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2020年02月22日Sat [02:02] ルワンダ  

神の影



ルワンダ本も久々だが、やはりジェノサイド関係以外のものはまだ出てこないな。もう何年経つのだよという観もあるが、カンボジアも90年代頃まではそんな感じであったから、例の経済発展とか男女平等とかで、別のイメージを作り上げる必要はあるか。ということで、ルワンダ政府が招待したものらしいけど、コートジボワール系フランス人女性作家(児童文学などを書いているらしい)の訪問記である。とはいっても、作家の「想像力」はそこに集中されるから、ジェノサイド話ばかりなのだが、フランス語作家でも、共通語は英語であり、もはや今のルアンダは英語族が支配する国で間違いない様だ。白人準フラの人ではないので、その辺は別に何とも思っていないみたいだが、アフリカ系としての連帯意識も特にはない様な感じである。

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2019年01月06日Sun [03:42] ルワンダ  

ジェノサイド再考



博論もの。元は英語でセルフ翻訳らしい。仏語圏ではなくエジンバラ大だそうだが、ルワンダは今は実質英語圏か。ルワンダでは外国人は史料にアクセスできなかったそうで、ベルギーで史料に当たったとのこと。当然フランス語ではあろう。地域研究ではなく、ジェノサイド研究から入ったみたいだが、70年代生まれ以降の人たちはポルポトではなく、ルワンダが入門テキストになっているはず。入門段階ではツチとフツの対立は植民地当局の分断統治が原因という理解が多いが、そうではなく、それ以前から対立はあって、むしろドイツから植民地を受け継いだベルギーはフツに同情的であったとも。ツチの支配層は中国やソ連に接近していった訳だが冷戦下の東西代理戦争という構図はアフリカ内戦の典型ではある。

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2018年05月12日Sat [00:43] ルワンダ  

ルワンダに灯った希望の光

ルワンダに灯った希望の光: 久美子のバナナ和紙ルワンダに灯った希望の光: 久美子のバナナ和紙
津田 久美子

2017-04-27
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NGOもの。アトピー脱ステ話から始まるので、どうなるのかと思ったら、国際系リア充人生であった。クウェート大使館から始まって、エチオピア大使館、ブリティッシュカウンシル、テンプル大など、英語キャリアを貫徹し、そろそろ人助けもと、フェアトレに乗り出したらしい。バナナ・ペーパーって、一昔前にハイチでやってたやつで、たしか映画化までされた記憶があるのだが、その後、音沙汰が無くなった。というか自分が知らないだけで、地道に続いているのかもしれんが、ルワンダでもどこでも、バナナ栽培の国なら出来るのか。とはいえ、ルワンダ人スタッフはお金の話ばかりで、理念には全く興味を示さないと激怒したりもしている。駐日大使館とはいえ、アフリカ経験も豊富なのに、そういう普通の反応か。まあ日本で仕事をする限り、日本的な応対が求められる訳で、現地に暮らさないと、現地化はしないし、現地化した人は日本企業に相手にされなくなったりということもある。

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2016年04月21日Thu [02:07] ルワンダ  

隣人が殺人者に変わる時 和解への道 

隣人が殺人者に変わる時 和解への道―ルワンダ・ジェノサイドの証言隣人が殺人者に変わる時 和解への道―ルワンダ・ジェノサイドの証言
ジャン ハッツフェルド

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第3弾が出ていたのか。生存者編、加害者編に次いでは和解編なのだが、というか、前2冊に収まりきらなかったものを集めたものではないかな。和解と言っても、現政権がツチの国外亡命集団によって支配されていることは変わらず、土着のフツが被支配者層を形成している異常、ツチの歩み寄りでもない限り、その非対照的構造が崩れることはないか。そんな中で経済成長や女性議員のクウォータ制などで、支援国側の評判も良く、結局、その悲劇を生んだ対立構造が解消されぬまま温存されているのである。

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2015年06月02日Tue [09:40] ルワンダ  

ルワンダ・ジェノサイド生存者の証言

ルワンダ・ジェノサイド生存者の証言―憎しみから赦しと和解へルワンダ・ジェノサイド生存者の証言―憎しみから赦しと和解へ
ジョセフ セバレンジ ラウラ・アン ムラネ Joseph Sebarenzi

立教大学出版会 2015-04
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たしかに「ルワンダ・ジェノサイド生存者の証言」ではあるのだが、実際はカガメ時代の政争がメイン。著者は暗殺予告を受けて亡命中の元国会議長。ルワンダも未だにジェノサイドが枕詞になっているので営業上、この邦題は致し方ないのかもしrんが、立教大学出版会なんだから、もっとマシなタイトルもあったんじゃないかな。立教ということではないのだろうが、著者はプロテスタントで、現在アメリカで教鞭をとっており、アフリカ的要素はほとんど感じられない。家族観(というか建前)、愛情表現などはほとんど白人みたいなものだが、まあ文章にすればそうなるか。

