ご存知「皇室ことば」の元内閣参与の本。曽我さん担当で顔が売れる様になったが、元々大蔵キャリアで、官房審議官までした人らしい。それが突然、ウズベキスタン大使になったのは、「女性」であったことと、ダンナ(中山成彬)が関係あるんであろう。今は早稲田の客員でヒマになったのか、4年経って、ようやく「大使退官記念もの」の出版の運びとなった。大使ものは、当たらず障らずの「友好バンザイ」路線と相場が決まっているが、最近は自己顕示欲の塊の様な人や、どう考えてもキッチーな人も出てきて、面白くなってきた。もっとも「皇室ことば」がそんな連中の仲間入りするはずはなく、例え相手がカリモフであっても、外交儀礼に則った敬意を表している。しかし、当たり障りのないテキトーな国に「女性大使」を送り込むという外務省の目論みは外れ、任期中にいきなり兼任国のタジキスタンで日本人拉致事件が起こったり、9.11があったり、それで隣国アフガニスタン攻撃の為、米軍がウズベキスタンに基地を設け、戦争に巻き込まれるなんてややこしいことなってしまった。その辺の経緯は詳しく書かれている....わけはなく、緊迫感ゼロの外交交渉がさわりだけ。何でも困った時はイリジウム電話でダンナに相談したとか。技術者拉致事件については当然の如く「事実」として定着している身代金支払いには触れない。政府の協力者にお金を払ったという誹謗があるが、それは違う、皆親身にやってくれたとお茶を濁す。いや、みんなが知りたいのは「犯人」にカネを払ったかどうかなのに。まあ、この辺の口の堅さが「拉致家族担当」に抜てきされた理由とも言えるだろう。家族を連れて返るために、地村さんと蓮池さんを平壌に迎えに行かすと約束したのは、この人だと北は主張しているが、もちろん「皇室ことば」は微笑して語らずだ。同じ様に突然外交の現場に立たされた真紀子とは、同じお嬢様育ちでも、やはり人間の質が違う。



