2017年02月20日Mon [05:14] ロシア  

証言北方領土交渉

証言 北方領土交渉証言 北方領土交渉
本田 良一

中央公論新社 2016-12-07
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北新の北方領土専門家。レポ船のルポは迫力あったが、一転して、政治交渉史みたいなもの。エリツィンの時に購入のチャンスがあったことはたしかなのだろうが、それが次の政権に引き継がれるという保証は最初から無かった訳で、プーチンが2島返還の示唆をカードとして使っていることは誰しもが分かることか。佐藤優がそこでロシアのエージェントとして動いたのかどうかも分からんが、個人的関係に頼る佐藤らが、どこで2島返還を担保したのかが分からん。小泉が北方領土の話をプーチンにせず、チャイコフスキーだのドストエフスキーだのばかり言ったので、プーチンが怒ったというのもありうる話なのだが、小泉はベルルスコーニに会ったときはソフィア・ローレン、ブッシュにはプレスリーだからそんなものか。

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2017年02月14日Tue [06:11] ロシア  

ソ連という実験

ソ連という実験: 国家が管理する民主主義は可能か (筑摩選書)ソ連という実験: 国家が管理する民主主義は可能か (筑摩選書)
松戸 清裕

筑摩書房 2017-01-12
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今年は革命100周年だからバシバシ出るか。岩波新書も新年第一弾で用意してきたみたいだし。こちらはちくま新書で「ソ連史」を書いた人なので、エース投入なのだけど、記念本とはちょっと違う体裁。著者はソ連の「民主主義」を称賛する立場ではないと断っているのだが、ソ連の民主主義が無かったことにされるのも、資本主義ではなく、民主主義が共産主義に勝利したというロジックが定着しているからであろう。考証の対象が主に70年代であるのは、雪解け後の一番良かった時代として旧ソ連人に記憶されているということもあろう。一般的には生活に余裕が出てくれば、市民意識が向上し、民主主義の欲求が強くなるとされているのだが、今の中国などを見ても、市民が求めているのが果たして民主主義なのかという疑問は生ずる。民主を前面に掲げた六四にしても、共産党自体を否定していた訳ではないし、民主主義の意味するものが自由選挙であったり、言論の自由といったものであれば、国家の管理下でも十分実現するのであろう。最近のシールズではないが、民主主義とは実のところ、民意で体制を破壊することなのかもしれない。成熟した民主主義と非成熟の民主主義双方を包容することができるのが真の民主主義なのか。

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2017年02月07日Tue [06:13] ロシア  

ロシアの歴史を知るための50章

ロシアの歴史を知るための50章 (エリア・スタディーズ152)ロシアの歴史を知るための50章 (エリア・スタディーズ152)
下斗米 伸夫

明石書店 2016-11-30
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「知るための」は国別が一段階終えて、今後は「ヒストリー」と「改訂版」が主軸になるのかな。歴史は主要国から順に出していく様だ。ロシアは下斗米が編者ということもあるのか半分は革命後。実際、「ソ連」として単体にしても良かったかと思うが、革命期と崩壊後の連続性の問題もあるから、「ロシア」で統一するのがベターか。そうなると、単体が出ている中央アジアやコーカサス、バルト三国などは切り離されるのだが、ウクライナはロシアとの関係性で一章。極東は無い。ウクライナはポーランド領だったところだけが確信的な「ヨーロッパ派」で、東部もキエフもどちらとも取れないというのが実際らしい。戦後自民党政治との共通点などが指摘されるのだが、最大公約のバランスの維持が混乱回避の術ではあったか。

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2017年01月03日Tue [04:17] ロシア  

ソ連邦の崩壊と社会主義

sorenpou.jpgソ連邦の崩壊と社会主義―ロシア革命100年を前に
村岡 到

ロゴス 2016-10
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「誰が書いたか」ではなく、「何が書いてあるか」で読んでほしいというのだが、自分で「日本のサンダース」と名乗っている上、それが東大闘争で逮捕されて以来、50年近く新左翼活動家をしている人となれば、そりゃ誰が書いたかしかないわな。季刊「フラタニティ友愛」というのはよくわからんが、高野孟とか泥憲和、松竹伸幸が寄稿して、編集長インタビューは鳩山、丹羽、孫崎、金平といった「あの陣営」編集長らしい。ソ連は崩壊してから批判し、かつては対立していたくせに、日本の「反体制グループ」として中国に飼われている情けない連中。慎重な孫崎以外はほとんどネタ扱いの面子なのだが、全然聞いたことがない化石活動家が、日本のサンダースとはお笑いである。知識階級を自任するマヌケな社会主義者と鳩山とか丹羽みたいなブルジョア、資本主義の権化や労働貴族二世が一緒になって、革命、反米の言葉遊びを唱えたところで、残念ながら、我々無知なる民に響くものは何もないよ。

