2016年07月22日Fri [03:09] グアテマラ  

火の山のマリア

映画
火の山のマリア [DVD]火の山のマリア [DVD]

ギャガ 2016-09-02
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文芸座

母は娘との絆を保つためにスペイン語教育を受けさせないという話は聞いたことがある。


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グアテマラ内戦後 人間の安全保障の挑戦 みんぱく 実践人類学シリーズ (みんぱく実践人類学シリーズ)グアテマラ内戦後 人間の安全保障の挑戦 みんぱく 実践人類学シリーズ (みんぱく実践人類学シリーズ)

明石書店 2009-04-03
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明石の「みんぱく実践人類学シリーズ」全9巻の中で唯一の一国テーマで一冊。それがグアテマラというのも渋いが、近年にJICAのプロジェクトでグアテマラ国特別研修というのが実施されたそうで、東ティモールやアフガニスタンで日本が主導する紛争後の人間の安全保障という命題に、グアテマラを先行ケースとして参考とする必要があったのかもしれない。内戦そのものに関しては現地NGOに説明を丸投げしているのだが、中南米に左翼旋風が巻き起こる中、この国の旧守勢力は健在で、リゴベルタ・メンチュウが大統領選に惨敗したのも記憶に新しいところ。そのリゴベルタ・メンチュウの疑惑を暴いた米国の人類学者に容赦ない批判を浴びせた研究者が編者の一人となっているが、この人が研修の担当であったらしい。メンチュウの疑惑が選挙に影響したのかどうか分からぬが、7割以上を先住民族で占めるこの国で、ボリビアの様な先住民の大統領が誕生しないのも、先住民内のその多様なサブ・グループの存在と無関係ではなかろう。虐殺の記憶が全ての民族に等しくある訳でもなく、有形無形の圧力により軍部に協力せざるを得なかった国民も多いかと思われる。そうした現実を鑑みれば、「民族」や「虐殺の記憶」で国民統合を図るのは、それこそ「真実和解委員会」の様な確固とした受け皿が必要なのだろう。日本がそうした宗教や倫理観に根ざした理念を苦手とし、開発経済の手法を以て生活の安定化を図ることを人間の安全保障とするとするのは、戦後日本の経験則に沿ったものなのだろうが、経済的安定はテロや戦争といった暴力を遠ざけるという定説もサウジや中国などで崩れてきているのだが。

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グローバル化時代を生きるマヤの人々―宗教・文化・社会― (大阪経済大学研究叢書 第 68冊)グローバル化時代を生きるマヤの人々―宗教・文化・社会― (大阪経済大学研究叢書 第 68冊)

明石書店 2010-03-09
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明石の博論ものみたいだけど、大阪経済大学研究叢書というシリーズものだったのか。もう68冊も出ているそうだが、明石は自前の出版会がないところの看板貸しも結構あるな。ということで、著者は大阪経済大学の教授なのだが、60年代にエルサルバドルで働いたりするなど社会人から30代後半になって研究者の道に進み、今回めでたく還暦すぎての博士号取得と相成った様だ。博論のテーマがどれだったのか分からぬが、今までの論文まとめの如く、独立したテーマで区切られている。宗教儀式関連が第1部でこちらが専門と思われる。グローバル化関連としては先住民へのプロテスタント信仰浸透などもあるが、第2部のにまとめられておて、先住民復興運動、アメリカ、メキシコへのトランスナショナルな移動、そしてロサンゼルスの事例研究があり、最後のLAフィールドワークが一番興味深い。ロス辺りだと、ヒスパニックもメキシコ系が圧倒的なので、マヤ系との差異は第三者には可視化が難しいのだが、集住地や職業分布も微妙に違っていて、ロス暴動でアフリカ系と一緒に韓国系と衝突したのはグアテマラ系であったことは当時も指摘されていた。それは韓国系オーナーの縫製工場や店に雇われ、間借りし、割高な商品を買わされているという不満が鬱積してのものだったが、縫製工場が海外工場より米国内での零細工場の方が競争力を持つという仕組みは生産流通コストというよりも、移り変りが激しい流行に小回りに対処できるからか。韓国系が難なく進出できるのも、本国で同じ形態のビジネスが既に発達していたからではあろう。サラリーマン社会になって久しい日本では海外移住しても起業スキルが足りない訳で、中国、韓国系の移民が圧倒的になるのも単に経済格差の問題だけではなかろう。その点、資本もスキルもないグアテマラ人移民の行く末は移民社会の最下層に潜る道しかないのだが、グアテマラの韓国人移民の誘拐が相次いでいるニュースなどに接すると、何か米国での両者の関係が影を落としているのではないかとも疑ってしまう。

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2009年03月24日Tue [22:59] グアテマラ | 本・雑誌 |読書感想  

