2018年02月24日Sat [05:00] 北朝鮮  

朝鮮戦争は、なぜ終わらないのか

朝鮮戦争は、なぜ終わらないのか (「戦後再発見」双書7)朝鮮戦争は、なぜ終わらないのか (「戦後再発見」双書7)
五味 洋治

創元社 2017-12-20
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孫崎関係のこのシリーズはどれもそうなのだが、読み方注意。著者は金正男本で名を馳せた人だが、最近になって、情報提供者疑惑も浮上している。金正男が中国から北への情報提供で殺害されたというニュースが事実なら(中国は否定)、中国特派員であった著者にも嫌疑が掛かるのだが、この本の前にガチ主思派の韓国本にも参加しており、従北をカミングアウトした形にもなっている。さすがに北の南進までは否定していないが、米国責任論に終始しており、核に関しても防御用であるという北の公式見解そのもの。金大中訪朝に同行し、感動で涙が出たというから、心情左翼以上であったのだろうが、東京新聞本流としてはそういう流れにはなるか。

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2018年02月24日Sat [04:44] ヨーロッパ  

世界の広場への旅

世界の広場への旅―もうひとつの広場論世界の広場への旅―もうひとつの広場論
芦川 智 金子 友美 鶴田 佳子 高木 亜紀子

彰国社 2017-06-01
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1972年に初めて海外調査に出たそうだが、継続的になったのは1990年からとのことで、明らかに経済的、物理的事情であろう。昭和女子大なので、女子学生を海外に連れて行くのは、治安的問題があったとしているのだが、広場研究というのは安全性が高い方なのかな。人が集まる場所というのではテロの危険性があろうが。共著に名を連ねる三人はいずれも教え子の様で、いずれも母校の院から母校に採用された様だ。

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2018年02月24日Sat [04:36] 中国  

中国共産党とメディアの権力関係

中国共産党とメディアの権力関係――改革開放期におけるメディアの批判報道の展開中国共産党とメディアの権力関係――改革開放期におけるメディアの批判報道の展開
王 冰

明石書店 2018-01-31
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博論ものではないのか。現在は中山大にいるとのことで、タイトルから想起される様な内容とはちょっと違う。南方週末を中心に取り上げているが、孫志剛事件とサーズについてがメインであり、社説差し替え事件は年表に載せているだけ。それも2013年で終わっているので、元は留学時代の論文だったのかもしれない。それが黙認という形であっても、当局が批判報道を利用した部分はあるだろう。最近の反腐敗などはほとんどそれだが、地方レベルの党組織を批判させることで、中央への集権力が高まる訳だが、過去の権力闘争も毛沢東も結局は同じパターンである。その辺を履き違えて、中国にも報道の自由が保証されているとするのはおかしいのだが、メディアの権力性は日本より弱く、南方週末の影響力など、SNSにも口コミにも遠く及ばない。

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2018年02月24日Sat [04:14] 米国  

衰退する米国覇権システム

衰退する米国覇権システム衰退する米国覇権システム
松村 昌廣

芦書房 2018-01-18
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タイトルから左翼本かと思ったのだが、安保学の人らしい。米国の覇権が衰退している以上、日本は核装備もタブー視することはないというところだが、現段階でも少なくとも議論自体を封殺してはならんだろう。中朝露の核に対して無防備である選択肢は日本にはないので、潜在的核保有国という立場の抑止力の有効性も検討する必要はあるか。米国の覇権は共産主義に対峙したものであるから、衰退するのは当然の帰結であるのだが、「反米主義」のドミノ理論はまだ有効であるから、日本は前線として同盟も基地も維持されるであろう。

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2018年02月23日Fri [03:51] 北朝鮮  

オモニがうたう竹田の子守唄

omoni.jpgオモニがうたう竹田の子守唄―在日朝鮮人女性の学びとポスト植民地問題
山根 実紀 山根実紀論文集編集委員会

インパクト出版会 2017-12-01
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自死した理由が精神的なものなのか体調的なものなのかが分からないのだが、フェアトレードの活動家として知られていた著者が、在日朝鮮人運動に転向して、自死に至ったという事実はどう受け止めるべきなのだろうか。院に進んで田中宏の影響を受けたのがきかけだったのだろうが、のめりこむ様になったのはその活動で知り合った在日朝鮮人の彼に日本人とは付き合えないと言われてしまったからなのだという。日本人というアイデンティティが在日朝鮮人運動と矛盾するのは当然ではあるが、その排他性を民族主義であると認める事ができない原罪主義が彼女を苦しめていたことは分かった。日本人の主体性は加害性に求めながら、なおその贖罪意識に不信感を持たれるという経験は真摯に運動にのめり込むタイプの人には厳しいだろう。日本人であることを問われることはフェアトレードで「地球市民」を標榜していた頃とは180度違う試練であったろうが、著者が感じていた壁が個人的なものだったのか、それとも大きな権力体であったのかが分からない。

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2018年02月23日Fri [03:25] 中国  

アメリカと中国が世界をぶっ壊す

アメリカと中国が世界をぶっ壊すアメリカと中国が世界をぶっ壊す
福島 香織 高山 正之

徳間書店 2017-01-31
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この二人は上司と部下の関係であったことはあるんかな。基本スタンスは変わらんのだが、高山が「支那人」、福島は「中国人」を使っている。高山はたしか雑誌上では「シナ人」でなかったかな。福島に「シナ人」表記についての持論があるのか分からんが、歴史やイデオロギーの人ではないので、わざわざ「大先輩に意見する必要はないか。中国でトランプが人気あるというのは、人権問題に首を突っ込まない、成功した大富豪といった理由からであろうが、アメリカと中国の類似性は単に国のデカさのみではない。

