![]() | 受けてみたフィンランドの教育 (2007/09) 実川 真由実川 元子 商品詳細を見る |
タイトルまんまの話だが、相変わらずフィンランドものはこればっかだな。真由さんと元子さんは母娘で、真由さんがホムステでフィンランドへ行った話を翻訳家、ライターというお母さんの元子さんが補足するというカタチ。どこへ行っても自然体の真由さんには好感が持てるが、元子さんの補足は親の立場からみた問題点や実用点を解説したもの。長女もチリに行かせたらしいが、ドラッグやアルコールを心配事にあげているのは、まあ当然か。お母さんの年代だと、北欧に娘をやるというだけで、別のコトを心配しそうなものだが、スウェーデンが学力上位に出てこないところから、同じ北欧でも、学力が高い国はモラルも高いとかとか判断したのだろうか。実際のところ、日本でも偏差値とその点の相関性は証明されていないのだが。で、要はフィンランドと日本の教育が違うのは、社会が違うからという分かりやすい話になっている。つまるところ、幾ら日本がフィンランドのマネをしたところで、社会が違うんだから、成果はでないだろう。そんなに学力世界一になりたければ、まだ社会が似ている韓国とか台湾、シンガポールのマネをすれは良いのだろうが、あんなガリ勉はイヤだから、ムーミンみたいにのして欲しいというのはゼイタクというもの。ならば、大学の入学試験を廃止し、アルバイト制度を廃止し、授業料を無料化する覚悟があるのかというと、それはどだい無理な話であろう。アルバイトに頼る一億中小企業の反対を待つまでもなく、受験の勝ち組である官僚が自分の価値を落とすようなことをする訳がない。というか、最近は公立中学の学区さえ廃止になったというくらいだから、学校間格差を更に大きく、「非正規労働」を更に活用するという方向で社会が動いている訳で、結局、「ゆとり教育」をはじめとする試みは失敗だったと社会が判断したんじゃないのか。フィンランド教育がやりたければ、都道府県がそれぞれ独立国家でも作るしかないんだろう。それも就職先から何から、自給自足せねばならんから、あと100年はかかるんじゃないかな。





