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2021年03月24日Wed [04:17] ロシア  

スターリン時代の記憶 



歴史認識というと、日本ではどうしても、所謂、中韓との「歴史戦」みたいな話になってしまう。奴さんの決め台詞が「ドイツを見習え」だが、歴史認識に普遍性があるなら、ドイツ以外にも歴史認識で見習う対象や批判される対象があって良いはずなのに、そういう話はあまり聞かないな。ロシアでドイツを見習えなんて言われているとも思えんのだが、ソ連或いはスターリンに対する歴史認識に関してはプーチン政権のロシアと齟齬を生じている国が複数ある。ウクライナとかエストニアがロシアはドイツを見習えとかも言わんと思うが、ソ連とナチスはどっちが悪かという問いはあるのだろう。ソ連崩壊以前からスターリン批判、ペレストロイカで歴史認識の変遷はあった訳だが、プーチンが歴史認識を塩漬けにしている観はある。プーチンがソ連的指導者であることはその出自からして当然なのだが、ソ連崩壊後の混乱が、国民の国家否定、西側自由主義の盲目的過信に繋がったと見たフシはあろう。

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2021年03月14日Sun [15:13] ロシア  

ハバーロフスク断想



この文体、既読感があったのだが、先日読んだ未知谷の100年前の詩人の翻訳本の訳者か。その時は100年前の文体に合わせていると思っていたのだが、翻訳でないエッセイも同じか。ソ連時代からモスクワにいて、今はハバロフスクらしいが、これだけ癖があると日本の会社だと使いにくいのではないのだろうか。一貫して現地メディアで働いているらしいので、時が止まっているのかもしれんが、61年生まれだと、80年代に露文にいたのかな。その頃は戦前の露文全盛期の時代を過ごした人が教えていたのかもしれん。どういう経緯でソ連行となったのかも分らんが、イデオロギー要素はあまり感じないので、純粋文学の人なのだろう。可能な限り漢字表記にしてカタカナロシア語ルビというのは戦前のスタイルかもしれんが、戦後のソ連日語人の標準だったのかもしれん。

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2021年03月11日Thu [02:33] ロシア  

新危機の20年 



プーチンは去年20周年だったんだな。その20年より前のエリツィン(未だ変換が上手くできん)時代からの通史。先日読んだベレゾフスキー主体の本もオリガルヒ関係がよく分かっていないとムズかったので、復習的な意味では助かる。下斗米先生はオリガルフ表記だが、この辺はロシア語の発音に則ってるのか、それ以外の理由なのか知識が無いので分らん。下斗米先生がもう一つ拘っているのが古儀式派であり、その本も書いているのだが、他のプーチン本ではその件に触れているのはあまり無いような気もする。むしろ柔道とかの方が多い。いすれにしても古儀式派も柔道もプーチンの本質ではなく、その本質に近いとされているのはやはりKGBキャリアか。良くも悪くもソ連の後継国家としての遺産を活用してきたのが今のロシアで、その遺産を切り売りしてしまった前任者とは対照的ではある。

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2021年03月07日Sun [03:29] ロシア  

ロシアン・ルーレットは逃がさない



本家バズフィーの人ら。プーチン関係は向こうでは習近平なんかよりずっとネタとして大きくて、数も出ているのだろうが、やはりエンタメノンフィクション的にもソ連KGB的なものは今でも需要が高いんだろうな。ただロンドンがリアルで舞台になる時代だが、007は脇役に甘んじるしかない。プーチンも奥の院的存在で、関与があったのかどうか証明は無理。となると、国家権力と持ちつ持たれつのロシア人大富豪がトラブって殺されたという単純なストーリーになってしまう。その主体がプーチンなのかどうかは分らんけど、逆らったら殺す、裏切ったら殺す。邪魔者は殺すというマフィア・イメージに被るところが物語性に富んでいるということなのだろう。昔はブルガリアの件とか、東側でこうした手段は共有されていたのだろうが、ロシア一国主義の秘匿性がより脅威性を増している。

