2017年05月19日Fri [04:54] ロシア  

陽明丸と800人の子供たち

陽明丸と800人の子供たち陽明丸と800人の子供たち
北室 南苑

並木書房 2017-04-06
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よく似たポーランド孤児の話と混同される事もあるみたいだが、こちらはロシアの子ども達を革命の混乱から日本の船でアメリカに避難させたもの。ポーランドの話の本ももポーランド側からのアプローチでということであった様な気がしたが、こちらも篆刻家である著者がサンクトペテルブルグで個展を開いた際にロシア人女性から話を切り出されてという形になっている。大人の難民は厄介者にされるが、子ども達は歓迎というのは今でも同じ構図であるのだが、人道ツールとして子どもを使うのは運動の基本でもある。100年も前の話なので、どういう力学が働いたのかはよく分からん。

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2017年05月04日Thu [05:37] ロシア  

対ロ平和的積極外交 

対ロ平和的積極外交対ロ平和的積極外交
小町 恭士

中央公論新社 2017-03-08
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大使ものであるが、ロシア・スクールの著者はオランダ、タイの大使で上がり。モスクワは3期計8年だったらしい。前東宮大夫でウィキもあったのだが、ソビエト課長からロシア課長に横すべりし、真紀子に更迭の更迭されたりといった人らしい。同期に田中均と天木直人か。となると良心派の方だったのかな。モスクワ勤務時代の話はあまりなく、ほとんどが本省での交渉話。宗男みたいに真紀子への恨み節を書いている訳ではないが、経歴から察するように真面目な性格なのか、あまり面白いものではない。ソ連崩壊前後の混乱期が日本のチャンスであったということはたしかだろうが、ゴルビー来日での交渉はロシア共和国の監視役がいて、ロシアを差し置いてソ連と領土取引させないという状態だったしい。とはいえ二島であれば、出すもの次第であったのもたしかみたいで、獲るものは獲っておいた方が良かったのかもしれん。プーチンなら韓国みたいに政権が変わったからと、反故にすることはなかろう。

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2017年05月02日Tue [05:16] ロシア  

ロシアとはどういう国か?

ロシアとはどういう国か? (時空旅人別冊)ロシアとはどういう国か? (時空旅人別冊)

三栄書房 2017-03-10
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「時空旅人」というの雑誌は全然知らんのだが、趣味情報誌とのこと。宗男のインタビューがあって、下斗米伸夫に岩下明裕も寄稿しているのだが、海軍プラモやマトリョーシカのカタログが付いていたりする。王朝話や日露戦争話などもあるのだが、こんなんで、商品が売れるのか。ロシアとはどういう国か?となると今のプーチン・ロシアを解説しなければならんのだろうに。ガスくらいしか売り物がないからなのか僅か2ページだけである、宗男は真紀子恨み節だけど、岩下と二島返還タッグだから、あまり新味はない。

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2017年04月19日Wed [05:25] ロシア  

ロシア極東秘境を歩く

ロシア極東 秘境を歩くロシア極東 秘境を歩く
相原 秀起

北海道大学出版会 2016-11-30
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北大出版会だが、北新記者の新聞連載記事集である。著者は北大出身だそうだが、ユジノ・サハリンスク支局駐在だったらしい。DVDも出ている様だ。樺太国境の標石の話は前に別の本で読んだが、同じ著者なのかな。根室市が標石を展示する為に、政府に伺いを立てたところ、根室市のご判断でとの回答だったとのこと。なるほど、政府が関与すると、日本はまだ北樺太の領土返還要求している、或いは買取り要求があるという印象を与えかねないか。北千島では北方領土みたいに注目もされず、開発も遅れているので、住民から日本は北千島の返還要求もしてくれないかと、半ば本気で言われたらしい。

