2017年10月14日Sat [05:31] ロシア  

資本論と社会主義、そして現代

資本論と社会主義、そして現代――資本論150年とロシア革命100年資本論と社会主義、そして現代――資本論150年とロシア革命100年
現代社会問題研究会

明石書店 2017-08-31
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全く盛り上がらずに終わりそうなロシア革命100周年。「資本論」も150周年だったのか。ピケティみたいな新バージョンには目もくれない「古典派」マル系は特に日本ではその蓄積があって、まだ勢力があるのだが、現代社会問題研究会というもその一つらしい。元々「中国派」だったのか分からんが、この辺を大真面目にやり続けているのは中国だけということで、共同シンポなどもしている様だ。ガチ左翼は御用達版元が色々あるけど、明石か。寄稿は中国に加え、ドイツだけど、これは東独に流れを汲む機関なのかな。中国はこういう場ではお約束通りにソ連崩壊は思想的変質が原因で、ロシア革命の正統な後継者は中国で、その成功を誇っているのだけど、さすがに本にする以上、垂れ流しはマズイと思ったのが、「中国政府に近い立場」であるとの注釈をつけている。近いつうか、そのものだろうに。

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2017年10月12日Thu [04:52] ロシア  

米原万里

米原万里:真夜中の太陽は輝き続ける (KAWADE夢ムック 文藝別冊)米原万里:真夜中の太陽は輝き続ける (KAWADE夢ムック 文藝別冊)
河出書房新社編集部

河出書房新社 2017-08-08
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KAWADE夢ムックだけど、米原万里は生前に河出から出したことはないんだな。初っ端が山本美香との対談なのはそういう意図なんだろうけど、2005年か。もう闘病生活に入っている頃だけど、米原は山本に命の危険が無い私たちが遠慮して何も言わないのはもったいないと話している。健在であれば、日共は断ったとしても、立憲民主党辺りから担がれてた人だったのかもしれん。亀山郁夫は学生時代は米原とは政治的に隔たりがあったので話はしなかったと言っているが、ロシア語生にとっては、周辺にいた細胞と違って、完全に鉄のカーテンの向こうの人であったから、畏怖の対象であったのかもしれん。それ以前に教師よりロシア語が達者だたろうから、対等な存在とは思えなかったろう。どこにでも書く佐藤優の名前がないなと思ったら、後半に宇野淑子が葬儀での佐藤のエピソードを妹の井上ユリに話していて、周囲に二人の関係が理解されていた事がわかる。米原万里は1日7冊が日課だったそうだが、同通やってて、そんなに読めるものなのか。あれは準備が半端ないだろうが、米原はぶっつけ本番専だったのかも。スターリンは1日500ページというのも眉唾っぽいが、影武者使ってたスターリンの方が幾らでも時間があったか。

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スターリニズムという文明 (ロシア革命とソ連の世紀 第2巻)スターリニズムという文明 (ロシア革命とソ連の世紀 第2巻)
松井 康浩

岩波書店 2017-07-20
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全5巻か。例によって、手元に入ったものから順不同で読むが、3巻までが歴史編で、4,5が文化、イデオロギー編かな。岩波はスターリニズムの総括をした訳ではなかろうが、和田春樹からちょっと若返りを図った様な。60、70年代生まれの人達が中心で、この世代ならまだソ連の記憶はあるし、リアル留学組もいるかもしれん。名前を知っているのは麻田雅史くらいだが、もうソ連研究は飯の種にはならんのかも。ソフホーズ、コルホーズなどは普通に社会科の授業で習ったものだが、今は世界史でも出て来ることないんかな。実際にそう教えていたのかあやふやだけど、ソ連の農民は皆、公務員で生活が保証されるから、日本の農民の様に出稼ぎに行くことも、兼業農家も無いなんていうことを日教組教育ではやっていた気がする。それがコルホーズは外部の労働力に依存し、一度も労働することがないコルホーズ員が広範囲に存在したなんて話を読むと、出稼ぎも兼業も何でもアリじゃないかと新ためて感じる。関係無いけど、ソ連にはポルノ類は一切無いというのが定説で、ヌードも駄目だと理解していたいたのだが、この前BSで観たソ連のCM王という番組で、エストニアのCM製作者がヌードCMを大量の制作して普通にお茶の間に流していたという事を知った。ソ連にはCMも無いはすだったんだけどな。

