2018年07月17日Tue [05:34] 米国  

もうひとつの占領 

もうひとつの占領―セックスというコンタクト・ゾーンからもうひとつの占領―セックスというコンタクト・ゾーンから
茶園 敏美

インパクト出版会 2018-05-01
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パンパン研究第2弾。インパクト出版会はラジカルなフェミ版元だけど、挺対協路線とは一線を画している様な感じもする。「基地村」にしても「パンパン」にしても、慰安婦を相対化させる話なので、「正義教」は手を付けないのだが、この著者の本に出てくるパンパンもオンリーもその実像は「性奴隷」とはほど遠い。非対称の関係性を以て蹂躙される女性が性奴隷であるなら、それこそパンパン像を建てなくてはならんのだが、この証言集が語るのはそうした単純化された被害者たる女性たちの姿ではない。「被害者モデル」という語も使われているのだが、一方的に搾取された対象に押し込めることこそ、女性の人権を侵害している。「帝国の慰安婦」を抹殺しようとしている人たちはこの本を読んでどう思うのか聞きたいものだが、やはり日本人女性には処女性が無いということで納得するんかな。

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2018年07月16日Mon [04:52] 米国  

アメリカのフェミニズム運動史 

アメリカのフェミニズム運動史: 女性参政権から平等憲法修正条項へアメリカのフェミニズム運動史: 女性参政権から平等憲法修正条項へ
栗原 涼子

彩流社 2018-04-02
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アメリカのフェミ運動とういうと、リブ辺りからのイメージが強いのだが、それ以前の参政権獲得運動辺りから。女性と黒人に参政権が無かった時代にあって、女性の参政権運動から黒人女性が除外されたというのは興味深い。段階的な権利獲得ということで解釈する上で、フェミと人種は別の差別問題として取り扱うということであった様だが、黒人との共闘はまだ現実的な話ではなかった様だ。日本の戦後もそうなのだが、男たちが戦場に駆り出された職の穴を埋めた女性たちの力が戦後の女性の権利獲得に繋がったのが初期のフェミニズム成果。共働きや賃金格差の是正が進むと、フェミ運動はラジカルするしか道はなくなり、究極の女性だけの国といった発想に至ってしまう訳だが、戦争で男が半分くらい死んで、女性が絶対的マジョリティの世界になると、また違った展開になるか。ただ、現代の戦争では兵士だけがバカスカ死ぬという事はないのだか。

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2018年07月15日Sun [04:10] 米国  

米陸軍レンジャー

米陸軍レンジャー米陸軍レンジャー
L.ネヴィル 床井 雅美

並木書房 2018-05-31
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先日読んだロシアのを読んだけど、並木の特殊部隊シリーズなのかな。米軍だと海兵隊のイメージだが、陸軍にもレンジャー部隊があって。パナマ侵攻作戦やブラックホークダウンはこちらの方か。グレナダ、パナマの成功体験が米国を過信させたということはあるのかもしれんが、グレナダ、パナマなどはむしろ長年、計画され続けたキューバ侵攻のテストみたいなものだったのかもしれん。グレナダは相手になる様な軍はいなかった訳だし、パナマは豊富な地上サポートがあったのだから、孤立無援の戦いを迫れたソマリアとは比較にはならん。金正恩斬首作戦も場合によっては今も有り得るのだろうが、もう韓国のサポートは期待できない。

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2018年07月11日Wed [02:18] 米国  

ネバー・ギブアップ ジョン万次郎 

ネバー・ギブアップ ジョン万次郎 (ロング新書)ネバー・ギブアップ ジョン万次郎 (ロング新書)
中濱 武彦

ロングセラーズ 2018-04-23
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KKロングセラーズのロング新書なるもの。KKベストセラーズのベスト新書に対抗したのかもしれんが、両社は全く関係の無い会社とのこと。傾向としては青春新書に近いものがあるが、これも自己啓発っぽい匂いはある。このジョン万次郎の曾孫は万次郎本を出しまくっているのだが、フィクションであっても、子孫が書けば、権威を認められるんかな。本を出すような曾孫がいるということはジョン万次郎もそんなに昔の人ではないのだが、なぜか時代劇のイメージ。

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アメリカを動かす『ホワイト・ワーキング・クラス』という人々 世界に吹き荒れるポピュリズムを支えるアメリカを動かす『ホワイト・ワーキング・クラス』という人々 世界に吹き荒れるポピュリズムを支える"真・中間層"の実体
ジョーン・C・ウィリアムズ 山田 美明

集英社 2017-08-25
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トランプ当選を許したのはレッドネックによるカウンターだという分析はリベラル層にとって定説になっているのだろうが、リベラルもまたポピュリズムであるという反省がない限り、レッドネックに寄り添う努力を強調したところで、何も変わらん気がする。対立する相手をレイシストだと攻撃すれば、脅威として認識されるだけなので、まず自分と相手との距離を縮める必要があるというのはその通りであろう。そうした寛容性に欠けたリベラルが敗れるのは道徳的優越感の落とし穴であるのだが、リベラルに与しない者を低所得、低学歴と決めつけることで、物理的優越感に浸ることはできる。ただ、その実際は所得や学歴、人種、性別でカテゴライズできるものではない。

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アメリカ人が語る 日本人に隠しておけないアメリカの“崩壊アメリカ人が語る 日本人に隠しておけないアメリカの“崩壊"
マックス・フォン・シュラー

