2018年02月18日Sun [05:24] ロシア  

タタールスタンファンブック

タタールスタンファンブック: ロシア最大のテュルク系ムスリム少数民族とその民族共和国 (連邦制マニアックス)タタールスタンファンブック: ロシア最大のテュルク系ムスリム少数民族とその民族共和国 (連邦制マニアックス)
櫻間 瑛 中村 瑞希 菱山 湧人

パブリブ 2017-11-10
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ガイドブックではなく、ファンブック。タタール人の多くがロシア語話者で、ロシア系人口も4割はいるとなると、タタール語は学習モチベーションが低くなるし、独立運動がゲリラ戦になっている訳でもなく、宗教的にもユルイとなれば、ニュース性にも欠く。タタール・プロパーは競争が少ないというメリットはあるかもしれんが、正にマニアックな領域になるか。日本代表のキャンプ地に決まったので、買いではあるのだが、その後、タタールスタン共和国を定着させるにはこうしうテキストが必要か。ただ、それまでにテキストが無かった分、ガイドブックも歴史も押さえとかなくてはならず、詰め込んである印象。国際タタール語オリンピック優勝者と入賞者が入っているのだが、このオリンピックの方が気になるな。チュルク語系なら日本人に利があるのだろうか。

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2018年02月05日Mon [06:07] ロシア  

ロシア革命とソ連の世紀 4 人間と文化の革新

人間と文化の革新 (ロシア革命とソ連の世紀 第4巻)人間と文化の革新 (ロシア革命とソ連の世紀 第4巻)
浅岡 善治

岩波書店 2017-09-29
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もう100周年過ぎたけど、第4巻。カバーは有名な広告写真だけど、文化編という位置づけになるのか。ボリシェビキが勝利した段階で、芸術の未来は失われたという訳ではなく、時代の精神として、芸術家に革命支持派が多く、現在でも芸術家は左翼に偏っているという現状はある。政治の枷が高度な表現芸術を生むという逆説的な事実もあり、芸術そのものがブルジョア的として否定された訳ではない。むしろ資本主義社会で芸術の純粋性は担保されるのかという問題もあるのだが、文化が経済の下に置かれるが良いのか、政治の下に置かれるのが良いのかは二者択一することはできないだろう。

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2018年02月03日Sat [03:18] ロシア  

極東の隣人ロシアの本質

極東の隣人ロシアの本質 信ずるに足る国なのか?極東の隣人ロシアの本質 信ずるに足る国なのか?
佐藤 守男

芙蓉書房出版 2017-09-20
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防衛庁を定年後に北大の院に入った人なのだが、山口二郎も教官の一人だったらしい。対ソ情報部門にいて、ミグ25事件やKAL機撃墜事件などにも関わっており、ロシアの本質はその辺に求めている。まあ今のプーチン体制などを見ても、本質は変わらんのかもしれんが、近隣諸国至上主義者もなぜかロシアと友好しろとか、ロシアに謝罪しろとか、ロシアの歴史認識に従えと言ったことは言わないので、まあ日本国民の大多数はロシアの本質は学習済みと言っても良かろう。つまりは中国牽制の為のロシア接近などが支持される可能性は低い訳で、あくまで戦略的関係に留めるというのがコンセンサスか。プーチンが北方領土返還の英断を下しても、それは変わらんと思う。

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2018年01月28日Sun [04:44] ロシア  

言葉に命を

言葉に命を~ダーリの辞典ができるまで言葉に命を~ダーリの辞典ができるまで
ポルドミンスキイ 尾家 順子

群像社 2017-08-15
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ダーリという人は知らんかったのだが、ロシアでは辞典を1人で作った学者として知られていて、プーシキンとの交友でも知られているんどあという。その評伝になるのだが、革命前の人だし、ほとんど再現ドラマみたいなものである。ロシア語には方言が無いということを知った時は衝撃であったのだが、方言が無いというと、言語学者の出る幕は辞典編集という風になるんかな。まあ実際に方言が無いという事はないだろうが、標準語というものは制定されているんだろうか。

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2018年01月24日Wed [00:15] ロシア  

ロシア社会の信頼感 

ロシア社会の信頼感ロシア社会の信頼感
石川 晃弘 佐々木 正道 ニコライ ドリャフロフ ロマン アニシモフ アッラ クプレイチェンコ イリーナ メルシヤノヴァ グルナラ ロマシュキナ ウラヂミール ダヴィデンコ ユーリ ヴェセロフ ジャン トシチェンコ リュドミラ シモノヴァ ドミトリー ルデンコ ヤナ ミトゥポヴァ ヴィクトル ポポフ

