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2019年10月17日Thu [01:46] 米国  

アメリカ式銃撃テロ対策ハンドブック 

アメリカ式 銃撃テロ対策ハンドブック
小川 和久 西 恭之
近代消防社 (2019-04-07)
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近代消防社か。実際、テロリスクは防災の中でも大きくなっている訳だから、消防隊もその備えは抜かり無いと思うが、テキストはあくまでアメリカ製。オウムも京アニもあったが、銃撃テロは日本では中々想像しにくいか。日本の消防隊とアメリカの消防隊は交流が深いらしく、9.11の時に日本の消防隊だけ、特別に捜索活動に入って、それが3.11のトモダチ作戦に繋がったという話もあるが、近代消防社は「救世主トランプ」なんて本もケント・ギルバート推薦付きで出しているんだな。「天皇陛下と日本消防」はアリだと思うが、「近代消防 2019年3月増刊号 日本の美人50人」というのは何じゃらほい。こちらはデービッド・アトキンソンの推薦。中身をちらっと見れるが、「阪神大震災で日本は変わった」という見出しで、歴代ミス日本などを紹介している様だ。藤原紀香が巻頭かな。

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2019年10月15日Tue [00:36] 米国  

私の沖縄ノート

私の沖縄ノート-戦前・戦中・戦後 (単行本)
照屋 佳男
中央公論新社
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D・H・ロレンスなどを訳している英文学者らしい。昭和11年北谷生まれの戦中派で、内地に暮らしてきた事もあるのだろうが、「オール沖縄」からしてみれば異端扱いかもしれん。タイトルは大江健三郎のアレをもじったものだろうけど、大江批判も展開しており、沖縄を政治の道具としか見てこなかった本土左翼にとっては都合の悪いものであろう。その手の輩がアマレビュに☆一つ付けているのは痛い。日本兵は残忍で米兵はフレンドリーであったという「神話」はアメリカにとって勝ち戦になってからという前提が必要であるというのはその通りではあろう。かといって、保守系にコミットしている人でもないみたいで、学部から名誉教授まで早大に身を置き、早大闘争も復帰運動も経験する中で、色々と思うところがあった様だ。

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2019年10月13日Sun [01:34] 米国  

食の実験場アメリカ

食の実験場アメリカ-ファーストフード帝国のゆくえ (中公新書)
鈴木 透
中央公論新社
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「スポーツ国家アメリカ」の人。アメリカ文化史というカテだとカバーする範囲が広いな。誰しもがアメリカの食は評価しないが、世界一影響力があるという意味では政治も軍事も同じなのであるが、先住民を除けば、そもそもが移民が持ち込んだ料理がルーツになるので、ハイブリット的な食の実験場とは言えるか。ピザは原型を留めているが、ハンバーガーはアメリカ生まれと言っても過言でもないので、より帝国性を孕むことになったか。ホットドッグは本当に犬の肉を使っていたという話だが、マックもネズミの肉説があったりするから、せいぜいパイナップルを載せるくらいだけのピサとは実験性のレベルは違う。カリフォルニアロールなどの寿司も様変わりしたが、海苔の裏巻きは元々日本にもあったものらしい。

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ワンダ・ガアグの「グリムのむかしばなし」について
松岡享子
のら書店 (2019-04-15)
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よく分からんモノだったけど、めちゃ薄いので読んでみた。最近は色々不調なので、以前のペースに戻るのは無理っぽい。ワンダ・ガアグという人はどこの辺の名前か分からんかったが、アメリカ人で、モラビア移民らしい。ということで、ドイツ語母語だそうだが、英語作家であり、「100まんびきのねこ」は名前だけ聞いたことがある様な。グリム童話の真実系の話ではなく、グリム童話の紹介者としても知られている人らしいが、作家だけではなく、翻訳者としても優秀であったという啓蒙本か。

