2005年07月21日Thu [23:04] キプロス  

キプロス島歴史散歩

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澁澤 幸子

新潮社 2005-05-24
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南北朝鮮を残して、分断国家が次々と統一される中、首都を隔てる「壁」が未だ健在のキプロス。南がEUに加盟したりするくらいだから、すっかり紛争モードとは縁遠くなってしまったが、ちゃんと国連軍も駐留しているのだ。そんな貴重な国キプロスが主題の珍しい本だが、著者がトルコプロパーで、北キプロスから入るというのもまた珍しい。そのとったりとられたりの複雑怪奇な歴史物語も興味深いが、読みどころは後半の「アジア人女性がキプロスで一人旅をするということ」。総じて言えば、著者は北には良い印象、南にはイヤな印象を持った様だが、日本人がアジアの辺境と、ヨーロッパの辺境を旅すれば、似た様な感慨を抱くのではなかろうか。こんな小さな島がアジアとヨーロッパに分かれているというのも凄いが、あとがきが全て民族問題に当てられているのをみると、著者にもその辺りに思うところがあったのだろう。

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