ハーベスト社 2017-07-28
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日露共同社会調査プロジェクト本らしい。前半は社会調査というか意識調査のデータ解説であり、「大抵の人は見つからなければ、料金を支払わないで映画館に入るということをどう思いますか?」といった日本では昭和20年代くらいに無効になっていそうな質問があったりする。その昔。子どもがもぎりがいない時に潜り込んだとか、入れ替え制で便所に潜んで何回も観たといった武勇伝はよく聞くが、現代日本人だとタダ券貰ったりとか、株主招待券とかを想起するんではないかな。ロシアではどうなんだろう。ただ。後半のロシア人による論考が良くて、特に最初の歴史的考察は革命100周年ものを何冊か読んでもさっぱり分からんかったことが素人にも理解できるように書いてある。日本人のロシア研究者が革命ノスタルジアに浸っている一方で、ロシア人は負の遺産の整理に取り掛かっていることは分かった。農民の国内パスポートが取得可能になったのは1976年で、中国がソ連崩壊の要因として捉えていたのかどうか分からんが、革命期の内戦で都市労働者が仕事を失い、農村に移動したた為に、革命が成就したというのは知らん話であった。元々、農民は言われているほど、土地保持率が低かった訳でもなく、革命後も皇帝と同じ家父長型の指導者を求めたため、レーニン、スターリンがそのまま皇帝となっただけだという。ならば、スターリン以降、ソ連崩壊は運命づけられていた訳で、現在のプーチンはその歴史の教訓の上に君臨している。習近平が意識しているのは正にその辺であろう。

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2018年01月20日Sat [03:18] ロシア  

日本人記者の観た赤いロシア

日本人記者の観た赤いロシア (岩波現代全書)日本人記者の観た赤いロシア (岩波現代全書)
富田 武

岩波書店 2017-11-18
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やはり10月以降はぽちぽちと革命100周年ものが出てきているけど、2ヶ月しか賞味期間が無いとしたら、書籍はきついな。岩波全書のこれなどは変化球のテーマだけど、さすがに100年前は限られた人しか行っていないから、大戦期まで対象を広げている。ならば戦後も加えてほしいものなのだが、そうすると岩波的にはマズイ状態になってしまうのかもしれん。戦前は記者と言っても、ソ連派遣組は大抵、情報機関の息がかかっていた訳だが、大同学院やハルビン学院のロシア語組などはすぐに実戦に投入できた一方、最初から要注意扱いはされていたのだろう。

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2018年01月18日Thu [06:13] ロシア  

ロシア革命とソ連の世紀 5

越境する革命と民族 (ロシア革命とソ連の世紀 第5巻)越境する革命と民族 (ロシア革命とソ連の世紀 第5巻)
宇山 智彦

岩波書店 2017-10-25
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第5刊。ソ連崩壊の要因は色々とあるのだが、民族問題がその引き金を引いたことは間違いなかろう。カザフ共和国にドイツ人自治州を作るという話が挫折したことなどは当時の日本でどれだけ報道されていたのか分からんが、ナゴルノカラバフの紛争などはニュースステーションの取材なども入って、現地の人が「全く問題ありません」と繰り返し話していたことなどは覚えている。バルト三国の頃になると、もう誰にも止められなくなって、遂にはソ連からの離脱が現実化するのだが、それが紛争の連鎖であったことは誰の目にも明らかであった。今の中国が「核心的利益」を死守するのもソ連崩壊という歴史の教訓である訳だが、そうした認識はプーチンも共有しているものである。沖縄やアイヌなどの運動に急進的勢力がコミットするのもそこが国家の急所であるからなのであるが、「日本死ね」、「アベ死ね」界隈がその辺を攻撃するのは理に適っている。

