2017年03月22日Wed [05:57] ロシア  

スターリン批判  1953~56年

スターリン批判 1953~56年――一人の独裁者の死が、いかに20世紀世界を揺り動かしたかスターリン批判 1953~56年――一人の独裁者の死が、いかに20世紀世界を揺り動かしたか
和田 春樹

作品社 2016-06-10
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韓国では村上春樹と並ぶ良心的日本知識人なのだろうが、ソ連が崩壊して北朝鮮に鞍替えしたのが間違いの始まりだったのかな。現代ロシアに言及することはほとんど無くなっているからロシア人に興味があったのではなく、あくまでソ連史であったのだろうが、本来の専門であればいい仕事するのにな。スターリンの最後の執務は金日成からの借金支払い猶予要請を承諾したことだそうだが、その辺にツボがあったのだろうか。スターリンの死に関してこれから決着が付く証拠が出てくるとは思えんが、自然死であったとしても謀殺に近いものであったことは推測できる。その鍵はユダヤ人であることは匂わせているが、その後のスターリン批判の中にその答えは見つからない。中国もまだ公式にスターリン批判じは出していないと思うが、今後スターリン主義がロシア愛国主義と結びついて復活する可能性はあるか。

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2017年03月13日Mon [04:42] ロシア  

異郷に生きる Ⅵ

異郷に生きる〈6〉来日ロシア人の足跡異郷に生きる〈6〉来日ロシア人の足跡
中村 喜和

成文社 2016-10
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来日ロシア人研究会の例会はついに100回の大台に達したのか。ロシア屋さんは減っているのだろうが、絶対数は増えているのかな。二大柱だった文学と社会主義はもうジリ貧だと思うけど、今のモチベーションは経済になるのかな。旧東側どころか、旧ソ連圏でもロシア語はまだ有用なのだろうけど、ロシア語使用が憚れる場面も出てきているか。詳しくは知らんが、来ロ研はソ連時代でもイデオロギーではなく、ロシア文化そのものに惹かれていた人が中心みたいで、故にその多くが亡命者であった来日ロシア人の研究に入っていったのだろう。そして参加者にロシアを教えた在日ロシア人に魅力的な人が多かったのも事実である。それはソ連のイメージとのギャップが更に人間的に感じさせたのだと思う。ブブノワさんなどは伝説化しているが、彼女に告った話まで登場している。六本木の赤ひげアクショーノフ先生は世界的有名人だが、スパイ疑惑についての考察がある。疑惑を払拭しようというか、もう故人なのだから、この辺で止めましょうという感じ。もう一人女医さんでピニロピ先生という人がいたそうだが、こっちの人の話の方が感動的である。

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2017年03月12日Sun [05:31] ロシア  

おいしいロシア

おいしいロシア (コミックエッセイの森)おいしいロシア (コミックエッセイの森)
シベリカ子

イースト・プレス 2016-09-07
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このシリーズね。「ダーリンは外国人」以来、計算できるネタではあるのだろう。片方が動物というのもお約束。的を料理にしているのもポイント高いか。ソ連時代か、崩壊直後くらいなら、面白いネタもあったろうが、サンクトだし、至って普通のヨーロッパか。外人だろうとなんだろうと公共の場で言葉が通じない奴にはロシア語でガミガミというのは共産主義の名残というか大国の病だね。中国でもアメリカでもあるよ。

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2017年03月11日Sat [05:05] ロシア  

宗教・地政学から読むロシア

宗教・地政学から読むロシア 「第三のローマ」をめざすプーチン宗教・地政学から読むロシア 「第三のローマ」をめざすプーチン
下斗米 伸夫

日本経済新聞出版社 2016-09-22
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古儀式派陰謀論みたいな本は前にもあったのだが、ロシア革命にもソ連崩壊にも絡んで、プーチンにもその影がということになれば、それは日本会議みたいなものでは片付けられんだろう。クリミア問題がトルコとの関係性が絡んで、ウクライナもまたユニエイトとの関係性が絡んでくるとなれば宗教がロシアの地殻変動を起こしているとはいえる。たしかにソ連時代でもソ連の最大の問題は政治ではなく宗教であると言われていたものだが、強いロシアの復活の礎となるのはやはりロシア正教しかないか。古儀式派はソビエトの時代を生き延びたというか、むしろソ連だったからこそ影響力を保ち続けたと言えるのだろうが、その野望が「ローマ化」にあるのかどうかは分からない。オウムの様なものは淘汰されているのだろうし、アメリカが力を入れたプロテスタント宣教は成功している様には思えない。やはりナショナリズムの壁は宗教では崩せないと見える。

