FC2ブログ
2020年09月22日Tue [17:07] 東南アジア  

「一帯一路」時代のASEAN 



「21世紀アジア研究会」の結集本らしい。3人の編者は年齢が近いから選ばれたのだろうか。版元は明石だが、米中二極対立の中で、日本がASEANにとってパワーバランスの価値を有していることを認めている。歴史的には米国によって作られ、近年は中国の影響力が多大なASEANがその地位を担保するにはリスクの分散は必要であろう。実のところ、日本はASEANにとって最大の投資国であった時間は長かったのであるから、日本との関係性に於いても互いにその重要性は認識しているのである。日本を単純な対米従属国とか没落した国という認識を持つことはASEANにとって選択肢を狭める事であり、領土問題一つとっても、中国の対抗軸として日本はまだまだ有用な国である。こうした利益の共有は欧州や韓国には無いものであり、日本もまたASEAN重視を放棄することは無かろう。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2020年09月20日Sun [21:54] スウェーデン  

北欧女子オーサ日本を学ぶ 



日本の不思議シリーズはもう終わっていたのか。まあ時代は「ここが変だよ」から「日本スゴイ」に変わったし、テレ東系の番組の方にニーズはあるんだろう。母国に帰れば、日本専門家だろうし、英語メディアでも仕事はありそうに思えるが、やはり奥が深く、生涯学びであるという日本の価値観に近づきたいという意欲はあるのかもしれん。とはいえ、実際は編集が企画して持ってきたネタ通りに展開する訳で、これも日本で生きるということである。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2020年09月20日Sun [21:47] 東アジア  

日・中・韓伝統インテリア 



クオン本。日本僑報(中国)、ミルトス(イスラエル)と同様の韓国政府のフロント出版社みたいなところだが、最近は「K文学」広報で潤っているんかな。著者は複数の大学教授、住居学会会長、韓国文化財庁文化財委員といった韓国らしく肩書が多く並んでいる人。四合院、書院造、班家韓屋の3つが比較対象になる同系統のものなのかよく分らんのだが、班家韓屋というのが韓国の代表的造りなのか。書院造が封建社会で身分制の表象であるのか、よく分らんが、韓国ではそういう見方が一般的なのかもしれん。韓国の文化は多様性に富んで、色調も豊かであるのに対し、日本は単調であるというのも決まり文句だろうが、その単調の美に関しては理解をしようとはしている。縮み志向も韓国では定番の日本評価だが、島国=国土が狭いという漠然としたイメージと合致しているのだろうか。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2020年09月20日Sun [21:06] レバノン  

レバノンから来た能楽師の妻 



岩波新書っぽくないものだけど、石黒マリーローズの妹なのか。世間的にはこちらの梅若猶彦の妻の方が有名なのだろうか。海外向けに書かれたものの翻訳かと思ったのだが、岩波が本にしてくれたということの様だ。なぜ日本に来て、日本人と結婚したのかという外国人が一番気になる点にまず答えるのだが、それは姉が石黒マリーローズだったというところに収斂されるか。レバノン内戦という背景は大きいけど、旦那との出会いも神戸のインタ校の同級生とのことだし、時代的にも出身国的にも日本趣味の変わりもんであった訳ではない。それで旦那の女関係を匂わせる男尊女卑とか、日本の学校の集団主義といった西欧人(中東人ではない)が好きそうなエスニックネタになったりもするのだが、能楽などもそうしたアプローチだとオリエンタリズム感を満足させられるだろう。一家はイギリスに移り住み、そこで子どもも夫婦も解放感を味わうので満点である。カトリックという要素も大きいのだが、旦那も元々、カトリックみたいで、伝統的な能楽師がクリスチャンというギャップはギャップ感もあって、受け入れやすかったのかもしれん。後半は母親の介護呼び寄せなどもあって、日本人向けの読みものみたいになっている。別にフォローを入れた訳ではないが、日本の医療体制に関しては賛辞しか送れないだろうね。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑



イカロスの旅のヒントBOOK。イカロスはコロナ被害企業なのか分らんが、ニュージーランドも随分遠く感じる様になったな。行ったことないけど。ニュージーランドだけ観光に行くという人の需要はそれなりにあったと思うのだが、ニュージーランド観光庁の宣伝に見合うほど観光業に依存という訳でもなかったろう。旅行先としてメジャーなのかマイナーなのかよく分らん位置にあったと思うが、その分、今回の被害も少なかったということか。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2020年09月20日Sun [19:44] 東アジア  

保育者のための外国人保護者支援の本 



かもがわだが、ハウツー本みたいなもの。保育者とは外国人の親ではなく、保育従事者の事か。場所によるが、うちの近辺だと、保育所の子の外国人比率は半分くらいになるから、全国的にも受け入れ全くゼロという保育園はそう多くなかろう。子ども自体は逆に年齢が低ければ低いほど障壁も下がるので、やはり「支援」は保護者に対してということになるか。日本の文化に同化させようとしているという誤解を避けるという記述もあるが、これはどうかな。宗教上の食の関係はアレルギー対策が今は発達しているし、さほど混乱はないと思うが、日本語を使うのはやめてくださいという保護者はまずいないだろう。その国の言葉であいさつをするというのは確かに有効なところもあるが、全ての人が挨拶だけお宅の言葉で言いますというのを嬉しく思うとは限らない。日本が長い人だと日本人と同じ風に接して欲しいと思う親もいるだろうし、挨拶だけを義理チョコみたいに感じる人もいるんではないか。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2020年09月20日Sun [17:41] スペイン  

