2016年05月16日Mon [03:08] ウクライナ  

原発事故

原発事故 国家はどう責任を負ったか―ウクライナとチェルノブイリ法原発事故 国家はどう責任を負ったか―ウクライナとチェルノブイリ法
馬場 朝子 尾松 亮

東洋書店新社 2016-03
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東洋書店、復活が早かったな。中公とかも新社だが、この場合、人間は受け継いでも、借金は受け継がなくても良いのか。コードはさすがに受け継ぐことはできなかったみたいで、垣内出版となっている。元NHKの人が著者だが、番組モノとは関係ないみたいで、モスクワ大学卒のロシアプロパーなのか。共著の人は前にも東洋書店からチェルノブイリ法のを出しているが、前はロシア一本だったかな。ロシア、ベラルーシ、ウクライナと関係国はそれぞれチェルノブイリ法を持つが、ウクライナはロシアと対立して以降、財政的にも苦しいし、今後も現水準の被災者支援が続くかどうか不透明らしい。

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2016年03月17日Thu [03:39] ウクライナ  

曝された生

曝された生曝された生
アドリアナ ペトリーナ 粥川 準二

人文書院 2016-01-23
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原書は2003年で、2013年版が底本とのこと。著者はウクライナ系米人の人かな。来て写真を撮って帰っていく、ドイツや日本の調査団を批判していたりもしているのだが、ウクライナ政府の対策の限界は現在の混迷でますます深まったのだろう。国家予算の5%をチェルノブイリ対策に廻していたというから、大変な額だが、軍事費はそれ以上だろうし、どこに予算のしわ寄せがいくかは明白ではある。そうした予算にロシアの分担は無いのかもしれんが、特にロシア系などはチェルノブイリ法があるロシアへの移住のプッシュ要因にはなるのかも。そうしたことから、ウクライナには「西側」の支援が急務なのであろう。

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2015年11月21日Sat [00:02] ウクライナ  

ウクライナ2.0

ウクライナ2.0 -地政学・通貨・ロビイストウクライナ2.0 -地政学・通貨・ロビイスト
塩原 俊彦

社会評論社 2015-06-15
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結局、ウクライナ本は意外と出なかったな。書き手が不足しているのか、出しても売れないと踏んだのか分からんが、日本人ではこの著者が孤軍奮闘しているくらいか。しかし、その奮闘ぶりが特殊過ぎて、広く一般読者に訴えるのは難しそう。前書きからバカはバカと罵倒すべきだとか暴走気味であり、マスコミとは逆ベクトルのアメリカ陰謀論、ロシア擁護を展開しているので、社会評論社くらいしか引き受けなかったか。東洋書店は店じまいしてしまったし。中国関係でいえば矢吹晋みたいなところだろうか。中村逸郎などはプーチンを悪魔化したとか名指しで非難されている。話がウクライナとかロシアに留まらず、通貨だのロビイストだのと脱線して、タックスヘイブンが付論となっているのだが、そうしったところを押さえておかないとウクライナ情勢は理解できないということなのか。

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2015年08月22日Sat [17:18] ウクライナ  

ウクライナ日記

ウクライナ日記 国民的作家が綴った祖国激動の155日ウクライナ日記 国民的作家が綴った祖国激動の155日
アンドレイ・クルコフ 吉岡 ゆき

ホーム社 2015-07-24
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ウクライナの国民的作家とのことだが、民族的にはロシア人で、ロシア語の作家らしい。ゴーゴリなもはロシアとウクライナでその帰属の綱引きがあるらしいが、国民的という意味が問われる様になったのはソ連崩壊後で、それが顕著になったのは最近の情勢を受けてのことであろう。この著者は夫人はイギリス人らしいが、ウクライナとロシアの一方に与することもなく、ウクライナという国お分かりやすくヨーロッパに紹介するという目的で企画された様だ。フランス語版と英語版が先行出版されたとのこと。ウクライナ語は実際ロシア語よりポーランドの方に近似性があるらしいが、その意味でもベルリンの壁崩壊で西側がせり上がってきたという感覚があるのだろう。それを肯定的に捉えるか否定的に捉えるかは各自のアイデンティティに拠るのかもしれんが、親西欧とされる現政権もその実態は旧東側の影を引きずっている様な。

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2015年02月14日Sat [01:36] ウクライナ  