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2017年04月16日Sun [04:55] ロシア  

ロシア革命史入門

ロシア革命史入門 (インターナショナル新書)ロシア革命史入門 (インターナショナル新書)
広瀬 隆

集英社インターナショナル 2017-02-07
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インターナショナル新書というから、新左翼系の版元なのかと思ったら、集英社インターナショナルか。集英社新書自体が新書界では岩波や平凡社と並ぶ最左派に位置しているけど、集英社インターナショナルは逆ベクトルなのかな。広瀬隆だから、予想はしていたけど、やはりユダヤ陰謀論のロシア革命史だった。人口が5%以下なのに幹部の52%がユダヤ系というのは本人の認識とは別の血統論だろうし、実践的ユダヤ教徒である者は数人でもいるのか。ノーベル賞受賞者同様、革命派も教育がその要因かと思うが、ハーバードなどアイビーリーグがそうである様にネットワークという点で利点があった事は否定はできない。ヒトラーにしてもスターリンにしても、自らがマジョリティではないというアンビバレントな意識はあったろうが、その辺がユダヤ人の異質性に敏感であった要因か。

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2017年04月14日Fri [04:42] ロシア  

軍事大国ロシア

軍事大国ロシア軍事大国ロシア
小泉 悠

作品社 2016-04-21
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軍事大国ロシアは軍事大国ソ連の延長線上にあることは分かった。冷戦終わって、ソ連が崩壊しても、軍の影響力は日本の様に徹底武装解除して、憲法で明記させない限り殺ぐことはできないか。ソ連崩壊後もロシアはずっと戦争してきた訳だし、現在でも進行中なのだから、そういう訳にもいかんだろうし、軍事産業は巨大で、資源に次ぐ稼ぎ頭である。戦争放棄だの平和憲法だのは大国には無縁の話で、それがあっては大国ではないのだが、一時、酷いことになっていた軍が敬意を引き続き国民から受けているのは「歴史教育」もさることながら、敵の存在が共通認識としてあるのだろう。ロシアで陰謀論がもてはやされているそうだが、それもそうした精神風土ならではと思う。

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2017年04月13日Thu [04:27] ロシア  

シベリア抑留

シベリア抑留 - スターリン独裁下、「収容所群島」の実像 (中公新書)シベリア抑留 - スターリン独裁下、「収容所群島」の実像 (中公新書)
富田 武

中央公論新社 2016-12-19
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「シベリア抑留」もこれで、岩波、中公揃い踏みとなったが。ソ連政治史の人なのか。かつて親ソ連だった人なのかどうか分からんが、一方的なソ連加害者、日本被害者という観点には批判的である。瀬島龍三の労働力差し出し説はハッキリと否定。瀬島が一人で悪者役を背負ったというなら、それはそれで評価せきるのだろうけど、瀬島がシロであるとする学説はあるのか。ドイツ兵捕虜にしても、日本人抑留者にしても、実態以上の凄惨さが語られていた可能性もあるし、語られている以上のものであった可能性もあるのだが、そのひとつの鍵としてアクチブの存在があるか。戦争体験は悲惨だけが一般化されるのだが、そこで思考停止してしまっは何も学ばないのと一緒dえある。

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2017年04月02日Sun [05:59] ロシア  

20世紀ロシア思想史

20世紀ロシア思想史――宗教・革命・言語 (岩波現代全書)20世紀ロシア思想史――宗教・革命・言語 (岩波現代全書)
桑野 隆

岩波書店 2017-02-18
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ソビエト哲学というものは知らんかったが、当然ロシア哲学とは別物か。ロシア思想史に於いてはソビエト哲学もロシア宗教哲学も範疇に含めないことが多いそうだが、近代西洋思想の道から外れたものという位置づけなのだろうか。ソビエト哲学と言うと、マルクスは違っても、レーニンだとかスターリンだとかになるのかと思いきや、それらは政治思想であって、哲学ではないのか。赤色教授養成所は最近その存在を知ったのだが。ソビエト哲学の教授もそこで養成されたらしい。ソビエト哲学というくらいだから、当然党に従う哲学であり、哲学のボリシェビキ化、つまるところマルクス・レーニン主義で武装した哲学ということになるのか。中国もロシアも古い宗教哲学を追放し、哲学に党派性を持たせようととしたのだが、確立されたのは社会主義リアリズムくらいか。

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2017年03月22日Wed [05:57] ロシア  

スターリン批判  1953~56年

スターリン批判 1953~56年――一人の独裁者の死が、いかに20世紀世界を揺り動かしたかスターリン批判 1953~56年――一人の独裁者の死が、いかに20世紀世界を揺り動かしたか
和田 春樹