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2019年10月03日Thu [12:20] 米国  

軍事的視点で読み解く米中経済戦争 

軍事的視点で読み解く 米中経済戦争 (ワニブックスPLUS新書)
福山 隆
ワニブックス
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米国は中国共産党政権を崩壊させることを究極の目標にしているというのはそれこそ中国共産党製の陰謀論みたいだが、国是としての反共は冷戦終結以降もまだ存在してるんかな。とはいえ、大統領制の米国政治の現実を考えれば、長くても8年のスパンで考えなくてはならず、トランプ時代にそれが実現する可能性は低い。たとえ、それが実現したとしても、今の中国の規模ではソ連崩壊以上の混乱も予想される訳で、このまま習近平を生かさず殺さずという路線でいくしかない。トランプが終われば米国も変わるだろうが、習近平の終わりがあるのかないのかも分からん現状は、全部安倍が悪いという風にもできない厳しさはあるか。トランプが北朝鮮を優遇するのは対中カードという認識だとすると、韓国はその点では用無しということにはなるか。

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ロサンゼルスの新日系移民の文化・生活のエスノグラフィ
山田 亜紀
東信堂 (2019-07-22)
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博論ものという記述はないが、2015年にUCLA博士ということで、セルフ翻訳だろうか。中華系ディアスポラ研究に刺激を受けたそうだが、自国出身者のエスニティはおそらく米国の大学での留学生には定番のテーマであろう。ただ、日系人と新一世の断絶は他のアジア諸国出身に比べても顕著であろう。その辺のことは直接日系人から、収容所記憶の無いあなたは私たちとは違うと言われて意識する様になったらしい。それはホロコーストでも強制連行といった「記憶の継承」でも同じなのだが、民族の悲劇として「日系人強制収容」の共有感がそれほど無いというのは日本人の特殊性なのかもしれん。この辺が今の日韓の軋轢の本質なのかも。ということで、著者が共通認識を持つのは新一世なのだが、その大多数は非日系人と結婚している日本人女性という風になる。その逆パターンはわずか1例しかサンプルを取れなかった様だ。あとは駐在家庭であるが、これも費用が掛かる家族ぐるみの米国駐在は急激に減りつつあるか。

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2019年09月06日Fri [02:25] 米国  

南北戦争の時代 



シリーズアメリカ合衆国史2冊め。全4巻だから1世紀ごとの括りか。19世紀の大きなイシューは南北戦争で間違いないが、奴隷解放と関わっていることと、現代の2大政党制にも関わっているので、やはり南北戦争はアメリカ人にとって国の根源でもあるか。奴隷解放から工業化、オートメ化、AIまでの流れは連綿とした歴史である訳だが、それでも戦争は変わらず続いている。ウォーラステインの資本主義は自由労働と奴隷労働の結合という説をとれば、共産主義が破綻した現在では奴隷労働を欠いた人間の解放は無いので、アメリカ国民がどこに奴隷労働を位置づけるかという問題でもあるか。移民はその一翼を担う存在ではあるのだが。

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2019年08月30日Fri [01:19] 米国  

大統領とハリウッド

大統領とハリウッド-アメリカ政治と映画の百年 (中公新書)
村田 晃嗣
中央公論新社
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学長下りてからまたテレビに出ているのかどうか分からんが、ニュースネタが圧倒的に多いアメリカ政治は中東とか北朝鮮みたいに「顔」となる解説役はいないな。ルックス的に中山俊宏とか三浦瑠麗が多いんだろうか。村田はLGBT系の噂もあったけど、すっかり右派イメージになってしまいっているから、使いづらいところもあるかもしれん。レーガンの評伝と被るところはあるけど、こういう読み物系の方が仕事として合っているんじゃないかな。映画に於ける大統領表象はありそうで、あまり読んだことが無いテーマだった。本職だったレーガンや20本以上出演しているというトランプのイメージから大統領と映画は親和性がありそうだが、この二人が例外であって、ケネディ(三兄弟とも映画化されたらしい)やニクソンはあくまで俳優が演じたドラマ。そこで終わらず、天皇と映画についても論じており、映画の表現順では天皇と米大統領の中間に英国王がいるらしい。英国王が映画に登場する様になったのは戦後の話で、それまでは日本と同様に検閲があったという。