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2021年02月23日Tue [03:03] ロシア  

安倍vs.プーチン 



朝日のロシアプロパーの人。最近、共産党の北方領土アピール運動が進められていたのは韓国から要請された竹島隠しの意味があるんかなと思っていたのだが、単に安倍の失政として北方領土返還に焦点を当ててきただけか。その辺、朝日の「社是」とは一致するんだろうが、安倍としては北方領土より憲法改正だったが、まさか朝日が憲法改正できなかったことを責めるわけにはいかない。もはや二島返還の芽も無い状態である以上、安倍としてはこれまでの主張を下げて妥協点を探るのは意味なかろうし、それをした韓国には裏切られた訳だから、特に支持率とは相関性が無い対露に重きを置くことはなかったろう。それはプーチンも同様で、名目だけの平和条約には意味が無い。ロシアは対中のカードとして日本が対ロ関係を動かすことに怒っているというが、それはロシアも対米、対中を睨んで対日をやっている訳で、日本の重要性が担保されない今は特に変化の必要性は感じて無かろう。

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2021年01月11日Mon [19:20] ロシア  

2時間で逢える日本-ウラジオストク



よく分らん誰得の本なのだが、ウラジオストックの行政筋が作ったものなのだろうか。日本語版は鳥取県みたいだが、ただ延々とロシア人、日本人の作文集が400ページ弱、2段組、オールカラーで続いている。コラム的なものも一切ないのだが、協賛なのか、割当なのか印刷会社とロシア料理屋の広告が載っている。レストラン・キエフは加藤登紀子の店だっかな。スンガリーは屋号か。加藤登紀子も作文出しているのだが、ウラジオストックとは特に関係ない。ていうかキエフもロシアではないのだが、「極東」の「ロシア」人とは極東民族とかユダヤ人以外の人たちだから、べラルースもウクライナもポーランド人も「ロシア人」の範疇というのが共通認識なのか。ユダヤ人らしき人が一人作文書いている外にはウクライナとの共生を訴えている人がいる。さすがにこんだけ「祖国」から離れた地にいたら、言語は無論、文化的にもアイデンティティ的にも共通化するか。日本に来たロシア人は日本スゴイ、ロシアに行った日本人はロシア人親切といった話が多いのだが、戦後の日本女性は教育を受けられた人が少なかったので、ロシアで教育を受けられて幸せだったという人がいたり、日本の兵士はソ連兵と違って、皆教育を受けていて、文字の読み書きができる人もいたんだとか書いているロシア人もいて、人それぞれではある。

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2020年12月25日Fri [03:16] ロシア  

女たちのシベリア抑留 



BSで放送されたものの書籍化らしい。著者もテムジンのPなのだが、放送から4年後に書籍化なのはその間、NHKの戦争証言シリーズを絶え間なく作っていたからか。忘れたが、たしかこの年かに再放送があって、それに合わせて出したのかもしれん。ただ、視たような気もするし、視ていない気もするので、地上波の方で縮小版を視たようなのかもしれん。女性のシベリア抑留はわりと抑留ものによく記述があって、日本領事館勤務だった女性職員がスパイ容疑で抑留された件が有名なのだが、この本では看護婦や芸者などの人たちが登場人物となっている。アクティブとの分断話は男性と同じであるが、アクティブと結ばれ民主同盟に参加した女性抑留者は引き揚げ後の集まりにも一切顔を出すことは無かったという。ソ連に対する憎悪に関しては男性より女性の方が強いのは当然ではあるが、残留者となった女性もいて、解放後はロシア化し、帰国を拒んだという。芸者であったとされる女性であるが、こうした女性はやはりそっとしてあげるのが礼儀ではあろう。

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2020年12月14日Mon [16:09] ロシア  

スパイ関三次郎事件 



序文で、安倍一強政権の暴走ガーと来たので、河出だし、そっち方面の話かと思ったのだが、そうでもなかった。樺太生まれの元毎日記者で、白鳥事件、恵庭事件、ミグ25亡命事件などを北海道で担当し、東京では早大商学部入試漏洩のスクープをとった人らしい。要は年代的にも背景的にも反安倍病になりやすい人ということなのだが、スパイ関三次郎事件は鹿地亘事件と重なると見ているのか。とはいえ、関三次郎は冤罪だとしていないどころか、その非道っぷりをこれでもかと書いており、サハリンで義理の娘となった十四歳の少女を朝鮮人中年男性に嫁として売り飛ばしてまう箇所などもある。サハリン残留朝鮮人と日本人のストーリーは今後整理されるのだろうが、中国の残留孤児を含めこうした外地の敗戦後史の闇は左派も歴史修正主義レッテルで誤魔化せなくなってきているか。レポ船については北海道で研究報道蓄積がある訳だが、CICの関与に関しては稚内の様な地では痕跡が無くなってきているところはあるだろう。今ではもはや取材も困難だが、著者は現役時代に関三次郎本人を含め目ぼしいところのインタビューを取っていた。このままお蔵に置いとくつもりが、安倍政権のお陰で日の目を見たのだから、これもアベの功罪である。