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2014年06月02日Mon [03:15] ルワンダ  

隣人が殺人者に変わる時加害者編

隣人が殺人者に変わる時 加害者編隣人が殺人者に変わる時 加害者編
ジャン・ハッツフェルド 西京高校インターアクトクラブ

かもがわ出版 2014-04-15
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西京高校インターアクトクラブ というのが訳者としてクレジットされているので、てっきり高校生が訳出したのだと思ったのだが、訳者はその顧問である人らしい。かもがわだから日共系かもしれんが、国際ロータリークラブであるとのことで、西京高校内部のものなのか、そもそも西京高校とは関係あるのかどうかは分からん。とりあえず、著者はフランス人で、前著は被害者側だったが、今回は加害者編ということである。全くの純証言集であるのだが、読んだはずの前著もそうであったかは記憶に無い。

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2013年07月31日Wed [02:01] ルワンダ | 本・雑誌 |読書メモ  

ゆるしへの道

ゆるしへの道―ルワンダ虐殺から射してくる、ひとすじの光ゆるしへの道―ルワンダ虐殺から射してくる、ひとすじの光
イマキュレー イリバギザ スティーヴ アーウィン Immacul´ee Ilibagiza

女子パウロ会 2013-04
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前著のルワンダ虐殺ものはアイスランド語から日本語まで訳されたという著者。これは第2弾で、2008年原書らしい。ようやく翻訳が出たが、女子パウロ会か。処女作を日本で出したPHPが手を出さなかったのは、第一弾の売れ行きがイマイチだったからではなく、この本が完全に宗教書になってしまっているからだろう。虐殺のトラウマはカトリック信仰で乗り越え、るというストーリーは向こうで受け入れやすいものなのだろうが、日本では女子パウロ会が手をあげるしかない代物。

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2013年07月24日Wed [02:29] ルワンダ | 本・雑誌 |読書メモ  

隣人が殺人者に変わる時

隣人が殺人者に変わる時―ルワンダ・ジェノサイド生存者たちの証言隣人が殺人者に変わる時―ルワンダ・ジェノサイド生存者たちの証言
ジャン ハッツフェルド Jean Hatzfeld

かもがわ出版 2013-04
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日本でも山口の事件みたいなものが起こるのだが、隣人は別に善人とは限らず、人間である以上、殺人者がいても不思議ではない。殺される側の理不尽よりも殺す側の論理を検証する方が再発防止になるとは思うのだが、特に国家、民族を背景とした事件は被害者の「正義」を訴えるためだけの議論になりがちである。本書はフランス人ジャーナリストがまとめた生存者の証言集で、原書は2000年に出たものとのことだが、現地の教育支援をする団体が翻訳したものらしい。かもがわなのでその系統かもしれんが、当該団体の目的は「虐殺」の全体像を映し出すことではなく、「虐殺」の悲劇に訴えるところにあるのだろう。

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なぜ、世界はルワンダを救えなかったのか―PKO司令官の手記なぜ、世界はルワンダを救えなかったのか―PKO司令官の手記
ロメオ ダレール Rom´eo Dallaire

風行社 2012-08
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待望なのかどうか分からんが、2003年原書の元PKO司令官の手記がようやく翻訳刊行。この人もPTSDで自殺未遂したりして、ニュースになったし、本国カナダではノンフィクション賞をとってベストセラーというから、日本でも大手が版権獲得に動いてもおかしくはなかったのだろうが、さすがにこの分量だと二の足を踏むか。小フォント2段組500ページ、注柵、図版ほとんどなしの翻訳もの手記ではさすがに読了だけで精魂尽きてしまった。そういう声が原書にもあがったのかどうか分からんが、構成が異なるペーパーバック版が後に出たそうで、できればそっちを訳して欲しかった。ということで、こちらでは両親の生い立ちから綴られるのだが、ケベック出身のフランス語系カトリック連邦主義者のこの著者の原著は仏語・英語どっちなのか。国連ルワンダ派遣軍の司令官になったのもそうした背景があってのことなのだが、言語的事情も混乱の要因になっていたことはあまり言われていないか。父親が有名になるにつれ、息子がケベック独立派の教師から学校できつく当たられる様になったなんてこともあったらしい。直前にソマリアの件があったこともあろうが、ナワバリでなかったアメリカは動かないし、NATOはユーゴスラビアの方に専念で、動くのは無能のベルギー王立軍だけということで、フランスとアメリカが国連に押し付けて、カナダ軍に下請けさせたといった感じなのだが、幾ら小国の内戦とはいえ、チェ・ゲバラが匙を投げた様なゲリラを手懐けることなどできなかったか。

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2010年01月20日Wed [13:09] ルワンダ | 本・雑誌 |読んだ本。  

ルワンダ・ワンダフル!