グアテマラの弟

グアテマラの弟グアテマラの弟
片桐 はいり

幻冬舎 2007-06
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片桐はいりという人は「あの人は今」的存在なのかと思っていたのだが、地道に演劇活動を続けてらっしゃるみたい。「かもめ食堂」に出てたのは思い出したが、そのときのフィンランド・エッセイを出したというのも知らなかった。そしてグアテマラに弟がいるなんてことも知らんかったが、アンティグアのスペイン語学校校長とデキてしまった日本人のことは噂に聞いたことがある。というか、その「図書館」を見学に行った覚えがある。もちろん、それが片桐はいりの弟だなんてことは知らなかったのだが、当時は片桐はいりなんて存在を知っていたかどうか怪しいのだが、この人がブレイクしたのは何時の時代だったか。そんな著者がグアテマラの弟に会いに行く話なのだが、タレント本だし、オビに「ムーチョグラシアス!アシタ・マニャーナ、アミーゴ!」とか書いてあるしで、全く期待せずに読んだのだが、これが意外に相当面白いものだった。本人は演劇人で、現国が得意だったそうだから、自力で書く力はあるのだろうが、今後も「エッセイスト」として自立できるのではないかと思わせる表現力は感じた。「家族」と「成長」という人生の根源的なテーマをこれほど分かりやすく表現するのは、さすが女優といったところだろう。著者自身は結婚していない様だが。おそらくは弟さんの結婚の形に理想をみているのではなかろうか。そうなると、ヤクザな芸能界で伴侶を見つけるのは難しそうだし、一般人との結婚は妥協が続かないかもしれない。もっとも日々、人生を演じている演劇人が結婚する必要などはなかろう。それにしても、アンティグアにマックが出来たのか。ポヨカンは懐かしい。ケンタを駆逐したのなら大したものだ。

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グアテマラを知るための65章 (エリア・スタディーズ)グアテマラを知るための65章 (エリア・スタディーズ)
(2006/09)
桜井 三枝子

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これで中米6カ国が完了した「知るためのシリーズ」、一冊にまとめられてしまったエルサル、ホンジュラス、ニカラグアより、グアテマラは格上ということになるんだろうが、パナマやコスタリカより刊行が遅れたのは、やはり、三番手の知名度ということなのだろうか。それにしても残されたベリーズはここでもやはり中米の異端扱いか。しかし、グアテマラというと旅人にとっては、この地域ナンバーワンの知名度を誇る。それも、この国の先住民人口の割合が突出しているところによるのだが、数年前に不幸な事件があってからは、すっかり「西欧風」の観光を売り込んでるコスタリカに、その座を脅かされている様だ。とはいえ、バックパッカーにとっては、「アンティグアのスペイン語学校」という中南米旅行の関門みたいな所があるので、その座は揺ぎ無い。かつては在グアテマラ米大使館という、アメリカビザ取得の穴場も有名だったのだが、こういう時代になってしまうと、それも昔話なのかもしれない。さて、この本なのだが、歴史、政治、文化、経済をちゃんと押さえているものの、編者の意向なのか、日本人観光客を襲った「不幸な事件」も、リゴベルタ・メンチュウも言及はなしなので、ちょっと勘繰りたくもなる。マヤ文化をはじめ、先住民に非常に好意的なので、これらがマイナスイメージになることを嫌ったのだろうか。リゴベルタ・メンチュウについては現地の先住民からも批判の声が挙がっていると聞いているが、やはり高金素梅の類いなのか。まあ、知られざるジャポニスト作家のカリーリョやアンティグアの写真家、屋須弘平の方が、周知されるべき人物であることは間違いない。最後の章が「グアテマラの交通事情」というのも変な締めだ。あのボンネット・バスがまだ現役バリバリだというのは嬉しい様な気もするが、グアテマラの車掌の物真似が、その昔、私の十八番だったことを思い出した。そんなもんを宴会で披露しても、ここでは誰も理解してくれないだろうけど。

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2005年09月06日Tue [02:59] グアテマラ | 本・雑誌 |読書ノウト  

風 エル・ヴィエント

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風エル・ヴィエント―内戦の傷跡を深く残すマヤ人の集落を訪ねて
宮西 照夫

クリエイツかもがわ 2005-07
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著者は精神科医で、相当マヤに入れ込んでいるらしい。この本は自作の小説と内戦(軍による殺戮)による被害者のPTSD聞きとり調査の2部構成になっている。でも、ハッキリ言って小説はやめといた方が良かったと思う。第2部は第1部よりは読めるが、調査報告なので、読み物として面白いものではない。ただ、数年前の日本人観光客殺害事件の背景がちょっと見えてきた。あと75%のこどもが幻覚キノコをヤッテいるという事には驚いた。それもみんなでキノコパーティーをしてハイになるというから凄い。著者はそこで幻覚を見て暴れ出す子どもたちと一緒になり、陶酔感に浸ったこどもたちの顔を見て安堵する。しかし、オトナならキノコくらいはいいと思うが、コドモはヤバくないのか?医者がいいと言ってるからいいのな。

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