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2020年11月12日Thu [16:53] ロシア  

ハルビン学院の人びと



ユーラシアブックレットを引き継いだ群像社のユーラシア文庫。ブックレットと文庫の中間サイズみたいな感じ。ハルビン学院もブックレット時代に出てた様な気がするがこれは毎日の元モスクワ支局長による新作。学院生でもまだ健在の人はちらほらいるみたいだな。ということで、中国本でなく、ロシア本になるのだが、そもそもハルビン学院は日露協会学校であったし、ロシア語教育を主体とした満洲国の高等教育機関であったので、中国関係なしと言えば無い。中国人は一律「満人」であったのだが、共産党に身を投じた中国人もいたらしく、後に北京で日中の同級生が対面する場面は結構あったらしい。内地留学組は幹部クラスになった者は結構いて、同窓ルートは友好攻勢時代にはよく使われたみたいだが、日本とロシアという重荷を背負って文革、冷戦を生き抜いて来たハルビン学院生は改革開放後に同級生に息子の留学を託したりなんてこともあったらしい。杉原千畝話もあるが、戦後、ロシア語関係の職に就いた学院生は多いみたいで、そこで諜報経験が重視されたという訳でもなさそう。

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2020年11月02日Mon [00:13] ロシア  

ロシア万華鏡



昨日読んだウクライナファンブックの感想とも関係してくるのだが、この有名なロシア文学者夫婦も実は夫の方はポーランド語の人で、妻の方がロシア語プロパーらしい。つまりポーランド語はロシア語でも潰しがきくということなのだが、ロシア語教師、翻訳者としては嫁の方が仕事量は多いのか。ダンナは日本学術会議会員とのこと。NHKのテキストとか、その他諸々の10年分くらいの既出まとめで、訳者あとがきや美術評論(展示会用か)まで雑多な構成。アクーニンの翻訳者として知られているそうだが、アクーニンが有名になってから、知人の日本研究者だと分かったらしい。高橋ブランカという人は名前は前に見たことがあったのだが、こちらもセルビア語とロシア語では汎用性があるのかもしれん。その関連でピリニャークという人が書いた日本の私小説をテーマにした作品のモデルとなった作家は誰かという話が興味深い。知らんかったが、私小説というのは日本で成立した文学ジャンルだそう。ただ、その嚆矢は田山花袋の「蒲団」であることは学生時代に授業で習った記憶はある。「蒲団」のモデルも人生を狂わされたみたいだが、日本人作家と結婚したロシア人女性が私小説で私生活を暴露され別れるに至ったという話のモデルは谷崎か。

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2020年10月22日Thu [22:48] ロシア  

3つの知床岬とサハリン 



昭和電工の技術畑の人らしい。上海に5年ほど勤務したそうで、その時も本を出しているとのこと。趣味は山登りと出版みたいで、今年も1冊出していて、全部、風詠社。文芸社みたいな大手と違って、お得意様には良心的な価格を提示しているのだろうか。1960年生まれで、学生時代から北海道、特に知床に通いつめたとのこと。この時代だと、カニ族っていうやつだろうか。知床旅情はもうちょっと前か。知床を極めるとやはりその先となるのだが、その先は昭和電工社員としては行きづらいだろうから、稚内まで北上してサハリン。山仲間とか北海道仲間は多いみたいで、ツアーを組んだりしている。

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2020年08月20日Thu [00:52] ロシア  

はじめて旅するウラジオストク 


ウラジオ線は5社も就航していたのか。JALが今年2月、ANAが3月と正にコロナ期就航となったのだが、稚内フェリーも含めて、現在、ウラジオ直行できる手段はあるのだろうか。日本から一番近いヨーロッパというキャッチフレーズもあったが、ロシア人がそう自認しているかとというとそれは別。例によっての店ものだが、この中で生き残っている店がどれだけあるか。

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