世界読書旅
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■ ウズベキスタンの桜
2006年02月09日 (木) 01:27 * 編集 *
ウズベキスタンの桜
ウズベキスタンの桜
posted with amazlet on 06.02.09
中山 恭子
KTC中央出版 (2005/11)


ご存知「皇室ことば」の元内閣参与の本。曽我さん担当で顔が売れる様になったが、元々大蔵キャリアで、官房審議官までした人らしい。それが突然、ウズベキスタン大使になったのは、「女性」であったことと、ダンナ(中山成彬)が関係あるんであろう。今は早稲田の客員でヒマになったのか、4年経って、ようやく「大使退官記念もの」の出版の運びとなった。大使ものは、当たらず障らずの「友好バンザイ」路線と相場が決まっているが、最近は自己顕示欲の塊の様な人や、どう考えてもキッチーな人も出てきて、面白くなってきた。もっとも「皇室ことば」がそんな連中の仲間入りするはずはなく、例え相手がカリモフであっても、外交儀礼に則った敬意を表している。しかし、当たり障りのないテキトーな国に「女性大使」を送り込むという外務省の目論みは外れ、任期中にいきなり兼任国のタジキスタンで日本人拉致事件が起こったり、9.11があったり、それで隣国アフガニスタン攻撃の為、米軍がウズベキスタンに基地を設け、戦争に巻き込まれるなんてややこしいことなってしまった。その辺の経緯は詳しく書かれている....わけはなく、緊迫感ゼロの外交交渉がさわりだけ。何でも困った時はイリジウム電話でダンナに相談したとか。技術者拉致事件については当然の如く「事実」として定着している身代金支払いには触れない。政府の協力者にお金を払ったという誹謗があるが、それは違う、皆親身にやってくれたとお茶を濁す。いや、みんなが知りたいのは「犯人」にカネを払ったかどうかなのに。まあ、この辺の口の堅さが「拉致家族担当」に抜てきされた理由とも言えるだろう。家族を連れて返るために、地村さんと蓮池さんを平壌に迎えに行かすと約束したのは、この人だと北は主張しているが、もちろん「皇室ことば」は微笑して語らずだ。同じ様に突然外交の現場に立たされた真紀子とは、同じお嬢様育ちでも、やはり人間の質が違う。
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■ ウズベキスタン
2005年10月12日 (水) 03:09 * 編集 *
4789300382ウズベキスタン―民族・歴史・国家
高橋 巌根

創土社 2005-08
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副題が「民族・歴史・国家」で、表紙の感じからしてもウズベキスタン入門書っぽいが、これは博士論文もの。著者のテーマはナショナリズムにあった様だが、ソ連時代がメインになっていてこれは貴重な本である。言うまでもなく、ソ連時代は民族ナショナリズムが政府によって排され、民衆によって隠されていた時代であったが、「綿花事件」など共産主義と民族主義の間に芽生えた矛盾が引き起こした事例についても詳しい。著者によると、現在のウズベキスタンの国家ナショナリズムは弱く、それには多数のロシア人を含む複雑な民族構成と、旧共産党の流れを汲むカリモフ大統領の政策が影響しているという。最近は国民の統合の象徴としてティムールを持ち出しているが、「国民の神話」となるにはまだ時間がかかりそうだ。また、先月出版の本という事で、最後に「アンディジャン事件」というホットな話題を急遽追加してある。日本でニュースを視た限りでは、その背景がイマイチよく分からなかったのが、著者によると複数の起因説があるらしい。これも旧ソ連ばりの謎に包まれた事例だ。もっとも映像付きで日本で知る事が出来る様になったのだから、そのメディアの露出ぶりに反して、頻発するこの種の事件は未だ報道が規制される某大国とはえらい違いだ。
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