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2016年12月19日Mon [06:10] ロシア  

もっと知りたいカンディンスキー

もっと知りたいカンディンスキー―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)もっと知りたいカンディンスキー―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
松本 透

東京美術 2016-10
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このシリーズは番号降っていないのだが、ざっと数えて32冊出ている。半分以上は読んでいるけど、「もっと知りたい」という気にはならんな。カンディンスキーという人はロシア生まれで、画家の道を歩み始めたのは33歳の時というから、随分遅いスタートである。後にドイツに移住してバウハウスなどにもいたらしい。モスクワ時代はロシアバンギャルドにも参加した様だが。フランスには出なかったのか。ドイツ人の美術界の巨匠は誰になるんだろう。

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2016年12月14日Wed [04:35] ロシア  

ヴラジーミル・イリイチ・レーニン 

ヴラジーミル・イリイチ・レーニン (マヤコフスキー叢書)ヴラジーミル・イリイチ・レーニン (マヤコフスキー叢書)
マヤコフスキー 小笠原 豊樹

土曜社 2016-10-25
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マヤコフスキー叢書は詩なのかルポなのかよくわからん。レーニンを称える冊子であることはたしかなのだが、革命やってた頃はレーニン自体がアバンギャルド。74頁のポケット版だから3駅くらいで読めたのはよかったのだが、さすがにこの分量ではレーニンに人となりを伝え様とするのは無理だが、レーニン死去後の追悼文なのかな。

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2016年12月10日Sat [04:14] ロシア  

ロシア日記

ロシア日記: シベリア鉄道に乗ってロシア日記: シベリア鉄道に乗って
高山 なおみ

新潮社 2016-07-29
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続編の「ウズベキスタン日記」の方が先に出たのかと思ったのだが、2冊同時に出てたのか。ウズベキスタン日記の方はコンセプトである武田百合子の「犬が星見た」の話んど、ほとんどなっかたが、こちらもそれほどある訳でもない。ソ連で武田百合子は常に「キタイか?」と聞かれたいたそうだが、著者は常に日本であり、日本から来たと言われても誰も驚かないし、警戒もしない。シベ鉄に乗るような人は「その先」である日本は遠い異国という訳でもなかろうし、実際、日本に住んでいたとか、日本に行ったというロシア人はシベリアではゴロゴロいたりもする。

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2016年12月05日Mon [03:39] ロシア  

劣化左翼と共産党

劣化左翼と共産党 SEALDsに教えたい戦前戦後史劣化左翼と共産党 SEALDsに教えたい戦前戦後史
山村明義

青林堂 2016-03-26
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第三書館の次は青林堂。チバレイの本も表示されたが、「パヨク=劣化左翼」なのか。劣化というかもはや炭化ではないかという気がしないでもないのだが、実のところ、従来の左翼とは別物なのではなかろうか。シールズとかしばき隊に思想性があるのかは疑問に思うところだが、劣化した左翼の駒として使われているだけかもしれん。当人たちにその自覚は無いのだろうが、体も思うように動かない上、年金暮らしのシニア左翼にとって、兵隊志願者が集まっているのだから、あの素晴らしい愛をもう一度である。