作品社 2016-06-10
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韓国では村上春樹と並ぶ良心的日本知識人なのだろうが、ソ連が崩壊して北朝鮮に鞍替えしたのが間違いの始まりだったのかな。現代ロシアに言及することはほとんど無くなっているからロシア人に興味があったのではなく、あくまでソ連史であったのだろうが、本来の専門であればいい仕事するのにな。スターリンの最後の執務は金日成からの借金支払い猶予要請を承諾したことだそうだが、その辺にツボがあったのだろうか。スターリンの死に関してこれから決着が付く証拠が出てくるとは思えんが、自然死であったとしても謀殺に近いものであったことは推測できる。その鍵はユダヤ人であることは匂わせているが、その後のスターリン批判の中にその答えは見つからない。中国もまだ公式にスターリン批判じは出していないと思うが、今後スターリン主義がロシア愛国主義と結びついて復活する可能性はあるか。

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2017年03月13日Mon [04:42] ロシア  

異郷に生きる Ⅵ

異郷に生きる〈6〉来日ロシア人の足跡異郷に生きる〈6〉来日ロシア人の足跡
中村 喜和

成文社 2016-10
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来日ロシア人研究会の例会はついに100回の大台に達したのか。ロシア屋さんは減っているのだろうが、絶対数は増えているのかな。二大柱だった文学と社会主義はもうジリ貧だと思うけど、今のモチベーションは経済になるのかな。旧東側どころか、旧ソ連圏でもロシア語はまだ有用なのだろうけど、ロシア語使用が憚れる場面も出てきているか。詳しくは知らんが、来ロ研はソ連時代でもイデオロギーではなく、ロシア文化そのものに惹かれていた人が中心みたいで、故にその多くが亡命者であった来日ロシア人の研究に入っていったのだろう。そして参加者にロシアを教えた在日ロシア人に魅力的な人が多かったのも事実である。それはソ連のイメージとのギャップが更に人間的に感じさせたのだと思う。ブブノワさんなどは伝説化しているが、彼女に告った話まで登場している。六本木の赤ひげアクショーノフ先生は世界的有名人だが、スパイ疑惑についての考察がある。疑惑を払拭しようというか、もう故人なのだから、この辺で止めましょうという感じ。もう一人女医さんでピニロピ先生という人がいたそうだが、こっちの人の話の方が感動的である。

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2017年03月12日Sun [05:31] ロシア  

おいしいロシア

おいしいロシア (コミックエッセイの森)おいしいロシア (コミックエッセイの森)
シベリカ子

イースト・プレス 2016-09-07
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このシリーズね。「ダーリンは外国人」以来、計算できるネタではあるのだろう。片方が動物というのもお約束。的を料理にしているのもポイント高いか。ソ連時代か、崩壊直後くらいなら、面白いネタもあったろうが、サンクトだし、至って普通のヨーロッパか。外人だろうとなんだろうと公共の場で言葉が通じない奴にはロシア語でガミガミというのは共産主義の名残というか大国の病だね。中国でもアメリカでもあるよ。

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2017年03月11日Sat [05:05] ロシア  

宗教・地政学から読むロシア

宗教・地政学から読むロシア 「第三のローマ」をめざすプーチン宗教・地政学から読むロシア 「第三のローマ」をめざすプーチン
下斗米 伸夫

日本経済新聞出版社 2016-09-22
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古儀式派陰謀論みたいな本は前にもあったのだが、ロシア革命にもソ連崩壊にも絡んで、プーチンにもその影がということになれば、それは日本会議みたいなものでは片付けられんだろう。クリミア問題がトルコとの関係性が絡んで、ウクライナもまたユニエイトとの関係性が絡んでくるとなれば宗教がロシアの地殻変動を起こしているとはいえる。たしかにソ連時代でもソ連の最大の問題は政治ではなく宗教であると言われていたものだが、強いロシアの復活の礎となるのはやはりロシア正教しかないか。古儀式派はソビエトの時代を生き延びたというか、むしろソ連だったからこそ影響力を保ち続けたと言えるのだろうが、その野望が「ローマ化」にあるのかどうかは分からない。オウムの様なものは淘汰されているのだろうし、アメリカが力を入れたプロテスタント宣教は成功している様には思えない。やはりナショナリズムの壁は宗教では崩せないと見える。

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