていないか。父親が有名になるにつれ、息子がケベック独立派の教師から学校できつく当たられる様になったなんてこともあったらしい。直前にソマリアの件があったこともあろうが、ナワバリでなかったアメリカは動かないし、NATOはユーゴスラビアの方に専念で、動くのは無能のベルギー王立軍だけということで、フランスとアメリカが国連に押し付けて、カナダ軍に下請けさせたといった感じなのだが、幾ら小国の内戦とはいえ、チェ・ゲバラが匙を投げた様なゲリラを手懐けることなどできなかったか。

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2010年01月20日Wed [13:09] ルワンダ | 本・雑誌 |読んだ本。  

ルワンダ・ワンダフル!

ルワンダ・ワンダフル! (向う岸からの世界史) (シリーズ向う岸からの世界史)ルワンダ・ワンダフル! (向う岸からの世界史) (シリーズ向う岸からの世界史)

解放出版社 2009-10-23
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解放出版だし、この著者も嫌いなタイプの人なのだが、ルワンダ本という事で読んでみた。しかし、解放は「シリーズ向こう岸からの世界史」なんてのを始めたのか。国内にはもう「向こう岸」がなくなったということなのかな。これもよく分からんのだが、伊東乾はルワンダ政府の正式招待を受けての訪問らしく、向こうでは大統領顧問など出迎えたりしたらしい。同時期に緒方貞子もルワンダの大学から名誉博士号を授与ということで、訪ルワしているのだが、これらの原資はやっぱ日本国政府から出ていると思っていいのかな。最近復刊した「ルワンダ中央銀行総裁日記」もそうだけど。アフリカでは珍しい山国の小国であるこの国に日本は成功のモデルケースとなる可能性でも見ているのだろうか。それで、著者は虐殺現場を訪ねたり、スタジアムで音楽イベントを開催させたりしているのだが、青年隊の人に無理言って理科の授業をさせてもらったりもする。で,日本と違って子どもたちが純粋だからものすごく受けたというのだが、純粋ではない人間にとっては、この授業のどこが面白いのかさっぱり分からんかった。てんじろうの様に視覚的に訴えるのなら普遍性はあると思うのだが、この人の様に感覚性に訴える授業に普遍性はあるのだろうか。単に外人が珍しいから受けただけという気がしないでもない。もっとも著者にすれば、ルワンダは貧しくとも目が輝いている子どもたちで、日本はオウム真理教に走る夢を失った若者に代表させているので、そこに希望があればそれで良いということなのだろう。実際はオウムも情報過多の日本より、物質的に実益を与えればルワンダの方がより多くの信者を獲得できるかとも思う。それにしても、国民の年収が2ドルなんてことはないだろう。ビッフェが400円でルワンダ人にとって年収の2年分だとか言ってるけど、実際に400円で2年暮らせるかどうか考えてはみないのだろうか。先日、BSでやってた映画監督を夢みるルワンダ人少年ホームレスのドキュメンタリー(おそらくメタだが)では、ホームレスの少年がお金を貯めて、10万円のデジタル・ビデオを買って、映画を撮るという結末になっていたのだが。

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2009年05月03日Sun [11:22] ルワンダ | 本・雑誌 |読書メモ  

現代アフリカの紛争と国家

現代アフリカの紛争と国家―ポストコロニアル家産制国家とルワンダ・ジェノサイド現代アフリカの紛争と国家―ポストコロニアル家産制国家とルワンダ・ジェノサイド
武内 進一

明石書店 2009-03
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博論もの。著者はアジ研の人で、アラフォーからの東大博士挑戦、ジェノサイド研究と先日読んだ「スレブレニツァ」の人と被るのだが、お知り合いなのだろうか。先日の人は難民を助ける会、こちらはアジ研なのだが、こちらの方がより多くのインタビューを蒐集している。そのリストを詳細に公開しているのだが、その数の多さもさることながら、インタビュー疲れしているNGOと違って、普段、アジ研ではそういう機会もあまりなかったのかなということを感じた。ただ、その成果が論文に十分反映されているかといえば、そうではなく、徹底した事例再現作業という点では先日のとよく似た構成。両者とも横書きで分厚く、おそらくほとんどの人がそうだと思うが、この地域に馴染みでない人には読了は結構キツイ。ルワンダ一国だけではなく、アフリカ全体の紛争がテーマであるらしいが、実際はルワンダのジェノサイド研究が大部分を占める。ルワンダのケースが他の「破綻国家」に応用が利くかどうか分からんが、多党制採用が混乱の大きな理由であることは納得。最近のジンバブエもそうだが、欧米「人権圧力」で野党勢力拡大を認めたは良いが、それが破綻国家への前奏曲となってしまうと、欧米ではなく中国へとなびくのも無理からぬところであろう。「アジア」の発展モデルが一党独裁に近い形で行われた経緯を考えると、まず経済発展、後で民主という「先富論」が説得力を持つのかもしれない。

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2009年04月21日Tue [23:41] ルワンダ | 本・雑誌 |読書メモ  