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2016年12月02日Fri [04:06] ロシア  

ロシアと日本

ロシアと日本: 自己意識の歴史を比較するロシアと日本: 自己意識の歴史を比較する
東郷 和彦

東京大学出版会 2016-10-26
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元駐ソ公使と駐日大使のタッグか。宗男に連座した東郷の方は佐藤優みたいに臭い飯を食った訳ではないので、京産大に研究所付きで迎えられたのだが、痴漢の弟はどうなったんだろう。パノフの方はモスクワ国際関係大学にいるのか。ソ連時代から知られた学校である。この二人はもう外交官ではないとはいえ、その身に付いた感覚は容易に消し去れないのか、核心的な話はなし。日露共同プロジェクトという形をとっているので、ロシアだけではなく、日本の説明も入っているので、バランス上も「外交儀礼」的なものになるのは仕方ないか。日本人の対ロ感情とロシア人の対日感情が大きくバランスを欠いていることはパノフも現役時代に頭を痛めてきたのだろう。日本に「中国」という新たな敵(共通の敵?)が出てきても、ロシアへの好感度は大して変わりはない。北方領土で何らかの解決があったとしても、ロシアの好感度が上がるとも思えない。元々、日本人の対ロ感情などはプーチンの優先順位に入っていないだろうから、ロシアと中国が再び戦う日が来るまで、そのカードは塩漬けにされそうだ。

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2016年11月10日Thu [04:35] ロシア  

日本海海戦の真実

日本海海戦の真実 (読みなおす日本史)日本海海戦の真実 (読みなおす日本史)
野村 實

吉川弘文館 2016-08-17
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吉川弘文館の読みなおす日本史シリーズは文字通りの復刊ものか。元は講談社現代新書だったらしい。1999年刊行だそうだが、2001年に著者は亡くなっている。1922年生まれの元軍人だそうだから、早世という訳ではない。「坂の上の雲」批判は左右ともども恒例となっているのだが、小説に史実やイデオロギーを求めること自体が間違っているか。バルチック艦隊撃墜は丁字戦法以前に、その移動距離からして無理があったのでは。

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2016年11月05日Sat [04:40] ロシア  

私を通りすぎたスパイたち

私を通りすぎたスパイたち私を通りすぎたスパイたち
佐々 淳行

文藝春秋 2016-03-25
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ゾルゲ事件で父親が関係書類を燃やしたことを覚えているそうだが、サッサはもう86歳か。香港領事も60年代であるが、当時は普通に「苦力」とか言ってたんだな。この年で3部作はキツイかと思うが、佐々の話をフリーエディターという人がまとめたという形か。最後にかなりのブックガイドがあるのだが、これを担当チームが読み込んで、エッセンスを取り入れたのだろう。シアヌーク国王の愛人とベッドインして情報をとった外交官のほぼ特定した形で出しているのだから、香港で女を世話した代議士の名前もどうせ皆故人なんだから、出しても良いんじゃないかな。社会党代議士が多いという話は他の領事大使ものでも頻出しているのだが、紹介する側も安全性は担保していないのなら、ハニトラ斡旋だったのかもしれん。外事を外務省にに丸投げしていたことが、日本をスパイ天国にした原因ではあろうが、警察は語学人材が採れないという事情はあるか。

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2016年11月01日Tue [04:29] ロシア  

ユーラシアニズム

ユーラシアニズム―ロシア新ナショナリズムの台頭ユーラシアニズム―ロシア新ナショナリズムの台頭
チャールズ・クローヴァー 越智道雄

NHK出版 2016-09-21
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「フィナンシャル・タイムズ」のモスクワ支局長から北京特派員になった人らしいが、翻訳ものの500ページ超えはキツイ。なぜか翻訳は越智道雄なのだが、米大統領選ウオッチングもあるだろうし、元気だなあ。カバーはプーチンだけど、ほとんど登場しない。アレクサンドル・ドゥーギンが主人公なのだろうが、プーチンを操っているという訳でもない。プーチンのナショナリズムはロシア一国ないしは、ウクライナ、ベラルーシのスラブ3国、大きくとっても旧ソ連圏くらいまでを勢力範囲と見ているのかと思っていたのだが、その正体はユーラシアニズムで、ドイツと日本の三国同盟を視野に入れているのだという。不可侵条約破りがどの面下げてとも思うのだが、ロシアが新たに覇権を握るとしたら、米中と対峙するというのが大前提か。プーチンが二島返還をカードとして残しているのはその為で、日米安保破棄が交換条件となるのだという。さすがにそれは日本にとってわりに合わないので、ロシアは北方領土限定の日米安保不行使を提案しているとも言われているのだが、限定を付けたら、尖閣で中国がアクション起こしてくるだろう。ロシアで陰謀論が受け入れやすいのはソ連時代が陰謀論で成り立っていたからだそうで、北野なんとかまではいかなくとも、佐藤優などもそんなロシア的習慣が身についている様な。

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