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2018年02月23日Fri [02:58] タイ  

タイ鉄道と日本軍

タイ鉄道と日本軍: 鉄道の戦時動員の実像1941~1945年タイ鉄道と日本軍: 鉄道の戦時動員の実像1941~1945年
柿崎 一郎

京都大学学術出版会 2018-01-16
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中公新書もちくまプリマーも出している気鋭のタイ研究者なのだが、元々の専門はタイ交通史。600ページ弱の本書は研究の集大成なのかと思いきや、偶然の産物だという。ずっと閲覧できなかった軍関係の資料が、たまたま閲覧できたのでとのことだが、よく言われる独立を守ったタイのしたたかさというものが鉄道に於いても如実に表れている。日本軍がタイ国鉄の接収を図った訳ではないが事実上、日本軍の軍用鉄道と化していく。日本は実をタイは名を取ったと言うように、日本軍の輸送に協力しながらも、タイは国鉄を守ったのだが、泰緬鉄道建設ではタイ人に多くの犠牲者を出している。

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2018年02月22日Thu [04:08] 米国  

海の地政学

海の地政学──海軍提督が語る歴史と戦略海の地政学──海軍提督が語る歴史と戦略
ジェイムズ スタヴリディス James Stavridis

早川書房 2017-09-07
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海軍大将退役後にフレッチャー・スクールの学長をしているらしい。NATO欧州連合軍最高司令官時代の回想録は出しているそうだが、それを世界の海域に広げての回想録。太平洋、大西洋、インド洋の他に地中海、南シナ海、カリブ海、北極海なども。ギリシャ系の様だが、全ての海に出て、全ての国を廻るという意識があったらしく、中南米のうち、ギアナ三国は何もないから行かないほうが良いですよと忠告されたので、あえて行ったらしい。ただ行けば行ったで、大統領と会うクラスの人、ガイアナの大統領は若い人が皆、国を出て、あなたの国に行ってしまうのが最大の問題だと行ったそうだが、移民制限は受入国の利益ではなく、送り出し国の利益の方の大きく関わっている。国交正常化を受けグアンタナモ基地の国際化が動き出しているそうだが、この辺もトランプはどうするんかな。

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2018年02月22日Thu [03:52] 韓国  

アジア辺境論

アジア辺境論 これが日本の生きる道 (集英社新書)アジア辺境論 これが日本の生きる道 (集英社新書)
内田 樹 姜 尚中

集英社 2017-08-19
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「リベラル」を代表する知識人なのだそうだが、如何に「リベラル」がダメなのかを体現化してしまった様な対談。大統領制の韓国が独裁ではなくて、議院内閣制の日本が独裁だというのは苦笑してしまうのだが、それにしても内田樹の中国認識は酷すぎるな。宮﨑滔天が中国で英雄とされているなんて聞いたことがなかったのだが、中国は大陸国家なので、海洋進出には興味がないと言い切ってしまう自信はどこから来るんだ。そう中国人に言われたからだとしたらアホ過ぎるが、最近は韓国に毎年講演に呼ばれて行っているのだとか、その理由はマルクス主義研究が解禁になって日が浅いからだとしているのだけど、韓国では内田をマルクス主義研究者として扱っているのだろうか。単純にアベシネの「良心的知識人」だからではないかと思うのだが、結局、韓国に都合の良い話ししかして来ないから、毎年呼ばれるのだろう。

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2018年02月22日Thu [03:36] 中国  

日本語のなかの中国故事

日本語のなかの中国故事: 知っておきたい二百四十章日本語のなかの中国故事: 知っておきたい二百四十章
小林 祥次郎

勉誠出版 2017-09-30
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漢文畑ではなく、高専で国語教師を務めていた人らしい。羽生選手に漢詩を贈ったというCCTVの解説者が話題になっている様だが、漢詩、故事は日本人と共通していると思っている中国人は多い。それが中国故事由来だと意識されていない日本語が多いことは近代中国が輸入した和製漢語とも似たところがある。呉越同舟とかモロなのは分かるが、同人とか性悪説とかになると、最近の言葉の様にも思える。包丁は人名由来と最近知ったのだが、それも確定事項ではないらしいし、武田信玄の旗を風林火山と呼ぶようになったのは井上靖の小説からであるとも。武田信玄が「孫子」を読んでいたというのはマユツバっぽいのだが、私は「人間万事塞翁が馬」は青島幸男の本で知った。

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2018年02月22日Thu [03:17] 昭和萌え映画  

バイバイ・ラブ

映画
baibai[
フィルセン
監督:藤沢勇夫 1974

自主上映というのも懐かしい響き。

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2018年02月21日Wed [06:25] スペイン  

聖地サンティアゴへ、星の巡礼路を歩く

聖地サンティアゴへ、星の巡礼路を歩く (KanKanTrip17)聖地サンティアゴへ、星の巡礼路を歩く (KanKanTrip17)
戸谷 美津子

書肆侃侃房 2017-06-11
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カンカントリップだけど、アマゾン・レビューが文芸社みたいなことになっているな。肩書が編プロ勤務後フリーライターとのことで、自費ものとは違うのだろうが、応援してくれる仲間が大勢いるという話か。サンティアゴ巡礼ものも何冊か読んだけど、皆、世界各国の旅人と一期一会というパターンばかりで、例外は父子関係をメインに置いた一冊くらいだったかな。著者は母親が70歳になってからクリスチャンになったということで、その辺を意識しての旅だったのだと思うが、八百万の神をまだ捨てられないでいる。そうした心理葛藤なら読み応えがあったと思う。

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