2016年08月27日Sat [03:06] ミクロネシア  

あの夏、兵士だった私

あの夏、兵士だった私あの夏、兵士だった私
金子兜太

清流出版 2016-08-04
売り上げランキング : 41726

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


96歳か。9条の会でアベ政治許さない言っている爺さんで、俳句の人らしい。アベをカタカナにしたのは安寧が倍なんて許せないからとのこと。正に坊主憎けりゃ袈裟まで憎いと言ったところだが、中曽根と同じ海軍経理学校短期現役士官か。その記憶がどこまで確かなのか分からんが、「軍靴の音を聞こえる」人たちにとって、都合の良さそうな語り部ではある様だ、男色と強姦はあっただろうが、人殺しのやり方を教えるとか言って、イキナリ同じ兵士の頸動脈を切ってしまうなんてことがあるんかいな。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2015年12月31日Thu [00:59] ミクロネシア  

玉砕の島々

玉砕の島々玉砕の島々
平塚 柾緒

洋泉社 2015-01-22
売り上げランキング : 377977

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


これも天皇パラオ訪問効果本だろうけど、ムックや概説本に多く携わっている太平洋戦争研究会主宰の人か。おそらく今までの蓄積で本を書けるんだろうし、これもそのクチなのだろうが、実際の戦闘経験者で、証言が取れる人はもう限られているだろうし、玉砕の地なら尚更である。この関連で最近出た新書2冊は日本と現地の人の違いあれ、共に「民」を主体にしたものだったが、戦争というものに焦点を置くのであれば、やはり軍、その悲惨さを伝えたいのなら「兵」が主体になろう。兵は加害者であり、被害者であるという二面性を有するのだが、玉砕とは正にそれを具現化したものか。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2015年12月17日Thu [01:46] ミクロネシア  

忘れられた島々「南洋群島」の現代史

忘れられた島々 「南洋群島」の現代史 (平凡社新書)忘れられた島々 「南洋群島」の現代史 (平凡社新書)
井上 亮

平凡社 2015-08-13
売り上げランキング : 26308

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


著者は日経の皇室担当記者で、「富田メモ」スクープの人らしい。天皇パラオ訪問関連での取材が元かもしれんが、富田メモ同様に、皇室サイドからの南洋群島親日言説ブレーキなのかな。著者は現地の親日感情について、戦後のアメリカが新自由主義策をとったので、経済が放置され、停滞した為に、アメリカより日本の方がマシなところがあるという部分に求めている。昨日読んだ楊梅英のモンゴル人にとって日本より中国の方が残虐とか、台湾人の「狗が去って豚が来た」と程度は違うが類似の話か。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2015年06月05日Fri [09:31] ミクロネシア  

南太平洋のサンゴ島を掘る

南太平洋のサンゴ島を掘る: 女性考古学者の謎解き (フィールドワーク選書 4)南太平洋のサンゴ島を掘る: 女性考古学者の謎解き (フィールドワーク選書 4)
印東 道子

臨川書店 2014-03-04
売り上げランキング : 883784

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


フィールドワーク選書の編者によるものだが、著者は考古学者。紙と鉛筆さえあれば調査ができる文化人類学者と違って、考古学者は許認可など事前準備が大変だとのこと。南太平洋の島で発掘調査というのも、考古学のイメージではないのだが、むしろ草刈り場になっていない故、新発見がある様だ。かつて著者はブタはヨーロッパ移民が持ち込んだものという説をとっていたそうだが、古い地層からブタの歯が発掘されたことにより、その説が覆させらたらしい。ブタの生息地域というのはよく知らんが、陸続きの時代にニューギニア辺りから持ち込まれたのだろうか。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2014年11月02日Sun [08:15] ミクロネシア  