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2019年08月21日Wed [01:05] 米国  

人口減少と自衛隊

人口減少と自衛隊 (扶桑社新書)
ロバート・D・エルドリッヂ
扶桑社 (2019-03-02)
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所属はエルドリッヂ研究所になったのか。その前は沖縄国際交流政策研究所という官製っぽいとこだったけど、理事長はボギーてどこんか。沖縄にいてはこの陣営で活動するのは分が悪いだろうけど、内地にいる限りでは断然この方が稼げることは稼げる。独立しても十分ペイできるだろうが、本国ではこの芸風は需要があるのだろうか。共和党系シンクタンクや保守系メディアで発表の場があるかもしれんが、アメリカでも分が悪いかもしれん。ということで、沖縄とか米軍とかからテーマを広げる必要もあったのか自衛隊。世界的に軍隊は削減傾向にあるので、「労働力不足」は起きない業界なのだが、人口減少が進んで、売り手市場になると、自衛隊はコスパ的にはブラック企業という事にはなってしまうか。米軍の様な市民権をエサにした外国籍への門戸は日本では非現実的っぽいし、フランスの様な外人部隊はもっと無理ではあろう。

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Haruki Murakamiを読んでいるときに我々が読んでいる者たち
辛島 デイヴィッド
みすず書房
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村上春樹作品の翻訳者群像みたいな話。藤井省三がこれの中国語圏バージョンを書いていたけど、辛島デイヴィッドがそれにインスパイアーされたのかどうかも読んでいるかかどうかも分からん。藤井本の中身詳細は覚えてないのだが、おそらく村上春樹の翻訳は中文よりも英文の方が先であったと思う。講談社インターナショナルがアメリカ人の翻訳家を採用し始めたのは70年代だそうだが、川端や谷崎の次のコンテンツを用意する必要もあった様だ。訳者も戦後世代となり、日本文化というエスニック背景を有することなく、日本語として読みやすい、英語に訳しやすいという点で村上春樹作品が選ばれるのも必然であった様だ。その頃、村上春樹の次に推されていたのが高橋源一郎で、その次が村上龍だったらしい。いずれも「群像」出であるから、当然ではあろうが。訳者とともに英文エディターとして講談社インターナショナルにいたのはハワイ生まれの広東系の人たっだそうで、同性のパートナーが日本で働くことになったので、KIに職を求めたのだという。漢字は読めたとのことで、この辺にも中国語圏との接点はあった様だ。

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2019年08月16日Fri [15:39] 米国  

アメリカ人のみた日本の死刑

アメリカ人のみた日本の死刑 (岩波新書)
デイビッド・T. ジョンソン
岩波書店
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今回は宗教的文言を意識的に排した観があるな。死刑廃止を拒んでいるのが日本人の感情論であるという認識であれば、現実的に死刑廃止を実現させるには日本人の感情を刺激する様な部分は慎重にならざるを得ないかもしれん。復讐の論理も西洋は克服した、「文明国」で死刑を廃止していないのは日本とアメリカ(の一部)だけという言説だが、それが日本人の感情を動かすのかどうかはわからん。死刑に犯罪抑止効果はなく、被害者遺族救済にも繋がらない。絞首刑は失敗の確率が高く、非効率かつ残忍であるというのはその通りかと思うが、エビデンスが感情を抑え込む役割を果たさないのは東洋だけに限らんだろう。戦後GHQが死刑を東京裁判用に死刑を存続させた為に日本は自ら死刑を廃止する機会を逸したというのは日本の民主主義は自ら勝ち取ったものではないというアレと同じ論理だが、日本の後進性を指摘すればするほどに、日本人は意固地になるというのは確かではあろう。

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2019年08月15日Thu [13:38] 米国  

極北のひかり 



星野道夫の後継者らしいが、文体も意識しているのか、無意識にそうなっているのか、星野に似ている。こうしたアドベンチャー型ものは人生に悩んでいる若者へのメッセージとして機能するので、俗物キャラ設定はできないか。好きなことを、のめりこめるものを仕事にして生きることをモデルとするのは是か否かというと、是ではあることは間違いないのだが、世の人々の何%がそれを実現できるのかということはまた別問題としてあるか。可能性が0%でないのだから、自分次第で100%と考えて冒険家となった人が、局面に於いて可能性を試してしまう危険というのもあるのだろう。

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