ルワンダの祈り

ルワンダの祈り―内戦を生きのびた家族の物語ルワンダの祈り―内戦を生きのびた家族の物語
後藤 健二

汐文社 2008-12
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この著者の本は前にエストニアのエイズのヤツを読んだが、児童書海外ノンフィを専門としている人。本業は製作会社の様で、このルワンダの国会議員の話もどっかで聞いたことがあるなと思ったら、BS特集のと同じ登場人物だったか。おそらくは著者が製作に絡んだのだと思うけど、からっとしたBSの放送分と違い、ガキ向けはお涙頂戴になってしまうか。どうだこれだけ世界は悲惨なんだぞ。君たちがどれだけ恵まれているか考えてみよう。というのが教育的手法なんだろうけど、今のこどもたちは、こういう話にリアルを感ずることができるのだろうか。リアル・バトルロワイヤルじゃん。すげー!とかにかならんかも知れんが、女性の国会議員を増やしたり、社会進出を促すには戦争で男たちが大挙して死ぬのが早道ということは薄々感じるかもしれない。それは大戦期のアメリカ然り、ヨーロッパ然りで、日本の「戦中」もその例に漏れないのだが、ならばフェミニストたちは積極的に戦争を支持すべきということになる。女性が大統領になったら戦争は起きないと言ったのは誰だったか忘れたが、それも自分が行かなくていいのに、矛盾した話である。

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2008年07月28日Mon [11:22] ルワンダ | 本・雑誌 |感想  

山刀で切り裂かれて

山刀で切り裂かれて ルワンダ大虐殺で地獄を見た少女の告白山刀で切り裂かれて ルワンダ大虐殺で地獄を見た少女の告白
浅田 仁子

アスコム 2007-09-30
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また「されて」の系譜かよ。訳者が最後にそのことを弁明していたのには苦笑してしまった。しかし、パクリタイトルの王者アスコムもついに夜逃げか。「借りた金は返すな」をジでいってしまったのは何と言ってよいのだか。それにしても、ベルギーで父と妹が焼死し、ルワンダで母を殺され、フランスでははフツ族の養父にレイプされそうになり、白人の養母に苛められ、白人の恋人に裏切られ、人種差別を受けてきて、「出身は地球です」という著者にとっても、この「地球」は、最初はいい顔してやって来て、後に酷い仕打ちをする悪徳どもに満ちていることを改めて実感したことであろう。今はユダヤ人の恋人を得て幸せ一杯らしいが、この本と著者を持ち上げている解説のグリュックスマンもユダヤ系か。その辺に出版の鍵があるのかも知らんが、まさかアスコムは「奥の院」とトラぶった訳ではないだろうな。ルワンダからヨーロッパに逃れきたツチ族の人たちも、そろそろ生活に余裕が出来る頃だから、これからも「されて」の系譜は続くのだろうが、そのうちフツ族側の「されて」が登場するかもしれない。まあ、いずれにしても、「社会学的客観性を以って距離を置いてはならないという」のも便利な言い草だ。

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2008年07月14日Mon [23:29] ルワンダ | 映画 |TVで見た映画  

ホテル・ルワンダ

映画
ホテル・ルワンダ プレミアム・エディションホテル・ルワンダ プレミアム・エディション
テリー・ジョージ ケア・ピアソン

ジェネオン エンタテインメント 2006-08-25
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NHKーBS2

どうせ録画しても視ないから、早めに帰ってみたけど、評判ほどではねえじゃんかよ。
まあ、白人映画にならない様に頑張ったのは認めるけど、英語話してる段階でアウトだろ。
所詮は予定調和だし。

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2008年05月28日Wed [00:57] ルワンダ | 本・雑誌 |読書メモ  

生かされて。 

生かされて。生かされて。
(2006/10/06)
イマキュレー・イリバギザスティーヴ・アーウィン

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なんか『生きながら火に焼かれて』以降、「何々されて」本の系譜が出来上がった様な気がするが、これもその路線を踏襲したもの。野蛮社会で過酷な体験をしてきた非欧米人の女性が、西欧的価値観に救いを見出し、欧米社会で白人と結婚して幸せを掴むというスタイル。白人男性らしきライターがついた、この本は正にその辺がこれでもか、これでもかというくらい顕著に現れており、ルワンダの悲劇以前にシラけてしまう。スアドさんもキャディさんも来日講演を果たしているのだが、この著者、というか版元もそこんとこは抜かりがなく、「生きる力をもらった」とか「感動した」とかいった純な読者の声に応えていたりもする。それも、「生かされて」というより、現在はアメリカ在住だという著者の「ポジティブ・シンキング」パワーのプロパガンダといった趣を覚えるのが私が不純な読者であるからということは言うまでもない。別にキリストさんと英語とフランス兵に生きる希望を見出すのは勝手だし、絶望下でなくても、旧植民地の民は本音を言えばそうなのよというところもあるだろう。しかし、アンネの日記を彷彿するところや、迫害に負けないポジティブ・シンキング+宗教力も、アメリカの出版事情が関係してるんでしょうし、細部の多くがメタであることも想像に難くない。まあ華がある人はそういう売り出し方が王道ではあるのだけど。

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