南太平洋の剛腕投手

南太平洋の剛腕投手―日系ミクロネシア人の波瀾万丈南太平洋の剛腕投手―日系ミクロネシア人の波瀾万丈
近藤 節夫

現代書館 2014-08
売り上げランキング : 500681

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


その死の一月前に来日してロッテの試合で始球式を行い佐々木信也と高橋ユニオンズで同僚だったという日系ミクロネシア人投手いついては色々と報道があっただろうが、知らんかった。湘南高校で佐々木の先輩であったと自称していたそうだが、その記録はなく、著者が調べたところ、かつて湘南中学内に私立中学が併設されていた事があったらしい。これは湘南を不合格になった陸軍将校の息子を救済する為に同じカリキュラムで授業を行う学校を作ったとのことだが、中国の大学内学院みたいな話が日本でもあったのか。ちなみにそこの卒業生名簿にもこの主人公の名前はなく、佐々木もその事実を否定した様だ。そうした毀誉褒貶のある人物であったそうだが、ミクロネシアでは実業家として成功し、酋長も務めた大人物であったらしい。ミクロネシア連邦と関係が深かった森元首相や佐々木信也と高橋ユニオンズのエピソードなども興味深い。近鉄球団誕生時に実施された分配ドラフトは高橋ユニオンズ消滅時に前例があったのか。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2012年02月01日Wed [23:43] ミクロネシア | 本・雑誌 |読書メモ  

日本帝国と委任統治

日本帝国と委任統治 -南洋群島をめぐる国際政治 1914-1947-日本帝国と委任統治 -南洋群島をめぐる国際政治 1914-1947-
等松 春夫

名古屋大学出版会 2011-12-26
売り上げランキング : 396000

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


これも博論ものだが、オックスフォード大哲学博士号ということで原文英語。当初英国で出版するつもりが、出版事情の悪化により、セルフ翻訳で日本での出版に切り替えたが、更に日本でも出版状況が悪くなったとのことで、ようやく十二年目に日の目を見たというものらしい。まあこの種の本は出版状況以前にどっからカネを引き出せるかにかかっているかと思うけど、防衛大にも出版助成の制度があるのか。テーマ的には南洋諸島なんだけど、当地の話が出てくることはほとんどなく、一次史料の発掘に手を尽くした著者も実際に南洋へ赴いたことは無いのかもしれない。国連を脱退した日本がなお国連の委任統治で南洋を治めていたのも不思議だが、それ以前に国連が一国に統治を委任するというシステムがよく分からんかったのだが、要は第一次大戦に敗れたドイツの植民地を占領した銘銘の国がそのまま委任されたという話であって、ドイツに返還しようじゃないかという動きもあった様だ。日本では一旦ドイツに返還した上で買収という案もあったらしいが、結局ドイツも敗れ、日本も敗れたので、最後に占領したアメリカがいただきという形で現在に続くのだが、元々狙っていたアメリカも結局高く付いたのか。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2010年08月27日Fri [04:09] ミクロネシア | 本・雑誌 |読書メモ  

南の島の日本人

南の島の日本人―もうひとつの戦後史南の島の日本人―もうひとつの戦後史
小林 泉

産経新聞出版 2010-07
売り上げランキング : 8698

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


毎年恒例の出版界終戦商戦も各社出揃った感じだが、これは如何にも産経らしい戦後史。フジモリが初の日系人大統領だと騒がれた時に、ミクロネシア連邦初代大統領トシヲ・ナカヤマは苦い顔をしたとのことだが、そのナカヤマ氏ももう鬼籍に入られたか。ミクロネシア連邦にはもう一人有名な日系人がいて、それが元プロ野球選手だったアイザワ・ススム氏。高橋ユニオンズで佐々木信也と同期だったというから、その勇姿を記憶している人は少ないかと思うが、こちらもナカヤマ氏と同じ75歳で亡くなったらしい。アイザワ氏は伝統大酋長という肩書きを持ち、これはある意味大統領より位が上なのだそうだが、NHKが「酋長」という肩書きは放送コードに引っかかるから「チーフ」に代えさせてくれと言ってきたものの、「伝統大酋長」に誇りを持っていた氏は、それを拒否し、結局、取材自体が消滅したなんてこともあったらしい。フジモリの末路を思えば、この二人こそ、大和魂を持った権力者ということになるのだが、いかんせんミクロネシア連邦だとペルーにすら太刀打ち出来ない国の認知度。今でも国民の5人に1人は日本人の血をひいているとのことだが、この国もアメリカとの「自由連合」関係があるから、アメリカ行きを目指す中国人が結構入ってきている様だ。同じく「自由連合国」である「お隣のマーシャル諸島などは駐日大使館で在日中国人に市民権の投売りまでやっていたのだけど、マーシャル諸島のアマタ・カブアという初代大統領も日系人だそうで、独立国の時期的にはこちらの方がナカヤマ氏より早い大統領就任になるらしい。連ホウが将来初の中華系日本首相になるとか、中国では盛り上がっているみおたいだけど、陸培春だったか、莫邦富だったか忘れたが、羽田孜は羽田=秦だから、日本発初の中華系大統領だとか書いていたことを思い出した。となると「和製アメリカン・ドリーム」のロッキー羽田もその実「中華製アメリカン・ドリーム」なのかね。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