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2017年09月11日Mon [04:27] ロシア  

コミンテルンの謀略と日本の敗戦

コミンテルンの謀略と日本の敗戦 (PHP新書)コミンテルンの謀略と日本の敗戦 (PHP新書)
江崎 道朗

PHP研究所 2017-08-11
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日本会議陰謀論もコミンテルン陰謀論も似たようなものだと思うけど、実績も世界的拡張性も後者が圧倒しているので、これも「弱者」が「強者」に対して行う「カウンター」と言えるんでないの。「歴史戦」は日本を潜在的脅威とする国の最後のカードみたいなものだから、無効化に対する抵抗も強いな。ポイントとして、「戦前日本」の失敗は内部にコミンテルン協力者がいたということなのだが、今の時代はイデオロギー的な共鳴は難しいから、歴史の贖罪感だけが頼りである。後は暴力革命でない政権奪取の手段として野党を使って、国内政治の混乱を引き起こさせるというのがあるが、これも「戦前」ほど成功ていない様に思える。

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2017年09月07日Thu [05:48] ロシア  

記憶の中のシベリア

記憶の中のシベリア記憶の中のシベリア
久保田桂子

垣内出版 2017-08-08
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東洋書店新社は本格的に復活したんだな。「新社」が付く版元は一度潰れているということだが、中央公論新社はそうで、飛鳥新社は違うらしい。で。旧社と関係あるのか分からんが、ムサビの映像科の人で、韓国人抑留者のビデオなどを撮っているらしい。旧社はソ連関連と言っても、この手のものは出していなかった様な。先に映像があって、そのインタビューを再構成みたいなものだが、韓国で、ナヌムの家にも行ったらしい。日本語で韓国人抑留者にインタビューすることには少なからずの痛みを感じていた著者だが、挺対協関係の施設やデモには違和感をも覚えている。それは日本人としての痛みではなく、果たして慰安婦だった人たちがこの様な形を望んでいるのか、運動として見世物的に注目を集めることを目的としているにではないかといった疑問であって、韓国人抑留者が語る「記憶」と、運動体の「記憶」の落差にも感ずるところがあったのだろう。

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2017年09月04日Mon [05:59] ロシア  

東京を愛したスパイたち

東京を愛したスパイたち 〔1907-1985〕東京を愛したスパイたち 〔1907-1985〕
アレクサンドル・クラーノフ 村野 克明

藤原書店 2016-12-22
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訳者があとがきで、間違いを列記しているのはその通りで、他にも違うものはあるのだが、読み物としては面白かったのではないかな。ソ連崩壊までに成人を迎えた人なので、ソ連の教育もロシアの教育も軍隊も日本留学も経験しており、作家としてはこのテーマに合っているのだろう。過去の東京巡りは限界があるけど、訳者も言うとおり、ロシアの史料を使えるのが最大に武器で、ゾルゲ評価も例えば、石井花子がロシアではヒロイン的に扱われているということは知らんかった。ロマン・キムについてはそんな人がいたということも知らんかったのだが、所謂「抗日義士」でもなく、タテマエとしての反共がまだある韓国でも偶像化されていないのかも。ガガーリンが来日した時にゾルゲのことを聞かれ、知らなかったという話があるが、名誉回復したとはいえ、今でも知られている訳ではないか。その時、ガガーリンにゾルゲのことを耳打ちしたイワノフは被爆数日の広島に入り、ウォッカを飲んでいたから何ともなかったというエピソードがある人か。

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2017年08月31日Thu [03:53] ロシア  

レーニン

レーニンーー二十世紀共産主義運動の父 (世界史リブレット人)レーニンーー二十世紀共産主義運動の父 (世界史リブレット人)
和田 春樹

山川出版社 2017-06-05
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世界史リブレット人だが、和田サンでないの。最近は良心的知識人のお仕事が無いのか、ソ連に回帰している感もあるのだが、ポリコレ的にレーニン像が復活するということはないのか。レーニンの最期へのスターリンの関与は決定的な証拠がないのだが、この書き方はそれを示唆しているのかな。レーニンが妻を侮辱されたとスターリンに抗議したという話だけど、スターリンを育ててしまったレーニンに責任が無いとは言えない。

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2017年08月27日Sun [05:45] ロシア  

香月泰男 凍土の断層

香月泰男 凍土の断層香月泰男 凍土の断層
安井 雄一郎

東京美術 2017-07-31
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これは図録ではないのか。香月泰男美術館というのもあるらしいが、所蔵は山口県立美術館が多い。「シベリア・シリーズ」も3分の1くらいはハイラル時代がテーマなのだが、シベリアもハイラルも絵はあまり変わらんような。基本的に引き上げ後に仕上げた作品だkなので、似たようなものになるのは当然か。香月の絵は抽象画だと思っていたのだが、具象画らしい。デモをテーマにした絵もあるのだが、これはベトナム戦争反対デモで、ナホトカでの参加した「民主化」デモを思い出したとのこと。早期帰国組だkら、その辺は抜かりがなかったのだろうか。

