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ベラルーシきたか。やはり服部倫卓だな。もう1人の人はベラルーシで専調をしたスラ研の人らしい。ヨーロッパ最後の独裁国家と言われている国だけど、ウクライナの倍くらいの所得水準があって、内戦がある訳ではないのだから、安定していることはたしかであろう。ウクライナはロシアにもEUにも入れないのだから、ベラルーシがロシア寄りであるのは選択肢として正しいのかもしれない。問題はルカシェンコということになるのだが、ロシアの側であるには「民主的な大統領」が役に立つ訳でもない。ベラルーシは昔からソ連の国情に合わせた人が多かったそうだが、ロシア語のプレゼンスがウクライナよりすっと高いことも関係あるのだろう。在外ベラルーシ人もそれほど民族意識はないか。ルカシェンコも純粋なベラルーシ人でないそうだが、シャラポワは極東生まれだけど、両親がベラルーシ人なのか。美人の産地といった章は他の国のであったことあるかな。コスタリカにあったかも。



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ベラルーシ本は「欧州最後の独裁国家」に焦点を当てた本が10年近く前に出て話題になったのだが、ロシアとの統合の話もあったからか、「知るための」も出でないな。ここに来てチェルノブイリ本商戦があって、その影響ではなかろうが、歴史モノ大作が出た。ベラルーシも現政権のせいで、すっかり秘境扱いされているが、実際はスラブ・ベルトの中央にあって、ロシアとポーランドというに大文化の狭間で独自性を育んできた歴史がある。現在のロシア化もそもそもは脱ポーランドの運動という下地があってのことで、それが共産主義と結びついたのも時代のタイミングというものだろう。


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これもサルベージされたものらしいが、フクシマ商戦まだ続いているのか。事故当時こどもだった15歳前後の子らの作文集ということで、94年に開催された作文コンテスト入選作なのだが、こういうのはソ連崩壊も副産物か。広島長崎も教育現場で題材になるようになったのは日本の独立回復以降だろうが、まだおっかなびっくりな感じは否めない。気になるのはこの子たちのその後なのだが、甲状腺に関しては早期に手術すれば完治するものらしい。ただし。ホルモンを分泌できなくなるので、ホルモン剤を一生飲み続ける必要があるとのことだが、これが一袋3ドルくらいするので、当時は経済的に難しい状況だったらしい。

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チェルノブイリもののサルベージが活況だな。将来、また大事故が起きたら、フクシマものもサルベージされるのだろう。

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長年忘れ去られていたのに、一気に商戦が拡大したチェルノブイリものもウクライナが多いのだが、これはベラルーシもの。チェルノブイリの子どもたちを日本に呼ぶ運動の人たちはウクライナ系のがシリーズで出ているのだが、このベラルーシでやっている人たちは別団体なのかな。NGOお約束ののナワバリ争いでもあるのかもしれんが、ベラルーシの方は政権がアレだから、縛りはきつそう。震災ガレキ搬入で大騒ぎしていたクチの人かもしれんが、医者とかがメンバーに入っているウクライナ系のと違って、こちらの著者は運動おばさんが切り盛りしているらしく、福島の食べ物は危険だから食うな。プールに入るな外を歩くなとか風評被害に騙されるなに騙されるなという小出系。そんなだからベラルーシに行ってもビクビクしていて、現地で出された食べ物とかを泣く泣く食べたりしている。精進レストランなども経営していた様だが、食い物にうるさい人の様だ。リアルに放射能の中で生きる母たちにとって、その土地のものを食うなでは全然メッセージにならんと思うのだが、母はマドンナと読ませるらしい。

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ヨーロッパ最後の独裁主義国家と言われるベラルーシ。まさにタイトル通り不思議の国だ。ロシアとの統合を大統領も国民の多くも望んでいるし、ベラルーシ語もほとんど使われないらしい。最近のウクライナ同様、西欧派とロシア派の対立はあるものの、前者のプレゼンスは驚く程小さい。そういえばこの国は冷戦期も、ソ連が得票用に確保した一国連加盟国だったね。
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