書簡に託した『染木煦のミクロネジア紀行』書簡に託した『染木煦のミクロネジア紀行』
染木 煦

求龍堂 2008-04
売り上げランキング : 561762

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


この染木煦という人は全く知らなかったのだが、画家で民俗学者としても活躍した人らしい。前に読んだ「南洋の和製ゴーギャン」たちを扱った本にその名前が出ていたのかもしれないが、その企画展に展示するために、遺族がアトリエを整理したところ、この日記が出てきたのだという。版元の求龍堂は美術出版の老舗らしい。戦前戦中は画家として暮らしていた様だが、さすがに戦後は長く私立校で美術教師をしたそうだ。定年後になってから木版画などを手掛け、七十を過ぎてからシルクロードを旅したりして、昭和天皇の前年に生まれ、前年に亡くなった人とのこと。その作品を見るとかなり現代風なのだが、当時の風貌もイマ風な感じ。昭和のこの時代、アーティストにとっては、満洲より南洋の方が魅力的ではあったのだろう。肝心の日記の方は、まあ史料としては貴重なものといったところ。チャモロ人よりカナカ人の方がずる賢いか。実際にどうだったのかは分からんが、モデルの女性に性的魅力を感じた様な記述は見られない。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2008年10月18日Sat [22:06] ミクロネシア | 本・雑誌 |感想  

南海漂蕩 

南海漂蕩―ミクロネシアに魅せられた土方久功・杉浦佐助・中島敦南海漂蕩―ミクロネシアに魅せられた土方久功・杉浦佐助・中島敦
岡谷 公二

冨山房インターナショナル 2007-12
売り上げランキング : 497619

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


冨山房の本も珍しいけど、副題に「ミクロネシアに魅せられた、土方久助 杉浦佐助 中島敦」とあって、中島以外の人はよく知らなかった。著者は美学畑の人らしく、そこにランボーやゴーギャンと重ねあわせたりしているのだが、西洋には西欧文明を否定して、南方の「楽園」を目指した芸術家は枚挙にいとまがないとのこと。その背景には、ユートピア思想であったり、帝国主義の勢力圏といった、西欧文明の勝手な論理もあるのだが、同じ様に南洋を勢力化においた戦前日本には、そうした例はあまりみられないとしている。「野蛮」を裏返しして、「理想」に転化させた西欧人に対して、「野蛮」と「文明」の差異に無頓着であった後発帝国主義の日本人の芸術家という図式で捉えることも可能かと思うのだが、「芸術」そのものが、西欧文明を模倣することであった時代においては、「野蛮」は発見するということは、自分たちを発見することであったのかもしれない。その少ない系譜の代表的な人物がこの3人ということなのだが、それも、芸術的動機というより、あくまで個人的事情があっての渡航といった感はある。少なくとも、当時の事情においては、作品なり記録が残っている人たちというのは、公的な評価があった人たちということであろう。まだまだ「野蛮」を実践していた人が埋もれている可能性はあると思う。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2008年05月11日Sun [22:02] ミクロネシア | 本・雑誌 |読書メモ  

ミクロネシア 

ミクロネシア―小さな島々の自立への挑戦 (アジア太平洋研究選書 6)ミクロネシア―小さな島々の自立への挑戦 (アジア太平洋研究選書 6)
(2007/11)
松島 泰勝