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2017年02月20日Mon [05:14] ロシア  

証言北方領土交渉

証言 北方領土交渉証言 北方領土交渉
本田 良一

中央公論新社 2016-12-07
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北新の北方領土専門家。レポ船のルポは迫力あったが、一転して、政治交渉史みたいなもの。エリツィンの時に購入のチャンスがあったことはたしかなのだろうが、それが次の政権に引き継がれるという保証は最初から無かった訳で、プーチンが2島返還の示唆をカードとして使っていることは誰しもが分かることか。佐藤優がそこでロシアのエージェントとして動いたのかどうかも分からんが、個人的関係に頼る佐藤らが、どこで2島返還を担保したのかが分からん。小泉が北方領土の話をプーチンにせず、チャイコフスキーだのドストエフスキーだのばかり言ったので、プーチンが怒ったというのもありうる話なのだが、小泉はベルルスコーニに会ったときはソフィア・ローレン、ブッシュにはプレスリーだからそんなものか。

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2017年02月14日Tue [06:11] ロシア  

ソ連という実験

ソ連という実験: 国家が管理する民主主義は可能か (筑摩選書)ソ連という実験: 国家が管理する民主主義は可能か (筑摩選書)
松戸 清裕

筑摩書房 2017-01-12
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今年は革命100周年だからバシバシ出るか。岩波新書も新年第一弾で用意してきたみたいだし。こちらはちくま新書で「ソ連史」を書いた人なので、エース投入なのだけど、記念本とはちょっと違う体裁。著者はソ連の「民主主義」を称賛する立場ではないと断っているのだが、ソ連の民主主義が無かったことにされるのも、資本主義ではなく、民主主義が共産主義に勝利したというロジックが定着しているからであろう。考証の対象が主に70年代であるのは、雪解け後の一番良かった時代として旧ソ連人に記憶されているということもあろう。一般的には生活に余裕が出てくれば、市民意識が向上し、民主主義の欲求が強くなるとされているのだが、今の中国などを見ても、市民が求めているのが果たして民主主義なのかという疑問は生ずる。民主を前面に掲げた六四にしても、共産党自体を否定していた訳ではないし、民主主義の意味するものが自由選挙であったり、言論の自由といったものであれば、国家の管理下でも十分実現するのであろう。最近のシールズではないが、民主主義とは実のところ、民意で体制を破壊することなのかもしれない。成熟した民主主義と非成熟の民主主義双方を包容することができるのが真の民主主義なのか。

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2017年02月07日Tue [06:13] ロシア  

ロシアの歴史を知るための50章

ロシアの歴史を知るための50章 (エリア・スタディーズ152)ロシアの歴史を知るための50章 (エリア・スタディーズ152)
下斗米 伸夫

明石書店 2016-11-30
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「知るための」は国別が一段階終えて、今後は「ヒストリー」と「改訂版」が主軸になるのかな。歴史は主要国から順に出していく様だ。ロシアは下斗米が編者ということもあるのか半分は革命後。実際、「ソ連」として単体にしても良かったかと思うが、革命期と崩壊後の連続性の問題もあるから、「ロシア」で統一するのがベターか。そうなると、単体が出ている中央アジアやコーカサス、バルト三国などは切り離されるのだが、ウクライナはロシアとの関係性で一章。極東は無い。ウクライナはポーランド領だったところだけが確信的な「ヨーロッパ派」で、東部もキエフもどちらとも取れないというのが実際らしい。戦後自民党政治との共通点などが指摘されるのだが、最大公約のバランスの維持が混乱回避の術ではあったか。