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2018年01月05日Fri [05:54] ロシア  

記憶のなかの日露関係

記憶のなかの日露関係: 日露オーラルヒストリー記憶のなかの日露関係: 日露オーラルヒストリー
日ロ歴史を記録する会

彩流社 2017-05-23
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来日ロシア人研究会の本かと思ってたのだが、日露歴史を記録する会だった。来日の会の方は活動休止になったんか。彩流社で、歴史を記録する会となると嫌な感じだが、上モノだった。第2弾で、11年前の第1弾は読んでいたのだが、その時の感想も高評価でった。再録はほとんど20年位前で、証言者の多くが亡くなっている様だし、奥付を見ると、聞き手も2人故人となっている。何故に10年も間隔が空いたのだろう。日本側は諜報関係者、ロシア側も日本関係者だから必然的に当時は自由人でなかったということもあるのだろうが、両サイドとも収容所体験者が多く、時が過ぎないと活字に出来ない事情はあったのかもしれん。諜報関係の証言は驚かされるものばかりなのだが、その世界にいた人の発言を額面通りに受けるのも無理はあろう。いずれにしても戦前日本とソ連は本心本音虚実の感覚をある意味共有していたので、その発言責任を問うような野暮な真似はお互いにはしない。ロシア関係でよく出てくるの女の話で、日本側が男社会であったということもあるが、軍人スパイでも日本人にはその作戦が有効打として機能していたことを窺わせる。諜報関係は例外的に糸目のないカネを使えたということもあって、民間人は無論、軍人も上から目線であり、特に情報を使いこなせなかった参謀はほとんどボロクソである。辻政信や瀬島龍三などがゴミ扱いなのは必然だけど、杉原千畝は人道でもなんでもなく、ユダヤの口利きと組んで、小遣い稼ぎをしただけとも示唆している。その辺が真相に近そうではあるが。

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2018年01月02日Tue [13:57] ロシア  

宇宙飛行の父ツィオルコフスキー

宇宙飛行の父 ツィオルコフスキー: 人類が宇宙へ行くまで宇宙飛行の父 ツィオルコフスキー: 人類が宇宙へ行くまで
的川 泰宣

勉誠出版 2017-11-30
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松本零士のイラストはカバーだけ。著者とは旧知の仲とのことだが、JAXAの語り部として知られている人で、この本も啓蒙活動の一端とみた。ツィオルコフスキーという人は全く知らんかったのだが、難聴にも、田舎の一教師という身分差別にも負けずにロケット開発の基礎を築いたということで、教育的見地からもモデル人物になろう。ということで、文体はYA調なのだが、ソ連が宇宙開発の先進国家となり得たのは社会主義の科学重視政策もあるが、革命前から先駆者が研究をしていたというところもあろう。アメリカはソ連の後塵を拝した時期があったのだが、ロシアでは長く行方不明になっていたツィオルコフスキーの論文がアメリカ議会図書館で発見されるなど、常にその動向をウォッチしていたことも分かる。

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2017年12月29日Fri [05:11] ロシア  

サハリンに残された日本

サハリンに残された日本―樺太の面影、そして今サハリンに残された日本―樺太の面影、そして今
斉藤 マサヨシ

北海道大学出版会 2017-09-21
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大学出版会の写真集珍しいが、スラ研関係みたいで、岩下明裕が書いているところによると、学者と実務者との取り組みに民間を加えNGOで観光事業を立ち上げたとのこと。サハリン遺構観光もダークツーリズム・ブームもあって、需要があるのだろうが、研究だけでは生き残れない時代ではある。そうした事業のPRの意味もあるのだろう。

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2017年12月27日Wed [06:19] ロシア  

プーチンの国

プーチンの国:ある地方都市に暮らす人々の記録プーチンの国:ある地方都市に暮らす人々の記録
アン ギャレルズ Anne Garrels

原書房 2017-07-26
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ロシア人ではなく、ABCのモスクワ支局長であった人らしい。80年代に国外退去になったことまおるそうだが、ソ連崩壊後は再び入国できるようになったものの、この取材で再び拘束されたとのこと。チェリャビンスク州というのはウラル山脈の麓らしいが、モスクワなどと違いまだソ連的なものが残っているのだろう。プーチンの国と題しているがプーチンそのものが主題ではなく、ほとんど言及されることもない。アメリカからみたロシアの後進生といった放送局好きするテーマで、LGBTとか放射能とか人権とか。正直類型的なので面白くはない。ロシアの「西側不信」などは日本の「反日」と同じアメリカや西欧の鉄板テーマなのだが、それはアメリカ側に責任があるといった見地は全く無い。

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2017年12月24日Sun [06:02] ロシア  

風刺画とアネクドートが描いたロシア革命

風刺画とアネクドートが描いたロシア革命風刺画とアネクドートが描いたロシア革命
若林 悠 桑野 隆

現代書館 2017-10-18
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革命100周年といっても、十月革命という名称も定着しているから、あまり早めに出す訳にもいかず、記念本は後半に集中している感もある。どうせ売れるテーマではないから、10月に合わせて出しても部数は変わらんのだろうから、それで良いのか。朝日の特集も最近だったし、関連の放送でもある時期に合わせる方が賢明ではある。ということで、こんなのも出たのだが、アネクドートというのは別に共産主義体制下の言論の自由がない中での庶民の娯楽ということでもなく、革命前からあるものなのか。風刺画はアネクドートみたいにガス抜きという風にはならんだろうが、革命期の風刺画は亡命絵師によって、国外の新聞に発表されたものらしく、やはりフランスが多いな。

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