![]() | アメリカ大統領の挑戦 (2008/04/25) 本間 長世 商品詳細を見る |
アメリカ史の長老格である著者だが、大統領選便乗本とはいえ、「アメリカ史物語」三部作の最終作ということらしい。タイトルは都合上、こうなってしまったが、別に大統領に焦点を合わせたものではなく、アメリカ観察の古典であるトクヴィルの時代から、ブッシュ時代のネオコンまでをおさらいした通史みたいなもの。となると、前二作は、それ以前の話なのだろうが、アメリカ史を「帝国」や「消費文化」で語りたいなら、トクヴィルから始めるのが良いのだろう。そこに現代の「アメリカ批判」と通ずるものがあったのだろうが、ヨーロッパ人の「アメリカ批判」の雛形を作ってしまったので、その後の観察がそれを踏襲しなくてはならないのかどうかは分からない。とにもかくも、現代社会がめまぐるしく変化している中、アメリカには革命も起こらず、外国による占領も経験せずに、紆余曲折はあれど、この数世紀は変わらぬ社会を築いているということなのだろう。オバマが大統領になることが「革命」なのか、単なる「変化」なのかは現在のところ、不明だが、実のところ、強大な権力を擁するとされるアメリカ大統領にとっても、アメリカに「革命」をもたらす力はないということは言えるだろう。