商品詳細を見る


早稲田も出版の方では東大はもちろん、慶應にも大きく水を空けられている様だが、これも例によって「生徒1流、教師3流」の弊害なのかもしらん。慶應出版会も慶應卒の著者ばっかだが、早稲田出版部は早稲田卒に加え、早稲田教員著者の自給自足が多い。自分の読む本の著者をみても、早稲田はマスコミ系では慶應に圧勝しながらも、研究系では完敗している感じ。自前の研究者を育てる必要があるのかもしらんが、この著者も早稲田卒ながら、在外大使館調査員を経て東海大海洋学部准教授という人なのだとか。この地域を専門にしている人は文化人類学系とかが多そうだが、著者は経済方面の様で、「ミクロネシアの中国・台湾」という章もあって、これは調査員時代に調査させられたテーマなのかもしれない。この地域が中台の草刈場になっていることは知られていることだが、日本のODAがその威力を発揮できる数少ない地域であるだけに、こうした「政治的バラマキ」文化に蝕まれていくのも複雑なところである。とはいえ、著者が政府の代弁者ではないことは、石垣島出身(沖縄の離島を転々としているのは親が教員かなんかなのだろうか)という背景からも明白だ。元々沖縄を専門にしている様で、ミクロネシアも沖縄との関連で捉えるという内地の人間には、なかなかできない視点。当然、そこには日本軍は侵略の史観があり、ミクロネシア人の抵抗史観があり、米軍基地経済に依存しながら米国に対する複雑な思いと、沖縄ならではの「連帯性」みたいなものが覗える。しかし、日本支配下で在住「日本人」の六割を沖縄出身者が占めたという話からも分かる様に、そこには植民地の先兵としての「加害者」の視点も必要であろう。著者も「教育者」としてその辺は意識している様だが、「米国」と「日本」に対するアンビバレンスな意識から「解放」されるには、やはり政治的な「束縛」が必要である様だ。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2006年02月09日Thu [02:38] ミクロネシア | 本・雑誌 |読書メモ  

ミクロネシアを知るための58章

ミクロネシアを知るための58章
印東 道子
明石書店 (2005/11)



次にどこが出るか予想がつかない「知るためのシリーズ」着々と世界制覇が進んでいる様だが、「グレナダ編」とか「サントメ編」とかまで出たら、国別になっているここのジャンル一覧がパンクしそうで怖い(某社で別にやっている方はパンクした)。てな訳で、これは「ミクロネシア編」。ここにはミクロネシア連邦という連邦国家があるが、「ミクロネシア」には他にマーシャル諸島とパラオという二つの独立国と、サイパン擁する信託統治の北マリアナ連邦。そして米領のグアムがある。私は勝手にオセアニアだと思い込んでいたがナウルとキリバスもミクロネシアらしい。まあこの地域の研究は一に文化人類学、二に文化人類学、三、四がなくて、五に戦史を含む「南洋」研究、六に観光学といったところなので、この本もそうした研究者の傾向を反映した内容となっている。経済はこの地域の「異端」であるナウルが登場するが、このシリーズ定番の文学・映画はナシ。さすがに作家が皆無ということはなさそうだが、映画は本当に皆無かもしれん。ちょっと気になる。ということで「社会派」の私は3分の2くらいまではイマイチ興味が持てなかったが、「カヴァ」が苦いという意味だとか、「タトゥー」の語源がタヒチとかは豆知識ゲットだ。そして、最後の方の「南洋」系の話は面白い。パラオのクニオ・ナカムラは有名だが、他にもミクロネシア連邦のトシオ・ナカヤマと、マーシャル諸島のアマタ・カブアという両国の初代大統領は共に日系人だという。私はトシオとクニオを混同していたが、そもそも名字が違うし、おまけに国まで違うじゃねえか。お恥ずかしい限りである。しかし、パラオの人口の10-15%が日系人ってホントかよ。それはこの国が母系性社会だからというのは、なんだか説得力がある様で、腑に落ちない気もする。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