2015年10月12日Mon [23:01] バヌアツ  

南太平洋の伝統医療とむきあう

南太平洋の伝統医療とむきあう: マラリア対策の現場から (フィールドワーク選書 20)南太平洋の伝統医療とむきあう: マラリア対策の現場から (フィールドワーク選書 20)
白川 千尋

臨川書店 2015-06-05
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フィールドワーク選書。編者の人だが、現在は民博教員ではないらしい。青年隊の出身で、任地のバヌアツをそのまま研究対象にしたとのことだが、当時は文系でほとんど仕事が無かったとのこと。青年隊も基本、要請主義なのだが、要請する側も別に人が欲しい訳ではないし、シニボラと違って、青年はほとんど受け入れ先で相手にされないというのはよく聞く話。それでも民博の博士論文として結実したのなら血税も無駄ではなかったということなのだろうが、その博論にメイキングものという位置づけらしい。伝統医療とはすなわち呪術のことなのだが、実際に身を持って体験するには無心でないと難しいか。現地では薬草ハンターとも思われていた様だが、アマゾンに限らず、その手の輩は世界中の「秘境」に出没しているのだろう。

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2005年08月21日Sun [01:32] バヌアツ | 本・雑誌 |読書メモ  

反・ポストコロニアル人類学

4894891042反・ポストコロニアル人類学―ポストコロニアルを生きるメラネシア
吉岡 政徳

風響社 2005-01
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「反」と「ポストコロニアル人類学」の間に・が付いているのが気になるが、ポストコロニアル人類学を批判を目的としながらも、その前段階であったコロニアル人類学に回帰するのではなく、ポストコロニアル派に徹底批判される「本質主義者」をも包括した「ポスト・ポストコロニアル人類学」の展望を見据えた論文集。というと何やら難解な本に聞こえるが、著者がその手がかりとして用いているのがヴァヌアツのフィールドワークなので、表事情もよく知られていないヴァヌアツのウラ事情が考察できる貴重な本。かつて英仏共同統治であった歴史的経緯から、国がフランス派とイギリス派に分かれている事はよく知られているが、それは如何にもコロニアル的思想である。反西洋のポストコロニアル派にメラネシア一帯でもてはやされているのが「カストム論」。そして著者はその「カストム論」にも再考を試みる。

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