ハート出版 2017-12-17
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以前からこの手のキャラの人はいたのだけど、ケント本の成功で、需要が出てきたところはあるか。アメリカも日本のそうなってけているので世界的傾向なのだろうけど、正義の戦士達の暴走はアメリカでは殆ど内戦の体をなしている。何か一橋でも例の団体とアメリカ人教授の抗争が勃発しているそうだが、意見に従わない白人男性にはレイシスト、トランプ支持者のレッテルを貼れば抹殺できるのだから、マッカーシズムの再現である。

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2018年07月05日Thu [04:07] 米国  

十五歳の戦争

十五歳の戦争 陸軍幼年学校「最後の生徒」 (集英社新書)十五歳の戦争 陸軍幼年学校「最後の生徒」 (集英社新書)
西村 京太郎

集英社 2017-08-09
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おそらく、トップクラスの作品数を誇る作家なのだが、自伝は書いたことが無かったのか。集英社新書だから、その傾向はある様にmp思えるが、イデオロギー的な部分は全く分からん。まあこれだけの多作だと、政治的には無にならんと、やってはいけないか。東条批判や「あの戦争」批判は厳しいけど、この年代だと標準的に思えるし、幼年学校、旧制中学の最後組であれば、戦争に行かなかった、行けなかったの喪失感はあるだろう。占領軍への女の恨みがあるのも終戦時の年齢としては一般的なものだろう。古本を買うのに、現金では買えず、食糧と引き換えだったという話は初めて聞いたが、この時代に一山築いた古本屋は多いのだろうか。

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2018年07月04日Wed [02:25] 米国  

向こう半分の人々の暮らし

向こう半分の人々の暮らし: 19世紀末ニューヨークの移民下層社会向こう半分の人々の暮らし: 19世紀末ニューヨークの移民下層社会
ジェイコブ・リース 千葉 喜久枝

創元社 2018-04-19
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原著は1890年というから、130年近く前。これが初の全訳らしいけど、横山源之助の「日本之下層社会」が1899年で、何か関係あるのかな。ウィキによると、横山はその前にアメリカで労働運動をしていた高野房太郎と片山潜と知り合っているみたいだし、要訳は戦前にも出ている様だ。松原岩五郎の「最暗黒の東京」は1893年で、こちらの方が関連性は高そうだが、いずれにしても、この時代は世界的に都市貧困問題がクローズアップされていたということだろう。ニューヨークにしても東京にしても、新移民が最下層に組み入れられていったことには変わらんが、ニューヨークの場合、当然ながら、国別、民族別のヒエラルキーが存在した。それは現在でも構造的に変わらんのかもしれんが、ユダヤ、イタリア、アイルランドといった最下層とされたグループとは別に中国、黒人は周縁に過ぎなかったということか。

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2018年07月03日Tue [02:33] 米国  

世界を動かす巨人たち 経済人編

世界を動かす巨人たち <経済人編> (集英社新書)世界を動かす巨人たち <経済人編> (集英社新書)
池上 彰

集英社 2017-07-14
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別刷りのカバーもあるのか。池上本にトランプ、ゲイツ、ザッカ-バーグとかの評伝が入っていれば、部数は計算できるというもの。ビル・ゲイツなどは引退しているけど、その動かしている金は半端ないから、バフェットと共に現役扱いである。コーク兄弟は謎に包まれているけど、アメリカでは新自由主義の黒幕とされているから、池上的にはトリに相応しいのだろう。トランプが大統領になったことで、経済人が世界を動かすということが文字通りの事態になってしまったのだが、ジャック・マーが中国共産党を動かせる時代はやってくるのだろうか。

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2018年07月02日Mon [02:15] 米国  

オキナワ1965 

OKINAWA 1965OKINAWA 1965
都鳥 伸也 都鳥 拓也 佐野 亨

七つ森書館 2018-03-26
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同名の映画本らしいが、双子で監督しているのか。共に日本映画学校出で、経歴も一つになっているので、全く同じ道を歩んだということなのか。分からんけど、結構稀有な双子ではなかろうか。1度も移籍することなかった森崎兄弟も弟が先に引退してしまったが、こちらの兄弟は政治志向まで同じの様だ。映画は視ていないので分からんが、お約束の本土人左翼視線の沖縄ものらしい。逆はヘイト映画とされてしまうから、撮れないとは思うが、またいつものかという感じではある。

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2018年06月29日Fri [02:00] 米国  

マーティン・ルーサー・キング

マーティン・ルーサー・キング――非暴力の闘士 (岩波新書)マーティン・ルーサー・キング――非暴力の闘士 (岩波新書)
黒崎 真

岩波書店 2018-03-21
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岩波新書なら、とっくに出ていたと思ったのだが、本人著のが大昔、青版で出たきりなのか。ガンディーと同時期に出たみたいだが、最近の反差別界隈は武闘派ばかりだから、非暴力は昔ほど影響力はない。ガンディーにしてもキングにしても、結局、暴力で殺されてしまった訳だから、権力が行使する暴力ではなく、内ゲバの非暴力を訴えなくてはならないのに、暴力革命幻想は未だに運動圏では支配的な様だ。キング師のプライベートに関しては色々取り沙汰されていて、著者もそれをタブー視する意図は無いとしているのだが、そうした影の部分については書かれていない。

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2018年06月19日Tue [23:39] 米国  

世界と渡り合うためのひとり外交術

世界と渡り合うためのひとり外交術世界と渡り合うためのひとり外交術
パトリック・ハーラン

毎日新聞出版 2017-11-23
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単なる外タレではなく、外国人池上彰的なポジションを狙っているのかな。東工大の非常勤講師は池上の推薦によるポストみたいだけど、池上にしてもパックンにしても、なんちゃって国際派の枠を出ないのでは。そもそも日本と世界という二分法がおかしいのだが、その説明が多様性を説いている様で、その実、単純化している風にも思える。

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