ウクライナ・ゲート

ウクライナ・ゲート -「ネオコン」の情報操作と野望ウクライナ・ゲート -「ネオコン」の情報操作と野望
塩原俊彦

社会評論社 2014-10-10
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どうもイマイチ分かりにくいウクライナ情勢のテキストがやっと出たと思ったら、ますます分からん様になってしまった。この著者の本はロシア本を何冊か読んだが、相変わらず情報の洪水である。元朝日新聞だそうだが、ウクライナ寄りの日本の報道に対して怒りをぶちまけている。それはたしかにアメリカ及び欧州のメディア工作はあるのだろうし、ユーゴ紛争やグルジア紛争でもそうだったのだが、ユダヤ・ネオコンの陰謀だちすると何か怪しくなる。突然柄谷行人を持ち上げたり、よく分からんところもあるのだが、ポロシェンコはスターリンだとか、ロシア側の報道による影響はあるか。日本の場合、親ロシアになる理由はない訳で、西側の報道を踏襲するのが無難かと思うが、旧ユーゴやグルジアでそうだった様に、紛争解決後はウクライナの政権も化けの皮が剥がれることにはなろう。

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2015年01月11日Sun [00:21] ウクライナ  

ルポ チェルノブイリ28年目の子どもたち

ルポ チェルノブイリ28年目の子どもたち――ウクライナの取り組みに学ぶ (岩波ブックレット)ルポ チェルノブイリ28年目の子どもたち――ウクライナの取り組みに学ぶ (岩波ブックレット)
白石 草

岩波書店 2014-12-06
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ウクライナ本もそろそろと思うのだが、まだチェルノブイリ本ばっかだな。この辺の人たちも内戦の影響は深刻であろうが、「チェルノブイリ法」はウクライナの独立予算でやっているのか。残留孤児もそうだが、28年経ってもチェルノブイリの子どもは子どもである。ただ、実際に影響が出始めているのは所謂被曝2世たちで、福島もこの先ずっとモニターが必要なのであろう。甲状腺被害は子どもたちがより顕著であるとされているのだが、今、戦闘中のドネツクの辺りまで甲状腺異常が見られるのか。汚染度からすると千葉県東部くらいだそうだが、これは食物の影響なのか。ウクライナ、ベラルーシ、ロシア3国の関係もおかしな方向に行って、医療体制、医薬品なども少なからずの影響が出ていると思うが、子どもたちは今後も生きた資料として活用されていくのだろう。

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2014年06月07日Sat [01:38] ウクライナ  

流転チェルノブイリ2007-2014

流転 チェルノブイリ 2007~2014流転 チェルノブイリ 2007~2014
中筋 純

二見書房 2014-04-25
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廃墟系の写真集。チェルノブイリ本もフクシマ以降、復刊とか翻訳が相次いだが、純新刊となると、こうした廃墟系くらいしかネタがないか。もっともダークツーリズムへの関心が高まっており、チェルノブイリがその方面で着目されるのは必然ではある。地元の意向とは関係ない振興策が勝手連により進んでいる訳だが、チェルノブイリの現状を見るまでもなく、そこで落ちるお金は東電の賠償金から見れば雀の涙程度であろう。

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2014年01月13日Mon [00:17] ウクライナ | 本・雑誌 |読書メモ  

チェルノブイリ、現実の世界

チェルノブイリ、現実の世界チェルノブイリ、現実の世界
セルゲイ パスケービッチ デニス ビセネブスキー Sergey Paskevich

本の泉社 2013-11
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原著はロシア語らしいのだが、著者がどういう人でどこの国籍なのかは不明。訳者は神大で技官を長く務めてから助教になった人みたいで小出さんと重なるのだが、ロシア語の専門家という訳ではない様で、一般にもわかり易く書いたという翻訳もちょっと出来がイマイチ。イオンド大学名誉博士なのか。著者も訳者も原発に関してはどういう立場なのか分からんのだが、チェルノブイリのストーカーという部があって、警戒区域での観光、窃盗、偽装、ゲーム感覚での立ち入りといったチェルノブイリに寄生している人たちを糾弾している。

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「ジュノーさんのように」〈7〉1986年4月26日、チェルノブイリ原発の町プリピャチで起こったこと (叢書・民話を生む人びと)「ジュノーさんのように」〈7〉1986年4月26日、チェルノブイリ原発の町プリピャチで起こったこと (叢書・民話を生む人びと)
ジュノーの会