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2017年08月25日Fri [06:09] ロシア  

日本のルィセンコ論争 新版

新版 日本のルィセンコ論争新版 日本のルィセンコ論争
中村 禎里 米本 昌平(解説)

みすず書房 2017-07-19
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50年前に自費出版で出たものが、20年前にみすず科学ライブラリーに入り、半世紀を経てハードカバー新装版。著者は2014年に亡くなったらしい。この論争自体全く知らんかったが、生物学の学説がイデオロギー論争になってしまったもので、今ではトンデモ科学とでもされるのだろうけど、戦後の「民主化」時代に於いては科学者たちが熱い論戦を繰り広げていた。ルィセンコという人はウクライナ生まれで名前からしてウクライナ人なのだろうけど、高等教育を受けた訳ではない、スターリン時代の「意識の高い」学者。遺伝学は共産主義的には否定されるものなのかどうか分からんが、反革命的遺伝子も改造によって、革命的に変わることが出来るということを立証すべく学説が生物学的に必要だったのは、穀物生産の事情からか。内実はイデオロギーでも、仮設としてはそれこそ革命的な食料増産が可能になる訳で、事実、イネ改良は「緑の革命」として世界に広がったりもしている。そうした点から、純粋に科学としてルィセンコ学説を支持した日本人学者もいただろうし、実践も試みられたのだが、基本的にはイデオロギー時代を背景とした、不毛な論争であった様だ。

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2017年08月16日Wed [05:02] ロシア  

樺太四〇年の歴史

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樺太四〇年の歴史

全国樺太同盟が版元なのだが、アマゾンでは扱っていないのか。昭和30年代から名鑑などを出版しているみたいで、先日読んだ樺太気象観測所研究の人も利用したらしい。その後に潮書房光人社の大著も読んだし、最近樺太づいているのだが、話題になっているNHKのは視ていない。再放送はあるのだろうか。原暉之とか研究者が書いているのだが、一般啓蒙用というより、保全活動みたいなものなのかな。樺太は「旧島民」と違って、領土問題絡んでいないし、ロシアもソ連ではなくなったので、フラットに付き合えるのだろうが、特にロシアに対して敵対的なことは書いていない。ソ連占領下の樺太に本土に避難した人が戻ろうとした動きがあったことは知っていたが、占領後しばらくは落ち着いた統治はなされていた様だ。ただ、程なくして、日本人の指導者層はシベリア送りになってしまったのだが。

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2017年08月12日Sat [04:24] ロシア  

知られざる本土決戦南樺太終戦史

知られざる本土決戦南樺太終戦史―日本領南樺太十七日間の戦争知られざる本土決戦南樺太終戦史―日本領南樺太十七日間の戦争
藤村 建雄

潮書房光人社 2017-07-01
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これが処女作になるのかな。普通の3冊分くらい650ページもあるので、今日はほとんどこれ一冊で時間を使ってしまった。どういう人なのか分からんが、仕事をしながら通信制大学院通って、この方面の研究を続けていたそう。「氷雪の門」のリバイバル上映にも関わったようだ。軍事場面が3分の2、残りが市民の退却といった感じ。軍事関係の人なので、ソ連軍に対しても一方的弾劾をしている訳ではない。「氷雪の門」でもそうだったが、やはり自決の場面が重い。教師が自分の妻子と隣家の家族の首を刎ねてからm割腹したという話があるが、そんなことができるのか。妻子の首を跳ねるというのも自決としては尋常ではないが、こればソ連兵による死姦を防ぐためだったのだろうか。ソ連兵に関しては満洲の情報が既に知れ渡っていたから、侵攻してきたら女性は終わりという覚悟ではあったのだろうが、最初から占領を目的としていたから、満洲の様なならず者で構成されていた訳ではなかった様だ。

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2017年08月04日Fri [04:58] ロシア  

帝国日本の気象観測ネットワークⅣ 樺太庁

帝国日本の気象観測ネットワーク〈4〉樺太庁帝国日本の気象観測ネットワーク〈4〉樺太庁
山本 晴彦

農林統計出版 2017-07-01
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第4弾なのか。農水省の研究員から大学に転じた人らしいが、学会の要職を務めると略歴に記しているので、その世界の大御所なのかもしれん。樺太庁気象観測所の末端職員の略歴まで詳細に載せているのだが、樺太名鑑に載っているのか。当時は国境が接してた訳だから、ソ連側との協力関係はあった様である。ただ、戦争状態になると、前線であり、軍事機密になるので、相当な緊張状態にあったのだろう。真岡とモスクワは年間平均気温も気温差もほぼ同じだそうだが、大陸性気候のハルビンだと気温差は44度にもなるのか。

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