約束の地、アンダルシア 



アルテスパブリッシングは「音楽之友」から独立した人たちらしい。よく分らんが、フラメンコ専門誌に20年くらい前に連載されていたものらしいが、その「パセオフラメンコ」は地球唯一のフラメンコ月刊誌なのか。フラメンゴでもタンゴでもボサノバでも売り上げの相当数が日本によるものと聞いているが、愛好家の数もおそらく地球一なのであろう。著者は音楽評論家でスペイン文化研究家とのことだが、音楽とか文化というより歴史話。アンダルシアを豊かで肥沃な地としているが、この世代の人だと、アンダルシアは貧しいイメージがあったのだろうか。私もブニュエルの「糧なき土地」の舞台はアンダルシアと誤解していたのだが、ブニュエル自身も「アンダルシアの犬」も別にアンダルシアとは関係ない。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2020年09月20日Sun [16:55] 中国  

米中新冷戦の幕開け



翻訳本みたいなカバーだが、小原凡司か。あくまで「AFTER SHARP POWER」がタイトルで、「米中新冷戦の幕開け」がサブタイなんかな。このタイトルだと、コロナ後を予言したとも思われるが、コロナがあっても無くても、大統領選前にトランプは中国にけりをつけてはいただろう。ロシアと同じ手を使ってくると、当人はよくわかっていたはずだし、この辺に関してはロシアより中国の方がカネもパーツも揃っている。となるとコロナも陰謀論っぽくなってしまうが、ファーウェイの娘一人では駒不足である。日本はアジアでは台湾、インドとともに中国という選択肢が無い国であるから、備えはあっても憂いは無しなのだが、米国に効かんとなると、余分となったシャープパワーを日本にも配分しだすかもしれんね。五毛とか孔子学院くらいではご愛敬だけど、安倍と違って菅は与しやすいとみたら、二階が乱心するかもしれん。岸の防衛相はその保険とみれば適切か。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2020年09月18日Fri [21:22] 香港・マカオ  

香港の歴史 



原著は2007年か。そんな本を引っ張り出さなければならなかったのは日本で香港史が出ていなかったからだと倉田夫妻(たぶん)は書いているのだが、そうだったかな。内藤陽介の切手史、平野久美子の食物史、南部稔の経済史の3冊だけとしているが、それは単に香港史というタイトルで検索した結果というだけのことかと思う。私の記憶では返還の頃に何冊も出ていた様な気がする。ウイルソン総督が書いた本もあったなと思ったのだが、今検索したら「香港物語」というので、別人のウイルソン著だった。この本は時代的には董建華の時代まで。アメリカ人らしいが、香港育ちで、今も香港大教員らしい。植民地近代化論は香港では議論にならんのだろうが、英国統治を評価するという意見が勢力となったのはここ最近の社会変動が生み出したものである。さすがに日本占領期の歴史修正まではいかないが、今後、分断がより深まれば、親中派が保釣をまた引っ張り出す可能性はあるかもしれん。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2020年09月18日Fri [20:49] 韓国  

韓国を蝕む儒教の怨念 



嫌韓本の重鎮という訳ではないが、この人も息が長いな。最近はニューカマーのライバルが何人も出てきたが、長らく孤軍奮闘だったんだよね。石平が中国に行くのはフリーパスなのに、呉善花は韓国で入国拒否食らったりしたのだが、この辺は国家の度量なのか個人の格なのか分らんね。保坂が日本で入国拒否されたというのは聞いたことがないが、どうなんだろう。儒教disは石平がケントに教えて、それに便乗したものかどうか分らんが、彼女自身はプロテスタントのままなのかな。韓国で神道が邪教だと教え込まれていたということは前に書いていたけど、キリスト教やマルクス主義といった西欧的価値観で宗教の影響力を見積もることを止めれたのが日本での収穫ではあった様だ。韓国では日本会議という邪教に支配されている日本というイメージは良心的日本人の重用もあって受け入れやすいのだろうが、そうした一元的価値観とは別次元にあるのが日本であり、それが西欧社会にとっても訳分らん国である所以でもあるか。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2020年09月16日Wed [19:48] 台湾  

日本と中国はまったく違います



ていうか中国全く関係ない。著者の立ち位置も中国は中国であって、別の国であるのだが、台湾と中国はまったく違います、というタイトルにしようとしたら却下されたのか、産経が親日反中っぽいタイトルにしたのかは分らん。元々「中国時報」「台湾日報」の記者であったので、中国人意識があった人と言えるかもしれんが、その当時にあっては中国人に非ずは人に非ずの時代であったから、それが自然であり、だからこそその反動が大きい。台湾の黒田勝弘ではないが、帰国して自由時報、民視のお偉いさんになるコース断って、30年以上日本で記者を続けているらしい。李登輝と台北高校同期生を引き合わせたのはこの人らしいが、きんさんぎんさん訪台のおぜん立てをした人でもあるらしい。台湾のきんさんぎんさんブームもすごかったが、中華航空の名古屋空港墜落事件のイメージから一気に回復させた効果もあったのか。知らんかったのは例の震災後の謝謝!台湾広告運動で支払われた広告費をすべて台湾の新聞社は震災寄付に廻したということ。広告を出す金があるなら寄付しろという声があったのかどうか知らんが、台湾はこの辺は本当に長けている。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2020年09月16日Wed [19:29] 中国  

水墨画入門



中国語の勉強を始めた頃は年取ったら、水墨画を趣味に過ごすんだろうなというぼんやりとした未来を思い浮かべたりもしたのだが、全くその気配はない。この本を読んで今から始めても遅くないのかもしれんが、当時に今の中国の姿などは良そうできなかったのだから、自分の未来図など当てはまるはずもないか。水墨画の初歩の初歩かもしれんが、水墨画は絵画ではなく書であるという認識すらなかった。文人たるもの書はできて当たり前なので、それだけでは芸が無い。水墨画やパフォーマンスといったプラスアルファが発達してきたのもそうした理由からなのか。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