而立書房 2012-11
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このシリーズはあと何冊出るんだ。いい加減付き合わなくても良いのだが、フクシマ事態で実売が出ているのかな。常識的に見れば20年近く前のボランティア会報をそのまま淡々と書籍化するのは、同窓会需要くらいなものかと思うのだが、史料的価値が生じたということなのだろうか。このシリーズはタイトルも見出しみたいなものばかりなのだが、このタイトルについては当日の1人の証言が収められているのみ。後はいつもの近況報告とか現地視察報告などだが、キエフで原爆展を開催したらしく、広島の証言などもある。会員だという入市被爆者から届いた手紙というのも掲載されているのだが、この人は満洲帰りだったらしく、家族や友人を酷い目に遭わせた旧ソ連邦の人間にはどうしても心を開けませんということを書いている。それに対して中国人は残留孤児を育てたとしていて、これはこの当時流行った「大地の子」の影響もあろうが、どうも残留孤児の神話化はソ連人の蛮行と対になって完成されたものかもしれないと感じた。昨日読んだ本では大西広が満洲で日本人はソ連兵に助けられたのだとか書いているのだが、大西の違和感って、もしかしたら中ソ対立という前提をすっぽり落として日中友好時代の幻想を原理化しているところにあるのかな。

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「ジュノーさんのように」〈6〉チェルノブイリ原発事故の被曝国の市民・医師との交流進展する (叢書・民話を生む人びと)「ジュノーさんのように」〈6〉チェルノブイリ原発事故の被曝国の市民・医師との交流進展する (叢書・民話を生む人びと)
ジュノーの会

而立書房 2012-07
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このシリーズも、もう付き合わなくてもよいかなとも思うのだが惰性で。しかし、20年近く前の会報をそのまま復刻し。書籍化してアシは出ないのかな。史料として後世に残すということかもしれんが、それを支える会員は今も健在なのか。まあその頃、若手だった医師たちも今は高額所得者ではあろうが。ただ、この時代のウクライナはトンでもない時代で、医者や教師といったところの給与が底辺で、月額30ドル未払い半年といったものだった様だ。それで何とかこうした「西側」のNGOにすがりつこうとする人が大勢いた訳だが、こんな人を来日させるのはどうでしょうかと、履歴書がずらっと公開されている。さすがに患者である子ども達はプライベートな情報が含まれているので、取り扱いに注意してくださいと断っているのだが、個人名に病名とか発祥経緯とかも一挙公開。書籍化しといて取り扱い注意も糞もなかろうが、この子たちは今30歳前後になるけど、無事に成長したのだろうか。

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2012年07月16日Mon [01:51] ウクライナ | 本・雑誌 |読書メモ  

もう一人の奇跡の人

もう一人の奇跡の人―「オリガ・I・スコロホードワ」の生涯もう一人の奇跡の人―「オリガ・I・スコロホードワ」の生涯
広瀬 信雄 宮井 清香 千明 弘美

新読書社 2012-01
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ソビエトのヘレンケラーなど知るはずも無いのだが、こういう立場の人だと、御用知識人ではあっても主体的に体制にコミットしたのではなく利用されてしまったとも言える訳で、そうしたことを抜きにして今この頃になって日本で評伝が出ることもある。この版元が今でも「ソ連派」なのかどうかは知らんが、ソ連全体としては障害者はどういう扱いだったのだろうか。同時期の中国は今の北朝鮮並みとまではいかずともそれに近い状態だったと思うが。この主人公はその象徴となった人みたいだが、ゴーリキーとも親交があった様で、ゴーリキーからの書簡なども掲載されている。ゴーリキーはヘレンケラーとも革命前にニューヨークで会ったことがあるらしいが、もったいぶった気取り屋で不快な印象を与えたとか、取り巻きが神の様に崇めていて、ヘレンケラーはビジネスであると確信したとか言いたい放題である。当局に開封される(このソビエトのヘレンケラーも当然直接読むことはできないのだが)ことを前提とした資本主義批判なのかもしれんが、その辺の事情に関しては当然の如く言及なし。

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「ジュノーさんのように」〈5〉「顔と心の見える援助」をめざして 子ども・市民・医師同士の交流深まる (叢書・民話を生む人びと)「ジュノーさんのように」〈5〉「顔と心の見える援助」をめざして 子ども・市民・医師同士の交流深まる (叢書・民話を生む人びと)
ジュノーの会

而立書房 2012-03
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これもフクシマ特需か分からんが、このシリーズは二十年近く前のチェルノブイリ医療支援会会報を全部書籍化するつもりなのかな。既に5冊目らしい。当時はウクライナも大変な時期だったから、日本の援助というのも大きな意味を持つものだったのだろうが、逆に現在はその「経験」を教え被る立場か。カルテとか薬品のリストまでそのまま掲載されているのだが、これも現場の人間にとっては参考資料として貴重なのかもしれん。子どもたちの手紙も多く掲載されているのだが、皆、同性からの返事を求めている中、美しい日本人の女の子と友だちになりたい、手紙くれなどと書いている13歳のガキがいえう。まあこの手の奴はどこにでもいるもんだ。

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