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2017年01月03日Tue [04:17] ロシア  

ソ連邦の崩壊と社会主義

sorenpou.jpgソ連邦の崩壊と社会主義―ロシア革命100年を前に
村岡 到

ロゴス 2016-10
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「誰が書いたか」ではなく、「何が書いてあるか」で読んでほしいというのだが、自分で「日本のサンダース」と名乗っている上、それが東大闘争で逮捕されて以来、50年近く新左翼活動家をしている人となれば、そりゃ誰が書いたかしかないわな。季刊「フラタニティ友愛」というのはよくわからんが、高野孟とか泥憲和、松竹伸幸が寄稿して、編集長インタビューは鳩山、丹羽、孫崎、金平といった「あの陣営」編集長らしい。ソ連は崩壊してから批判し、かつては対立していたくせに、日本の「反体制グループ」として中国に飼われている情けない連中。慎重な孫崎以外はほとんどネタ扱いの面子なのだが、全然聞いたことがない化石活動家が、日本のサンダースとはお笑いである。知識階級を自任するマヌケな社会主義者と鳩山とか丹羽みたいなブルジョア、資本主義の権化や労働貴族二世が一緒になって、革命、反米の言葉遊びを唱えたところで、残念ながら、我々無知なる民に響くものは何もないよ。

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2016年12月19日Mon [06:10] ロシア  

もっと知りたいカンディンスキー

もっと知りたいカンディンスキー―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)もっと知りたいカンディンスキー―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
松本 透

東京美術 2016-10
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このシリーズは番号降っていないのだが、ざっと数えて32冊出ている。半分以上は読んでいるけど、「もっと知りたい」という気にはならんな。カンディンスキーという人はロシア生まれで、画家の道を歩み始めたのは33歳の時というから、随分遅いスタートである。後にドイツに移住してバウハウスなどにもいたらしい。モスクワ時代はロシアバンギャルドにも参加した様だが。フランスには出なかったのか。ドイツ人の美術界の巨匠は誰になるんだろう。

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2016年12月14日Wed [04:35] ロシア  

ヴラジーミル・イリイチ・レーニン 

ヴラジーミル・イリイチ・レーニン (マヤコフスキー叢書)ヴラジーミル・イリイチ・レーニン (マヤコフスキー叢書)
マヤコフスキー 小笠原 豊樹

土曜社 2016-10-25
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マヤコフスキー叢書は詩なのかルポなのかよくわからん。レーニンを称える冊子であることはたしかなのだが、革命やってた頃はレーニン自体がアバンギャルド。74頁のポケット版だから3駅くらいで読めたのはよかったのだが、さすがにこの分量ではレーニンに人となりを伝え様とするのは無理だが、レーニン死去後の追悼文なのかな。

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2016年12月10日Sat [04:14] ロシア  

ロシア日記

ロシア日記: シベリア鉄道に乗ってロシア日記: シベリア鉄道に乗って
高山 なおみ

新潮社 2016-07-29
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続編の「ウズベキスタン日記」の方が先に出たのかと思ったのだが、2冊同時に出てたのか。ウズベキスタン日記の方はコンセプトである武田百合子の「犬が星見た」の話んど、ほとんどなっかたが、こちらもそれほどある訳でもない。ソ連で武田百合子は常に「キタイか?」と聞かれたいたそうだが、著者は常に日本であり、日本から来たと言われても誰も驚かないし、警戒もしない。シベ鉄に乗るような人は「その先」である日本は遠い異国という訳でもなかろうし、実際、日本に住んでいたとか、日本に行ったというロシア人はシベリアではゴロゴロいたりもする。

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2016年12月05日Mon [03:39] ロシア  

劣化左翼と共産党

劣化左翼と共産党 SEALDsに教えたい戦前戦後史劣化左翼と共産党 SEALDsに教えたい戦前戦後史
山村明義

青林堂 2016-03-26
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第三書館の次は青林堂。チバレイの本も表示されたが、「パヨク=劣化左翼」なのか。劣化というかもはや炭化ではないかという気がしないでもないのだが、実のところ、従来の左翼とは別物なのではなかろうか。シールズとかしばき隊に思想性があるのかは疑問に思うところだが、劣化した左翼の駒として使われているだけかもしれん。当人たちにその自覚は無いのだろうが、体も思うように動かない上、年金暮らしのシニア左翼にとって、兵隊志願者が集まっているのだから、あの素晴らしい愛をもう一度である。

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