ルワンダ・ワンダフル! (向う岸からの世界史) (シリーズ向う岸からの世界史)ルワンダ・ワンダフル! (向う岸からの世界史) (シリーズ向う岸からの世界史)

解放出版社 2009-10-23
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解放出版だし、この著者も嫌いなタイプの人なのだが、ルワンダ本という事で読んでみた。しかし、解放は「シリーズ向こう岸からの世界史」なんてのを始めたのか。国内にはもう「向こう岸」がなくなったということなのかな。これもよく分からんのだが、伊東乾はルワンダ政府の正式招待を受けての訪問らしく、向こうでは大統領顧問など出迎えたりしたらしい。同時期に緒方貞子もルワンダの大学から名誉博士号を授与ということで、訪ルワしているのだが、これらの原資はやっぱ日本国政府から出ていると思っていいのかな。最近復刊した「ルワンダ中央銀行総裁日記」もそうだけど。アフリカでは珍しい山国の小国であるこの国に日本は成功のモデルケースとなる可能性でも見ているのだろうか。それで、著者は虐殺現場を訪ねたり、スタジアムで音楽イベントを開催させたりしているのだが、青年隊の人に無理言って理科の授業をさせてもらったりもする。で,日本と違って子どもたちが純粋だからものすごく受けたというのだが、純粋ではない人間にとっては、この授業のどこが面白いのかさっぱり分からんかった。てんじろうの様に視覚的に訴えるのなら普遍性はあると思うのだが、この人の様に感覚性に訴える授業に普遍性はあるのだろうか。単に外人が珍しいから受けただけという気がしないでもない。もっとも著者にすれば、ルワンダは貧しくとも目が輝いている子どもたちで、日本はオウム真理教に走る夢を失った若者に代表させているので、そこに希望があればそれで良いということなのだろう。実際はオウムも情報過多の日本より、物質的に実益を与えればルワンダの方がより多くの信者を獲得できるかとも思う。それにしても、国民の年収が2ドルなんてことはないだろう。ビッフェが400円でルワンダ人にとって年収の2年分だとか言ってるけど、実際に400円で2年暮らせるかどうか考えてはみないのだろうか。先日、BSでやってた映画監督を夢みるルワンダ人少年ホームレスのドキュメンタリー(おそらくメタだが)では、ホームレスの少年がお金を貯めて、10万円のデジタル・ビデオを買って、映画を撮るという結末になっていたのだが。

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2009年05月03日Sun [11:22] ルワンダ | 本・雑誌 |読書メモ  

現代アフリカの紛争と国家

現代アフリカの紛争と国家―ポストコロニアル家産制国家とルワンダ・ジェノサイド現代アフリカの紛争と国家―ポストコロニアル家産制国家とルワンダ・ジェノサイド
武内 進一

明石書店 2009-03
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博論もの。著者はアジ研の人で、アラフォーからの東大博士挑戦、ジェノサイド研究と先日読んだ「スレブレニツァ」の人と被るのだが、お知り合いなのだろうか。先日の人は難民を助ける会、こちらはアジ研なのだが、こちらの方がより多くのインタビューを蒐集している。そのリストを詳細に公開しているのだが、その数の多さもさることながら、インタビュー疲れしているNGOと違って、普段、アジ研ではそういう機会もあまりなかったのかなということを感じた。ただ、その成果が論文に十分反映されているかといえば、そうではなく、徹底した事例再現作業という点では先日のとよく似た構成。両者とも横書きで分厚く、おそらくほとんどの人がそうだと思うが、この地域に馴染みでない人には読了は結構キツイ。ルワンダ一国だけではなく、アフリカ全体の紛争がテーマであるらしいが、実際はルワンダのジェノサイド研究が大部分を占める。ルワンダのケースが他の「破綻国家」に応用が利くかどうか分からんが、多党制採用が混乱の大きな理由であることは納得。最近のジンバブエもそうだが、欧米「人権圧力」で野党勢力拡大を認めたは良いが、それが破綻国家への前奏曲となってしまうと、欧米ではなく中国へとなびくのも無理からぬところであろう。「アジア」の発展モデルが一党独裁に近い形で行われた経緯を考えると、まず経済発展、後で民主という「先富論」が説得力を持つのかもしれない。

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2009年04月21日Tue [23:41] ルワンダ | 本・雑誌 |読書メモ  

ルワンダの祈り

ルワンダの祈り―内戦を生きのびた家族の物語ルワンダの祈り―内戦を生きのびた家族の物語
後藤 健二

汐文社 2008-12
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この著者の本は前にエストニアのエイズのヤツを読んだが、児童書海外ノンフィを専門としている人。本業は製作会社の様で、このルワンダの国会議員の話もどっかで聞いたことがあるなと思ったら、BS特集のと同じ登場人物だったか。おそらくは著者が製作に絡んだのだと思うけど、からっとしたBSの放送分と違い、ガキ向けはお涙頂戴になってしまうか。どうだこれだけ世界は悲惨なんだぞ。君たちがどれだけ恵まれているか考えてみよう。というのが教育的手法なんだろうけど、今のこどもたちは、こういう話にリアルを感ずることができるのだろうか。リアル・バトルロワイヤルじゃん。すげー!とかにかならんかも知れんが、女性の国会議員を増やしたり、社会進出を促すには戦争で男たちが大挙して死ぬのが早道ということは薄々感じるかもしれない。それは大戦期のアメリカ然り、ヨーロッパ然りで、日本の「戦中」もその例に漏れないのだが、ならばフェミニストたちは積極的に戦争を支持すべきということになる。女性が大統領になったら戦争は起きないと言ったのは誰だったか忘れたが、それも自分が行かなくていいのに、矛盾した話である。

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